話し方上達の第一歩は、話すと同時に耳で聞くこと【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
受講生さんとお話ししていて、
「自分の話を自分の耳で聞いていない」人が、
結構多いことが分かりました。
私は、元アナウンサーなので、
「自分の声や話し方が、第三者からどう聞こえるのか」を
常に重視する環境にいました。
ですから、その瞬間瞬間で
「今、自分はどんな声で
どんな発音で
どんな言葉遣いで
どんな表現で
どんな間(ま)で
どんなペースで話しているのか」を
話しながら、自分の耳で聞いてチェックしていました。
もちろん、話しながらチェックしていると、感覚的になりやすいので、
後から、収録した音声を、実際の第三者目線で聞いてみると
- ここは、もう少し間(ま)をとらなければいけなかったな
- ここは、もっと表現を大きくつけてもいいな
- 明るく話したつもりが、体調悪いのが声に表れてるな
- ちょっと噛んだかなと思ったけど、分からない程度だな
などなど、話している最中の感覚とは、違うことがあります。
それを、繰り返しながら、
”自分が話している時の感覚”と
”第三者からの聞こえ方”をすり合わせていく
という作業を普通にしていました。
ですから、そこまではしないにしても、
「話しながら、同時にそれを自分の耳で聞く」という動作は
当然みんながしているものだと思っていたのです。
自分の声は、耳の外側からも、骨伝導でも聞こえてきますものね。
ですが!そうじゃないことが分かってきました。
話しながら、
- 緊張していて、自分が何をどう喋ったか覚えていない
- 次に話す内容を考えるのに精一杯で、今の自分の話には意識がいっていない
という方が、意外にいらっしゃるんです。
正確には、私が受講生さんに質問することによって、
「考えたこともなかったけど、言われてみれば、自分の話を聞けてないかも・・・」
という事実が分かるという感じですね。
ある一人の受講生さんと話している時に、そのことに気づいてから
色んな生徒さんに質問してみると、結構いらっしゃったのでした。
これは、講師として、盲点でしたね・・・。
皆さんは、話している時、
自分の話を、同時に自分の耳で聞けているでしょうか?
やはり
「今、自分はどんな声で、どんな話し方をしているのか」を
話しながら知覚することは大切です。
まずは、第三者目線で、自分の耳で聞くことを、意識してみてください。
自分の声というのは、耳の外側からと
骨伝導(耳の内側)からと
両方聞こえてくるようなのですが、
なるべく、外側から聞こえてくる自分の声を意識すると
客観的な視点になりやすいです。
これは、そういう感覚を持って聞くだけでいいです。
そうやって聞くことで、
- 棒読みっぽくて、分かりづらい説明だった
- 話すペースが速すぎた
- 声が上ずってるのが分かった
- 同じことを何回も言ってしまった
などなど、気づくことを大切にしましょう。
その場で直せなくてもいいのです。
気づくことが、上達への第一歩です。
何度も気づいていると、
そのうち、自分で直せるようになることもたくさんあります。
やり慣れていないと、なかなか難しいのですが、
「話しながら、同時に、自分の話を第三者として耳で聞く」
をぜひ、実践してみてくださいね。