自己紹介ひとつで、聞き手の反応がガラリと変わった訳とは?【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
今回は、生徒さんの体験談について、書いていきたいと思います。
その生徒さんは、
定期的にセミナーで、人前に立って話す機会
のあるお仕事をされています。
最初のレッスンの時に、セミナーでのことをお聞きして、
いくつかアドバイスをしたのですが、
2回目のレッスンにいらっしゃった時、とても明るい顔で
『この前、先生のアドバイスどおりにやったら、すごく話しやすかったんです!』
とおっしゃっていただけたんです。
私としては、いくつかのポイントから、何点かアドバイスしていたので、
どのアドバイスのことを言ってるんだろう??
と思って詳しく聞いてみると・・・
『最初の自己紹介を、しっかりと行なったら、
その後セミナーで話している時の、聞いている人の反応がすごく良くて、
いつもより話しやすかった』
とのことでした。
その方がされているセミナーでは、何人かの話し手がいて、
初めに全員そろって、簡単に自己紹介をしてから、順番に登壇するそうです。
その生徒さんは、初回のレッスンで、
『最初の自己紹介が一番緊張するので、
なんとなく、事務的にさっと済ませてしまっている。』
とおっしゃっていました。
それに対して私は、
- 自己紹介は、セミナー参加者にとって、”第一印象”を決める瞬間です。
- 第一印象で好感を持たれなければ、その後の話を聞く気になれません。
- これからどんな人が話すのか、参加者は一番興味があるところだから、
その要求に応えられるようにしましょう。 - きちんと参加者一人ひとりに気持ちを向けて、
自分の名前がはっきり聞こえるように、
自分のことをしっかりと届けるように言ってください。
ということをお話しました。
その生徒さんは、私のアドバイスを、本番でちゃんと取り入れて下さったんですね。
具体的には、
- 参加者全体を広く見て、気持ちを向ける
- 第一声から、張りのある明るい声であいさつをする
- 自分の名前をしっかりと聞き取りやすいように言う
ことを、本番の自己紹介でやってくださいました。
これだけで、その後のセミナーの反応が良くなって、
今までにないほど興味を持って聞いてもらえたそうです。
だから、いい雰囲気の中、最後まで話しやすかったんですね。
なにも、自己紹介で心に残るようなことを言ったり、
笑いを取ったりする必要はないのです。
自己紹介は、第一印象です。
短い言葉であっても、
「私は、これから皆さん一人ひとりと向き合って、お話していきますよ」
という姿勢を伝えることが大切です。
そのためには、その思いが伝わる“態度”と、
聞き取りやすい“声”で示しましょう。
特に、自分の名前は、これまでに何度も口にしていて、
おざなりに発音していることもよくあります。
もう一度、聞き手にとって印象よく、聞き取りやすい
“自分の名前の言い方”
を確かめてみるのもよいでしょう。
「1対多」でお話する場合も、人と人とのコミュニケーションです。
相手がたくさんいても、
一人に対して真摯に対応するのと同じ気持ちで自己紹介することで、
聞き手のほうも、ぐっと心を近づけて聞いてくれるようになりますよ。