ダラダラと冗長な説明にならないためには、一文を短くすればいい!?そのコツとは【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。



以前の記事で、

ダラダラと話して何を伝えたいのか分からなくなったり

話がどんどん本筋からそれたりしないために

「一文を短くしましょう」

ということをお伝えしたことがありました。


ダラダラと”区切り”のない話になっていませんか?




上記の記事をまだお読みでない方は、

先に目を通していただければと思います。

(後半に、音声サンプルもあります)


今回の内容を動画でご覧になる場合はどうぞ↓





句点「。」で終わるまでにたくさんの情報を詰め込んで、一文を長く話すのは

話が伝わらない原因になってしまいます。



ですから、適宜「。」で区切って話すのが良いです。






じゃあ単に、一文を短く切ればよいのか、というと、

そこにもコツがあるのです。




一文を短くしさえすればいい

という単純な意識で話してしまうと、逆に

  • 話に”流れ”がなくなって淡々と聞こえる

  • 話の論点からズレたように感じられる

というマイナスな印象を与えることもあるからです。






では、例をあげて説明しましょう。


まずは、一文が長い”話”を提示しますね。



文字で理解するのではなく、

声に出して、”音”として聞いてみましょう。

一文が長い話の例「機能性表示食品についての説明」

『機能性表示食品というのは、

事業者が、食品の安全性と機能性に関する研究をおこなって、

その科学的根拠などのデータを


国の定めるルールに基づいて、販売前に消費者庁長官に届け出て

機能性を表示している食品なんですが、

国は審査をおこなっていませんので、

その科学的根拠や機能性に関しては


販売事業者の責任として適正に表示しなければなりません。』


上記のような

ちょっと難しい説明を長くダラダラと話されると、

内容が頭に入ってきませんね。





でも、こんな風に説明してしまう人も少なくありません。





もちろん、これが文字で書いてあるのであれば、

何度でも読み返しながら

一つ一つ理解していけるので良いのですが、

“話”は、一瞬で消えてしまう”音”ですから

聞きながら付いていけなくなった時点で、終わりです。




一度に、これだけのたくさんの言語情報を投げかけられると、

聞き手は、耳と頭の処理が追いつかなくなります。





では、

いつもこんな風に話している人が

「文を短く切って話そう!」とだけ意識して話すと、

どうなるでしょうか。




以下に、単に文を短くしただけの”良くない例”をご紹介します。

文を短くしただけの悪い例「機能性表示食品についての説明」

『機能性表示食品についてですが、

まず事業者が、食品の安全性と機能性に関する研究をおこないます。』


『その科学的根拠などのデータを、


国の定めるルールに基づいて、販売前に消費者庁長官に届け出ます。』


『そして、機能性を表示しているのが機能性表示食品です。』


『国は審査をおこなっていません』



『その科学的根拠や機能性に関しては、販売事業者の責任になります。』



『ですから、販売事業者は、適正に表示しなければなりません。』


話しながら

あ、長いからこの辺で一旦切ろうかな


という感覚で、文を短くして話すと、

上記のような”話”になるでしょう。





これは、ダラダラと話していた時の話の順序はそのままに、

適宜、文を短く話したのです。





そうすると、

機能性表示食品とは何なのか、という説明を始めたはずなのに、

『まず事業者が・・・研究をおこないます。』

と、話の筋(主題)が、一瞬それたように感じられたり、


まるで箇条書きを読んでいるように、淡々と話が進んでいって、

全体として何が大事なのか、が伝わってきませんね。






いつも、文を長くダラダラと話してしまう人は、

単に、話の途中で区切りを入れて文を短くすればいい、というわけではなく、

  • 一番言いたい”本質”をつかむ

  • 話の構成を変える

ことが必要になります。




「一番言いたい”本質”」は、

話している本人も気づいていない(意識していない)ことも多いものです。



今回の例では、

機能性表示食品について、漫然と説明したいわけではなく、

「国ではなく事業者の責任として、適正に表示しなければならない」

ということが、伝えたい”本質”です。




それを明確にした上で、

その”本質”からそれないように、話を構成していきます。


話の構成を変えて、一文を短く話してみよう

最初に、説明しようとしている事柄の概要を

伝えたい”本質”を交えて、端的に短く言うことです。



『機能性表示食品は、事業者が、消費者庁へ届け出をすること

商品に機能性を表示している食品です。』




「あくまで届け出ているだけ」だというニュアンスを持って、

端的に説明します。





そして、その後で、詳しい説明をしていきます。


『つまり、国としては、ルールに基づいた届け出を受理しているだけで、

その内容を審査しているわけではないんです。』





最後に、一番言いたいこと”結論”を言いましょう。


『ですから、機能性表示食品に表示された科学的根拠に関しては、

販売事業者の責任となります。』


『販売事業者の責任として、適正に表示しなければならないのです。』



まとめ

ダラダラと話さないようにと、一文を短く話そうとする時には、

同時に、話の構成を変えて、

一番言いたい”本質”からそれない言い回し
にすることで、

さらに伝わる話し方になります。





そのためには、

  • 伝えたい”本質”(一番言いたいこと)を、明確に持つこと

  • 概要 → 詳細 → 結論 の順で構成すること

をお試しくださいね。


  

  

  

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