よく通る声になるためのコツと練習法【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
人前で話すビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川です。



今回は、よく通る声になるためのコツと基本的な練習法をご紹介します。



当教室に来られる方からも、

  • 『広めの会場や、少し騒がしいところで話すと、聞こえないと言われるので、もっと通る声になりたい』

  • 『声に迫力がなく、仕事で頼りなく見られるので、よく通る説得力のある声になりたい』

というお話をよく聞きます。



私も、子供の頃から、大きな声を出すことなく育ったので、通信簿のコメント欄に先生から「声が小さい」と書かれるような子でした。



ですが、大学時代に、ボイストレーニングなどを積み、話すプロとして仕事ができるほど、しっかりと声が出るようになりました。



今でも気を抜いている時の声は小さいのですが(笑) 、 レッスン中に見本として発声をした時、生徒さんにびっくりされるほど大きな声が出ます。



それでは、私自身の成功体験でもある、よく通る声が出るコツと練習法をお伝えします。

 

  1. 腹式呼吸をマスターする
  2. 腹筋を使って、息を押し出す
  3. 喉を開く感覚を身に付ける 

1.腹式呼吸をマスターする

よく通る声を出すための基本中の基本が、腹式呼吸です。

 

腹式呼吸とは、肺の下側についている「横隔膜」という筋肉を下げることで肺の容量を大きくして息を吸う呼吸法です。

 

横隔膜が下がることで、肺の下側にある内臓が押し出され、お腹が膨らみます。

 

自分が腹式呼吸を出来ているかどうかは、

  • 息を吸った時に、お腹が膨らんでいるか
  • 息を吸った時に、腹筋がゆるんでいるか

で判断してください。

 

レッスンではよく、

「お腹の中に風船があるイメージをしてください」

と説明しています。

 

  • 息を吸うと、お腹の風船に空気が入って、お腹が膨らみます。腹筋の力は抜けています。

  • この風船に、腹筋で力を加えて押していき、空気を抜いていくイメージで、息を吐きます

息を吸った時に、肩が上がったり、胸を開いたりするのはダメです。

これは、胸式(きょうしき)呼吸といって、肋骨の周りの筋肉を動かして息を吸ってしまっています。

そうすると、息を吸った時に、お腹が上に引っ張られて、ペタンコになっている感覚になり、間違っています

 

腹式呼吸の感覚がよく分からない方は、

  • 仰向けで横になって、深い呼吸をしてみる
  • だらーんと背をもたれて座って、猫背の状態で深い呼吸をしてみる
  • だらーんと前かがみになって脱力した状態で、深い呼吸をしてみる

ことを試してみてください。

 

これらは、上半身(肩や胸)に力が入りづらいので、自然と腹式呼吸をしやすくなります。

私たちは、リラックスしている時や寝ている時には、自然と腹式呼吸を出来ているので、リラックスすることが一番のポイントです。

 

意識的に腹式呼吸ができるように練習しましょう。

仕事の合間や、寝る前などに、少しずつやっていけば、体が覚えてくれます。

 

2.腹筋を使って、息を押し出す

腹式呼吸の感覚が分かったら、今度は、お腹の風船に入った空気を、腹筋を使って押し出す練習をしていきます。

 

腹式呼吸は、「話すための呼吸」とも言われ、腹筋を使って吐く息をコントロールできるのが特徴ですから、

話すことに生かすには、腹筋を使って横隔膜を押し上げ、肺から空気を押し出すことができなければなりません。

 

私はアナウンサー時代、先輩から

「1日、最低でも腹筋運動100回はしなさい」

と言われたほどです。

ですが、腹筋運動で鍛える「外側の腹筋」だけではなく、インナーマッスルも話す上では大切です。

 

練習法ですが、

まず、手の人差し指を立てて、その手を前方にめいっぱい伸ばします。

この時、立っていても座っていても、どちらでもよいので、やりやすい方で行ってください。

 

そして、人差し指が目線の高さに来るようにして、それが、目の前にある「火の点いたロウソク」だと思ってください。

腹式呼吸で、息を吸った後、「フー!」とそのロウソクを勢いよく吹き消します。

 

息を吐く瞬間に、腹筋を使って、お腹の風船から空気を押し出す感覚で行います。

決して、頬を膨らませて、頬に空気を溜めないように、注意してください!

(バースデーケーキのロウソクを吹き消す時に、よくやってしまいがちなことですね)

 

2~3回行なったら、しっかり休憩しましょう。

(慣れないうちは、やりすぎ注意!です。クラクラします。)

 

次に、ロウソクを勢いよく吹き消す感覚のまま、腹筋で息を押し出す時に、

「ハー」

と声を出してみましょう。

 

なるべくリラックスした低めの声で行うのがポイントです。

決して、頑張って声を張り上げたり、声を作ったりしないようにしましょう。

声を出す時も、ロウソクに声と息を当てる感覚を忘れずに!

 

腹式呼吸で息を吸う → 腹筋を使って「ハー」

と、2~3回繰り返して、適宜に休憩しましょう。

 

3.喉を開く感覚を身に付ける

せっかく腹式呼吸と腹筋で、声を出すことができても、喉が絞まっていては、よく通る声・よく響く声は出ません

そこで、最後は、喉を開くことが重要になってきます。

 

喉を開く感覚なんて、感じたことないという方も多くいらっしゃると思います。

そんな方はまず、再現していただきたい場面があります。

「会議中(授業中)に、あくびをしたくなったので、バレないように口を閉じたまま、コッソリあくびをする」

という場面です。

 

コッソリあくびをした時、舌の奥(舌の根っこ)は、喉の下の方へ押し下げられ、喉が開いている状態になっています。

この感覚を覚えましょう。

 

このあくびと同じ喉の状態のままで、2.の腹筋を使って「ハー」と声を出す練習をしてみます。

リラックスした低い声で行うのを忘れずに!

 

この時、喉に力が入ってしまうことがあるので、

最初は、仰向けに横になったり、ソファーにだらーんと座ったりして、リラックスした体勢で行うのが良いでしょう。

あくまで、力を入れるのは腹筋だけで、上半身はダラけてください。

 

そして、「ハー」と言う間隔をどんどん狭めていきます。
『ハー  ハー  ハー  ハー』

→『ハ ハ ハ ハ』

のように。

 

続けて「ハ ハ ハ」と声を出す時に、合間で息を止めないように注意です。

必ず、「ハ」と腹筋を使って空気を押し出した後は、腹筋を緩めます

そして再度腹筋に力を入れて「ハ」を繰り返します。

 

続けてやっているうちに、喉を開く感覚が分からなくなったら、コッソリあくびをして確かめましょう。

 

一番良い状態は、体がだらーんと脱力して、口と喉を開いたまま顔も脱力。

顎も脱力しているので、「ハ ハ」と声を出すたびに、顎が動いたりしません

腹筋だけに力が入って、声が出ている状態になることを目指します。

 


以上のように、よく通る声になる基本は、

  • 腹式呼吸をする
  • 腹筋を使う
  • 喉を開く
  • リラックス

です。

 

そして、これらを身に付ける練習を、毎日少しずつでいいので、継続して行うことが、通る声になる近道です。

ぜひ「日常」の中に取り入れていただきたいと思います。

 

日頃からこれらの練習をちょっとずつでも行っている生徒さんは、私も驚くほど、声が変わっていっていることが、なによりの証明です。