スピーチの”出来”は自分では測れない【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】
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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。[声と話し方のパーソナルトレーニング]
プレゼンテーション、スピーチ、発表、セミナー、司会、ファシリテーション、商品説明、動画撮影、会議での発言等のスキル向上!
発声、滑舌、抑揚、話の組み立て、構成、言いまわし表現等、
ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!
話す側の「うまく話せた」「ダメだった」は、あてにならない?
人前でスピーチなどをした後、
次のように思うことはありませんか?
- 「まぁまぁうまく喋れた」
- 「良いこと言えたかも」
- 「結構ウケたんじゃない?」
反対に、こんな風に落ち込むこともあるでしょう。
- 「良い言葉が出てこなかった…」
- 「緊張して声が震えてしまった…」
ですが、
実は、話す人の自己評価と
聞き手の受け取り方には
大きなズレがあることも!
本当にその話が伝わったのか?
理解してもらえたのか?
印象に残ったのか?
これらを決めるのは聞き手でしかないのです。
話す側の「成功」と聞き手の「評価」は違う
どんなにスムーズに話せたとしても
聞き手が聞き流してしまうような話し方なら
意味がありません。
例え、一時的にウケて場が和んでいたとしても、
本当に伝えたかったことが
聞き手の記憶に残っていないこともあります。
また、話す側の「成功の基準」が
ズレている場合もあります。
話す側としては
「練習通りにスラスラ話せたら、まぁ成功」
「無難に出来たから、まぁ成功」
「自分の言いたいことは全部言えたから成功」
と思っていても、
聞き手からしたら
一方的に話されたように感じたり
退屈だったりして
印象が悪く映ってしまっていることだってあるのです。
逆に、話す側が
「うまくいかなかった…」
と感じたとしても、
実はその話が聞き手の心に響き
誰かの行動を変えるきっかけになっているかもしれません。
話の「出来」を
自分の感覚や基準だけで判断してしまうと
- 伝わっていないのに、気付かない
- 逆に、伝わっているのに
苦手意識が消えない・自信がつかない
ということも起こり得るのです。
話す側と聞き手で、なぜ齟齬が出るのか?
人はそれぞれ、
- 価値観
- 認知の仕方
- 知識や経験
- 感じ方
- 立場
が違います。
同じ”言葉”でも
話す人が言いたいニュアンス(言葉の意味)と
聞き手がその”言葉”から理解する意味が
違うことも多々あります。
また、話す側は
自分の「話す」という”行動”に対して
自己評価しがちなのに対して、
聞き手は
「腑に落ちたか」
「楽しく理解できたか」
「全体が分かりやすかったか」
「新たな発見があったか」
「印象が良かったか」
「心が動いたか」
などを評価基準としています。
単に「流暢な話」「無難な話」は
心が動かないし、印象にも残らないのです。
そのため、まずは
「話す側」と「聞く側」は
言葉だけで100%通じ合うことはできない
と認識することが大切です。
それを踏まえて
「聞き手のことを常に想像しながら話す」
ことを欠かさないようにしましょう。
そして、
自分の頭の中の「イメージ」や「理解」を
聞き手へ共有するつもりで
- 声のトーン
- 言葉選び
- 言いまわし
- 表情やジェスチャー
などを駆使して話しましょう。
そうやって工夫して
相手の心に届いたと実感できる瞬間は
言葉では言い表せないほどの喜びがあります。
「場数」を踏むのが一番
自分が上手く話すことに心を砕くのではなく、
「どう話せば伝わるのか?」
「何から話し始めたら聞き手の関心を惹けるか?」
と、聞き手の受け取り方を考えられるようになるには、
話す内容や原稿を考える段階から
聞き手の
- 心の動き
- 反応
- 理解
- 頭の中のイメージ
を思い浮かべながら言葉を紡いでいくことです。
そして
聞き手の前に立ったら
聞き手の反応や、その場の空気感を感じながら
興味を惹きそうな言葉や
補足すべき内容などを考えていきましょう。
これらは、やはり
実際にスピーチをする場数を踏んで
人前で話す機会を積極的に増やしていくのが有効です。
「練習の機会がほしい!」という方は、
毎月開催している
スピーチのグループレッスン(対面・ZOOM同時開催)
にぜひご参加ください。
スピーチのグループレッスンでは
他の参加者から感想をもらえますので
聞き手が
- どんなことを感じたのか?
- 何をもっと聞きたかったのか?
が分かります。
“聞き手の心の動き・理解度”を基準にしながら話す
訓練をしていきましょう!