プレゼンやスピーチで原稿を見ながら話す時、前を見るタイミングは?【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】

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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

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今回の内容を動画でご覧になる場合はどうぞ



スピーチやプレゼンなどで原稿を見ながら話す時、
『どのタイミングで前を見ればいいの?』

という内容をお伝えします。


少し改まった場面で話す時には
紙の原稿を見ながら話したり
PowerPointのメモ欄などに入力したものを見ながら話したり
される方もいらっしゃるでしょう。


やはり、
ずーっと目線が原稿にあるまま喋っていると
印象が良くないのはご承知のとおりです。





なので
なるべく原稿ばかり見ないようにしよう!
と意識して、
原稿から目を離して前を向こうとされる方も多いと思いますが、

間違ったタイミングで前を見てしまうと
あまり印象が良くならないこともある
のです。



そこで今回は、
「どのタイミングで前を向くべきか」
また
「無理して前を見なくても良いタイミング」
についてお伝えしていきます

前を見るべきタイミング

まず、必ず前を向いてもらいたいポイントは
「文末」
です。


『〇〇です。』
『〇〇しました。』
一文が終わるちょっと手前からは
目線を前に向けて
文章を言い終わる
ようにしましょう。






例えば、 次のような原稿があったとします。

この時、青字の箇所ではしっかりと前を向いて
聞き手に対して語りかけるように話しましょう。

現在も、建設費の高騰が続いております。

先月、首都圏で発売された
新築マンションの平均価格は7988万円で、
引き続き高い水準でした。



青字の箇所は
読まなければ困るような単語があるわけではないので
原稿から目を話しても問題ないはずです。


反対に
文章(一文)が終わるところで目線が原稿にあると、
必死に読んでいる!という印象が強くなってしまいます。






文の途中で、何度も顔を上げて前を向いていたとしても
一文の最後の結びの部分で目線が下を向いているのなら、
同じく、読むのに必死な印象が残るでしょう。


無理に前を見なくてもいいタイミング

原稿を見ながら話す時、
無理に前を向かなくても良いタイミングは
「数値などを含むデータ」
「重要な単語・言葉の箇所」
「必ず伝えなければならない情報」
など
のところです。



例えば
先の例で言えば、以下の赤字の箇所です。

現在も、建設費の高騰が続いております。

先月、首都圏で発売された
新築マンションの平均価格は7988万円で、
引き続き高い水準でした。



上記赤字のような
文章の途中の、伝えるべき主要な言葉の箇所で
何度も原稿から目を話して前を見ようとすると


原稿の読んでいた箇所を見失って焦ったり
間違えて読んで伝わらない原因
にもなります。





また、
前を向かなきゃ!という
自分の”動作”ばかりに意識が向きすぎると、
原稿の中身(内容)を伝えようとすることが
疎かになりかねません。




ですから
正確に伝える必要がある部分では
無理に顔を上げずに丁寧に読んで、
その情報を伝えようとすることが大切です。





その後で、
文末に目線を聞き手の方へ向ければ、
一文の締めくくりとして
しっかり伝えた印象を強められます。

余裕があれば前を向きたいタイミング

補足として
もし余裕があるなら前を見た方が有効なタイミングを
お伝えしましょう。


それは、一文の途中であっても
一旦、話の内容が区切られるような
間(ま)をとるタイミング
です。



例えば、
以下ように話す時の青字の箇所です。

『〇〇ですので、△△が××になりました。』

『〇〇は△△なんですが、××は◎◎です。』


上記は、一文の中であっても
途中でひとつの話の区切りがついて、
(理由 ⇒ 結論)
(前提または逆接 ⇒ 結論)
その後に、別の話の展開をしている箇所ですね。





このような箇所では、目線を上げて
聞き手に対して語りかけられると
話の間(ま)もしっかり取れて、一石二鳥です。


こうすることで、
聞き手とのアイコンタクトも自然になります。



さらには
話すための原稿を書く段階から
一文を長~くしすぎない
のも
適切に前を向きやすくなるポイントですね。


目線の練習もスピーチ準備の一部

スピーチやプレゼンなどの前には
原稿を読む練習をするだけでなく、
同時に、目線の動きも確認しておきましょう。


目線を前に向けるポイントを意識して練習することで
以下のような効果が期待できます。

  • 自然なアイコンタクトで聞き手の信頼感を得る
  • 自信を持って話している印象を与える
  • 原稿に頼りすぎない話し方が身につく



練習では
目線を上げるタイミングを意識しながら
何度もシミュレーションをするのがおすすめです。


実際の本番では緊張することもあるので、
目線の動きが自然になるまで
繰り返し練習しておくと安心です。






原稿を見ながら話す時の目線の使い方は、
話の印象を大きく左右します。



特に文末では前を向くことを意識して、
要所要所でアイコンタクトを取りながら話すことで
自信や信頼感を演出できます。





一方で
データや重要な情報を伝える時は無理に原稿から目を離さず
正確さを優先しましょう。


こうした目線の使い方を意識することで、
原稿を見ながら話していたとしても
読んでいる感が薄まり、
自信を持って話している印象を与えることができます。


ぜひ、試してみてくださいね!