スピーチの基本!印象に残る自己紹介のコツ【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
普段、人前で話す機会がない方でも、
何人かの前に立って「自己紹介」をする機会は、
仕事でもプライベートでもあるのではないかと思います。
また、面接の自己PRも、自己紹介の一種ですよね。
そして、自己紹介をする場面では、
聞いている人は、初対面、もしくは、よく知らない人たちです。
まずは、他の人の自己紹介を「聞く側」になった時を思い起こしてください。
他人の長い自己紹介を聞いたとしても、後から記憶に残っているのは、
「自分が心にひっかかったキーワード」や
「ちょっとしたエピソードの一つ」ではないでしょうか。
そして、価値観や考え方が似ていると思ったり、
好きなものが共通していたり、
逆に自分にないものを持っていると感じたりすると、
印象に残るし、話してみたくなりますよね。
一方、「自己紹介は聞いたけれど、何を言っていたのか全く記憶に残っていない人」もいます。
そういう人には、興味が持てないですよね。
ですから、自分のことを知ってもらって、聞いている人の心に残る自己紹介ができれば、
今後の人脈が広がったり、仕事に繋がったり、面接では合格したり!と、
良いことづくめなのです。
印象に残る自己紹介のポイントは、ずばり!
「自分の経験・気持ちを、具体的に話す」
ことです。
具体的に話すとは?
話すのが苦手な人は、
どうしても抽象的で手短な自己紹介をしがちです。
具体的な内容を盛り込むことで、
人柄が浮き出てきて、印象に残りやすくなるのです。
では、例をあげましょう
例A : 趣味は旅行
①『趣味は旅行で、毎月、国内の色々なところに行っています。』
②『趣味は旅行で、毎月、電車でのんびり一人旅を楽しんでいます。
先月は、本州の最南端まで電車で往復してきました。』
同じ人が、
①の自己紹介をした場合と、
②の自己紹介をした場合、
どちらがその人の人柄が良く分かるでしょうか。
旅行が趣味の人は、たくさんいますよね。
なので、①の自己紹介をする人は、ほとんど印象には残らないでしょう。
②の自己紹介をする人からは、
- 一人の時間を楽しめる人
- のんびりするのが好きな人
- 電車好き
という、その人の「人となり」や「人柄」が、透けて見えてきませんか?
加えて、
「電車の一人旅の魅力は?」
「本州の最南端って、何時間かけて行ったの?」
と、本人に聞いてみたいこと、話してみたいことも出てきやすくなると思います。
具体的に話すことが苦手な人は、
毎月の電車での一人旅が、自分の中では普通の”旅行”だと思い込んでいたりするので、
「電車」「一人」「のんびり」
というワードを、わざわざ言おうと思わないことも多いものです。
ですが、なるべく自分の経験を細かく棚卸しして、
具体的なワードを盛り込めるようにすると、
魅力的な自己紹介になります。
例B : 仕事は営業
①『仕事は、不動産の営業で、売買仲介を担当しています。』
②『仕事は、不動産の営業で、主に個人のお客様向けに、
中古マンションの購入や売却のサポートをしています。
最近は、リノベーション物件の人気が高いですね。』
これも、同じ仕事のことを言っているのですが、
②の方が具体的で、
その人が普段どんなことをしているのか、という「イメージ映像」が浮かび上がってきますね。
①の自己紹介だと、さらっと流されてしまうでしょう。
「不動産屋さんなんだなー」くらいの印象でしょうか。
②の内容で具体的に表現したところは、
『個人のお客様向け』
『中古マンションの』
です。
これだけで、仕事内容のイメージがつきやすくなりました。
加えて、
『リノベーション物件が人気』
という、その仕事ならではの「情報」を付け加えることで、
その人の仕事に「リアル感」が出てきます。
その他、細かいことですが、
①の「売買(ばいばい)」という、”音”だけで聞いたらぱっとイメージしにくい部分を
②では「購入や売却」と言い換えているのもポイントです。
ちょっとしたことですが、聞いている人にとって、
即座にイメージが浮かびやすくなります。
「中古マンションの購入や売却」「リノベーション」を考えている人や、
そのような知人がいる人、
将来的に必要性が出てくるだろうと思っている人にとっては、
“ひっかかる”ワードになりえますよね。
このように、趣味や仕事に限らず、
- 自分の体験
- やっていること
- 好きなこと
- こだわり
などを具体的に盛り込めるように、自己紹介を考えてみましょう。
自分の「人物像」「人柄」「イメージ映像」が浮かび上がるような内容であれば、
聞いている人は、
“言葉”の奥の”人物”を見て、
「その人が何かをしているところのイメージ」を思い浮かべることができるので、
しっかりと印象に残るのです。
当教室でも、必要に応じて、自己紹介のレッスンを行っています。
生徒さんによって、自己紹介する「場面」が違うため、
- 趣味のことを話される人
- 仕事のことを話される人
- 家族のことを話される人
- 面接の自己PRをする人
など色々なのですが、
共通しているのは、やはり、
なかなか具体的な言葉が出てこないことです。
そこで、こちらから色々と質問をし、
さまざまな側面から具体的なワードを引き出して、
その人の人柄や魅力が伝わるよう、
自己紹介の”肉付け”をしていきます。
こちらからどんどん質問して、お話していると、
「それを自己紹介で言ったらいいのに!」という内容が出てくるのですが、
なかなか、自分自身では、思い付かないようです。
印象に残る自己紹介をして、今後に繋げたい方は、
ぜひレッスンをご受講くださいね。