「伝わる話し方」に一瞬で変わった生徒さんの事例【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

 

今回は、生徒さんの事例をご紹介します。

 

その生徒さんは

レッスンをしていて、私が驚くほどに

一瞬で話し方が変わって

話が伝わりやすくなった
んですね。

 

 

それはなぜなのか・・・

 

 

その生徒さんは、スピーチの練習をしていて

言うべきことをメモに書いていらっしゃいました。

 

メモを見ながら

自分の頭の中で話を組み立ててお話をしようと

準備してこられたんです。

 

 

元々レッスンでは

話の組み立て・言葉の選び方・話のまとめ方

などを中心にやるつもりで、

私も、”話の内容(中身)”をしっかり聞こうとしていました。

 

 

最初にお話をされたとき

1回目・・

メモを見ながら一生懸命にお話をされたのですが

私にはまったく内容が頭に入ってこなかったんです。

 

「今回は話の中身をしっかり分析しよう」

と思っていたのにも関わらず、です。

 

 

そして、いつも話されている時よりも、滑舌も悪く感じました。

 

何と言ったのか、言葉が聞き取りづらかったんですね。

 

 

ですから、話が終わっても

私は内容をほとんど覚えておらず、

「聞き取りにくい言葉が多かったなー」

「必死に言葉をつむぎながら、お話をされていたなー」

という印象しか残らない話だったんです。

 

 

私がしたアドバイスとは

1回目のスピーチを聞き終わって、生徒さんには

「内容がまったく頭に入ってこないスピーチだった」

と、正直にお伝えしました。

 

この時、

聞き取りづらい言葉がいくつもあったことは

言いませんでした。

 

 

私が生徒さんにしたアドバイスは、以下です。

 

  • 自分がメモを見て話すことに必死になりすぎている


  • 私(聞き手)が無視されているように感じた


  • 私(聞き手)に共感を求めるつもりで、語りかけて



2回目にお話をされたとき

2回目・・

私のアドバイスを受けて

もう一度初めからスピーチしてもらいました。

 

 

そうすると、まず

さっき聞き取りづらかった言葉が、ちゃんと聞き取れました!

 

 

つまり、私は滑舌のことなんて何も言っていないのに

聞き手にとって聞き取りやすいように

自然と滑舌が改善された
んですね。

 

 

また、適切な抑揚がつくようになりました

 

話の大事なポイントや、言いたい部分が際立って聞こえるので

内容がよく把握できるようになりました。

 

 

さらに、話の間(ま)が適切に取れるようになりました

 

1回目のスピーチでは

自分が話しやすいために取った、いわば身勝手な間(ま)だったので、

長く間(ま)が空くところと、間(ま)が短いところが

聞く側の理解のペースと合致していませんでした。

 

 

2回目は、聞き手が理解できるように

間(ま)を取れていました。

 

 

そうなると、

次に言うことを考えるために多めに間(ま)が空いてしまったところも

「考えているから待とう」

という気持ちで聞けて、気にならなくなったのです。

 

 

内容がよく頭に入ってきたので、

「そうだったの!?」

「それはおもしろい!」

という感想が、色々と出てきました。

 

 

1回目と全く同じ内容のスピーチを聞いたはずなのに・・・(笑)

 

 

1回目と2回目のスピーチは、なにが違ったのか

2回目のスピーチが終わった後

「1回目とは何が違ったのか、何を意識したのか」

を質問しました。

 

 

帰ってきた答えは、

『先生(私)に対して、お話ししようと思いながらスピーチしました』

ということでした。

 

 

その”想い”と”意識”だけで

何を言っているのかまったく伝わらなかった話が

伝わる話に一瞬で変わったのですね。

 

 

もちろん、まだ改善すべき点は色々とあるにしろ

「伝わらない」から「伝わった」への大逆転

私自身も驚きました。

 

 

そして

話をする時に、伝えようとする”気持ち”が何よりも大切なのだと

改めて思ったのでした。

 

 

まとめ

「伝わる話し方」に一瞬で変わった訳とは

「聞き手のために、伝えようとする気持ちを持って話した」

ことです。

 

 

この気持ちを持つだけで、

滑舌・抑揚・話の間(ま)など

話し方のテクニックの部分が、自然と向上した
のです。

 

 

ですから、伝わる話をするために

まずは、話す時の「気持ち」の置き方を改めて見直して

聞き手に伝えるために話すことに集中してみましょう。