話の順序として、”理由”を先に言う場合と、後から言う場合①【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

 

プレゼンやセミナーなどで説明をする時

会議で報告をする時

スピーチなどで自分の意見を述べる時などなど、

述べた(述べる)事柄に対して

“理由”を言う場面が多々あると思います。

 

例えば、商品の説明をする時、

 

  1. 『このタブレットは、防水機能がついていますので、海や川などのレジャーにも持って行って、使うことができますよ。』


  2. 『このタブレットは、海や川などのレジャーにも持って行って、使うことが出来ますよ。というのも、防水機能がついているからなんですね。』


上記の1.は、理由を先に言って、後から結論を言っています。

 

対して2.は、先に結論を言ってから、後で理由を述べています。

 

 

どちらも同じ意味ですが、

理由と結論の順番を入れ替えることによって、何が違うのでしょうか?

 

 

1.プレゼンなどの説明で、理由を先に言うのがよい場合は?

『このタブレットは、防水機能がついていますので、

海や川などのレジャーにも持って行って、使うことができますよ。』

 

このように

『防水機能がついている(理由)』を先に言うことで、

『海や川などのレジャーに持っていける(結論)』ことが

より筋の通ったものになり

説得力を持たせることができます。

 

ですから、『海や川などのレジャーに持っていける(結論)』ことを

特に強調して伝えたい場合には、

“理由”を先に言う方が効果的なのです。

 

 

聞き手は、

『防水機能がついている(理由)』ことが前提となって

海や川でタブレットを使っている場面などの

イメージを膨らませることができるでしょう。

 

 

すでに活用している様子を聞き手にイメージしてもらうことは

プレゼンでは大切なことですから、

どんな使い方ができるのかを

具体的に提示する際にも、有効でしょう。

 

 

2.プレゼンなどの説明で、理由を後から言うのがよい場合は?

『このタブレットは、海や川などのレジャーにも持って行って、使うことが出来ますよ。

というのも、防水機能がついているからなんですね。』

 

このように

『海や川などのレジャーに持って行ける(結論)』ことを先に言うと、

聞き手は一瞬「なんで!?」と、ちょっと混乱しますよね。

 

人の脳は、筋の通らない情報は気持ち悪く感じて

その理由を探そうとするんだそうです。

 

 

ということは、

「なんで!?理由が知りたい!」と一瞬思わせることで

聞き手の注意をひく効果があるんですね。

 

そこで『防水機能がついている(理由)』を伝えることで

聞き手はスッキリ納得して、

聞き手の頭には

『防水機能がついている(理由)』の方が

強く印象に残っていることでしょう。

 

 

ですから、

『防水機能がついている(理由)』という機能面を特に強調して伝えたい時には、

“理由”を後から言うのが有効だと言えます。

 

 

まとめ

このように、プレゼンや商品説明においては、

“理由”を先に言うか、後から言うかによって

伝えたいニュアンスが微妙に違ってきます。

 

「この話の中で何を強調したいのか」を明確にしていないと

効果的な話し方はできないでしょう。

 

“理由”を述べる順番にも心を配って

プレゼン資料やメモを作ってみてください。

 

 

今回は、プレゼンなど、説明の場面での”理由”についてでしたが、

次回は、自分の意見を述べる時や、報告をする時の”理由”を

先に言う場合と、後から言う場合で考えてみたいと思います。

 

話の順序として、”理由”を先に言う場合と、後から言う場合②

 

引き続き、上記リンクからご覧くださいね。

 

 

  

  

  

話の順序として、”理由”を先に言う場合と、後から言う場合①【大阪/マンツーマン話し方教室】” に対して1件のコメントがあります。

コメントは受け付けていません。