今、誰のために話す?人前で話すと疲弊しちゃう人に必要なマインドセット【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】
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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
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プレゼンやスピーチ、会議の場、自己紹介など
人前で話すシーンは、人によって機会の多少はあれど
避けて通れないものです。
人前で話すと
終わった後にぐったりしてしまう…
そんな経験はありませんか?
毎回、疲弊することで
人前で話すことが嫌になったり
苦手意識を持ったりしている人は、
話し方のテクニック以前に
心の持ち方・マインドセットに原因があるかもしれません。
今回は、
「今、誰のために話していますか?」という視点から
話すことがグッと楽になるヒントをお届けします。
あなたは「誰のために」話していますか?
突然ですが、あなたは人前で話すとき
「誰のために話しているか」
を意識したことがありますか?
実は、無意識のうちに
「自分のため」に話している人が
意外と多いものです。
例えば、
営業やプレゼンであれば
「契約を取りたい!」
自己紹介なら
「上手にスラスラ話したい!」
「どう見られているだろうか?」
会議なら
「良いことを言って評価されたい!」
…などは、
話しながら「自分」のことを考えていますよね。
- 「失敗したくない」
「下手だと思われたくない」 - 「緊張するし苦手だから、さっさと終わりたい」
- 「なんとかこの状況を切り抜けなきゃ!」
これらはすべて、
「自分の」成果や評価を気にしている状態。
つまり、話す時のベースの心持ちが
「自分中心」になっていると言えます。
もちろん、人間なので
人目を気にしたり
評価を気にしたり
成功したい想いはあって当然です。
ですが、話している時に
そういった「自分のため」のマインド状態が多くなってしまうと
話の内容は相手に届きにくくなり、
話すほどに疲れるという悪循環に陥ってしまいます。
「自分のため」の話し方が生む“伝わらない空気”
話している本人は一生懸命で気付かなくても、
「自分のことばかり考えているな…」
という空気は、
想像以上に聞き手に伝わってしまいます。
人は無意識のレベルで
話す人の焦りや自信のなさ、
評価を気にしている雰囲気を察知します。
(これは、皆さんも
聞く側に回るとよく分かるのではないでしょうか?)
すると、どうなるでしょう?
- 聞き手の集中力が切れて聞き流される
- 話に共感してもらえなくなる
- その結果“アウェイ”な空気感に変わる
聞き手が、サーっと引いていくような
冷めた空気感になることもあります。
こうなると、
話し手はどんどん孤立した気分になり、
余計に焦ったり緊張したりして
話し終わったあとはドッと疲れてしまうでしょう。
こうして
「人前で話すのはやっぱり嫌だ…」と
苦手意識が強化されてしまうのです。
「聞き手のために話す」と決めるだけで変わること
では、どうすれば
この負のループから抜け出せるのでしょうか?
その第一歩は
「聞いている人のために話そう」
と意識を切り替えることです。
「聞き手のために話す」とは、
- 聞き手が理解しやすいように
- 言葉が聞き取りやすいように
- 聞き手が興味を持って、退屈しないように
意識して、
聞き手が何を知りたいのか?を探りながら
少しでも聞き手の時間を有意義なものにできるよう
努めることです。
この意識を持つと
まずは自分自身に、次のような変化が起こります。
- 言葉を丁寧に発音するようになる
- 声に心がこもる
- 話し方が“語りかける”ようになる
そうなると
聞き手も心を向けてくれるようになり、
その場に“温かい空気感”が生まれてきます。
話す側と、聞く側とが
理解し合えて
尊重し合えて
心のやりとりができる有意義な空間。
それがいわゆる“ホーム感”のある場ですね。
話す人が作る”ホーム感”
「聞き手のために話す」と決めて
心を相手に向けて話し続けることで
“ホーム感”を感じられる場にできれば、
緊張も和らいで
頭も柔軟になり、
その場に合った言葉がスッと出てくるようにもなります。
そんな空間は
話す人が自ら、能動的に作ろうとすることが大切です。
聞いている人の時間をムダにしないよう
少しでも有意義な時間だったと思ってもらえるよう
聞き手へ心を向けましょう。
たとえ
自分や自社の商品をPRする場だったとしても、
どれだけ
「結果を出したい」という目的があったとしても、
その前に、聞き手に
- 誠意
- 想い
- 人柄
- 話の内容
が伝わることが
すべてのスタートです。
そのベースがなければ、
どれだけ一生懸命に話しても
本来の目的にはたどり着けないのです。
話すのが苦手
緊張してうまく話せない
終わった後にどっと疲れてしまう…。
そんな人にこそ試してほしいのが
「聞き手のために話す」と意識することです。
- 評価されたい
- 下手だと思われたくない
- 失敗したくない
そうした「自分のため」の気持ちを
一度横に置いて、
「この人たちのために話すんだ」と
心に決めてみてください。
話すことがもっとラクになるだけなく
伝わり方が変わって
結果的に、あなた自身の評価も自然とついてくるはずです。