緊張したら声が上ずってしまう対処法【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。
皆さんは、お仕事でしっかりと説明したり
人前で話したり、といった
ちょっと緊張するような場面では、
声が勝手に高くなってしまいませんか?
緊張するというほどではないけれど
ちゃんと話さないと!と思うような場面では、
無意識に声が上ずって、普段より高めの声で話してしまう人が
結構多いんですね。
ご自分では気づいていない人もいらっしゃいます。
また、印象よく明るく話そうと心がけたり
ちょっと大きめの声を出そうと意識したりすると、
高い声になってしまう人も多いです。
高い上ずった声は、
実は、聞いているほうからすると
聞きづらいこともよくあるものです。
特に、説明する場面など長く話す時には、
高い声をずっと聞き続けているのは疲れてしまいますし、
話している側も
普段より高い声を出し続けるのはツラくなります。
また、ずっと高いトーンで話していると
抑揚もつきにくいので、
何が言いたいのかが伝わりにくくなります。
でも、そうは言っても、
「人前や、きちんと話す場面では、高いトーンで話す」
ということが、自分の中で当たり前に癖づいてしまっていて、
落ち着いた声で話すことが難しい場合もあります。
そこで、ちょっと緊張感のある場面でも
落ち着いた、聞きやすい声で話せるように、
次の3つことを心がけてみましょう。
今回の内容を動画でご覧になる場合はどうぞ↓
- 話し始めの言葉を決める
- ゆったり呼吸する
- 文末を低く終わる
1.話し始めの言葉を決める
話をする時、第一声から声が上ずってしまうと、
そのままずっと高いトーンの声で話し続けてしまいます。
ですから、
話し始めを落ち着いたトーンで入れるように
癖づけてしまいましょう。
そのためには、第一声の言葉を決めてしまうことです。
例えば、
『では』
『おはようございます』
『皆さん』
『よろしいでしょうか』
など、
場面によってふさわしい第一声を、いくつか挙げてみましょう。
そして、それらの言葉を
ラクな落ち着いたトーンで、何度も練習してみます。
どんな場面であっても、
それらの決めた第一声は
落ち着いたトーンで勝手に声が出るようにしておくのです。
改まって話をする時には
いつもそれらの言葉から話し始めるようにすることで、
ヘンに声が上ずってしまうのを防ぐことができます。
2.ゆったり呼吸する
お仕事など、ちょっと緊張感のある場面だと、
呼吸が早くなってしまいがちです。
呼吸が早いということは、
話をしながら、少ない息を吸っては、すぐに吐いて使ってしまう・・
を細かく繰り返しているのですね。
そうなると、どうしても
焦って言葉を発してしまいがちになります。
焦ると、話をしながら
無言の時間(間)が出来てしまうのも
避けようとする心理が働きますよね。
そうすると、体に力が入って
どんどん声も上ずってしまうんですね。
そこで、
話し始める前や、話の間(ま)のところでは
ゆったりと息を吸うようにしてみましょう。
特に、文章でいう句点「。」で話が一区切りついたところでは、
すぐに次の話に移ろうとせずに
一旦リセットする気持ちで体の力を抜いて
息をいっぱい吸うことです。
そのためには、
一文(「。」までの区切り)がダラダラと長くならないように、
一文を短く話すことも大切です。
3.文末を低く終わる
話をしながら、
声が上ずっているかも!?
と自分で気づいたとしても、
なかなか落ち着いたトーンに戻せないものです。
そこで、
『〇〇です。↓』
『〇〇しています。↓』
『〇〇でした。↓』
など、断定型で話すときには、
最後、声が低く終わるように話してみましょう。
これだけでも、
落ち着いてしっかり話している印象を与えることができます。
これは、最後の音だけ声を落とすのではなく、
なめらかに下がって終われるのがベストです。
例えば、
『〇〇でした。』
と言う時、
最後の「た」だけを低く終わるのではなく、
「で」~「た」にかけて、徐々に下がっていくようにすると自然です。
文末は、ついつい気を抜きがちがところではありますが、
最後までパシっと、低く終わるように話していくことで、
キンキンと上ずった声を、落ち着いたトーンに戻しやすくなります。
まとめ
しっかりと話さなければならない場面では、
自分の上ずった声を聞くことで
自分自身がどんどん焦ってしまったり、
どんどん緊張して追い詰められてしまったり
することもあり得ます。
落ち着いたトーンの声で話せていれば、
その声を一番間近で聞いている自分自身が落ち着いてきて、
自信を持って話せる効果もあるのです。
普段の声よりも高すぎる上ずった声になっていないか、
まずは自分で意識できるようになって
聞きやすいトーンの声で話していきましょう。