滑舌が悪い原因は「舌」ではなく「声の響き」【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】
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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。[声と話し方のパーソナルトレーニング]
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発声、滑舌、抑揚、話の組み立て、構成、言いまわし表現等、ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!
「滑舌が悪い」と聞くと、多くの人が
「舌がうまく動いていないから」
「発音が悪いから」
と思いがちです。
でも、本当にそれだけでしょうか?
例えば、次のような話し方をしている人は
いかがでしょう?
滑舌が悪く聞こえる話し方
『チセキデータをシリョにまとめました』
本来であれば、しっかりと発音すると
『実績データを資料にまとめました』
となるはずなのに、はっきり聞こえず、
場合によっては聞き返されることもあるでしょう。
このような場合、滑舌が悪く聞こえる原因は
実は、舌の動きではなく
声が響いていないことなのです。
滑舌が悪くなる原因の1つ「声の響き」
当教室にいらっしゃる方で
「滑舌が悪い」と思われる話し方をする人や
滑舌の悪さを悩んでいる人の多くは
声がしっかり響いていないことが原因です。
一部、舌が動きづらかったり
舌の動かし方がおかしいことが原因の人もいますが、
世間の大多数を見ていても
そのような人は少ないと感じます。
ですから、ほとんどの方は
発声を正すと、同時に滑舌も良くなるのです。
先ほどの音声の例では
「実績」や「資料」と言う際に
声のほとんどが息になってしまっていることが
言葉が聞こえづらい原因です。
つまり、言葉の一音一音が
しっかりと響いていないのです。
声を響かせずに発音する癖がついている人は
- 言葉がはっきり聞こえない
- 声がこもってしまい、通らない
- 早口になりがちで、さらに聞き取りづらくなる
といった悪循環に陥ります。
「ちゃんと話しているつもりなのに、聞き返されることが多い…」
「ついつい早口になって言葉が滑ってしまう」
「舌が動かしづらい・噛みやすい」
という方は
まさにこの状態に陥っている可能性があります。
滑舌を良くするには「母音の響き」が要
一音一音の声を響かせて発音し、滑舌を改善するカギは
「母音の響き」 にあります。
日本語の音(おん)は、
母音(a・i・u・e・o)と
子音(K・A・T・N…等)
で構成されています。
「ん」以外は、すべて母音が含まれています。
子音部分は、いくら頑張って発音しても
口の中の摩擦音や破裂音が出るだけで、
息まじりで、声としてきれいに響きません。
音として響くのは、母音だけなのです。
そのため
一音一音の母音をしっかり響かせることで
声や言葉が明瞭になります。
母音を響かせて話すには
次のような練習をすることで
母音の響きが改善され、滑舌も良くなります。
- 呼吸を安定させて話す
話しながら、
息が急に強く出ると、子音ばかりが響きやすく、
母音が響かなくなります。
反対に、息がフッと急に弱くなると
言葉がボソボソと暗くなり、聞き取りづらくなります。
腹式呼吸を意識しながら、
安定した息を使って発声すると
言葉がクリアに聞こえるようになります。
話す時に必要な腹式呼吸についてまとめ
伝わる話し方の基本!「話す時の呼吸」を身につける練習法 - 一音一音をつなげるように発音する
例えば
『実績データを資料にまとめました』
と言う時には、
『じ-っせ-き-でーた-を-し-りょーに-ま-と-め-ま-し-た』
と、ひらがなで喋るように意識してみましょう。
さらに、一音一音のすき間を埋めるように
つなげて話してみましょう。
そうすると
母音が響きやすくなります。
言葉がはっきり伝わらない・聞き返される原因は、言葉の”初めの母音”かもしれない
声や言葉が「聞き取りづらい」と言われる人は、”母音”の響かせ方で改善を
このように呼吸と発声の仕方を変えるだけで
驚くほど発音がクリアになり
「聞き返されることが減った!」
という方も多いです。
「滑舌が悪い=口や舌が動いていない?」
と思っている方は多いですが、
実はその原因は、発声方法にあることがほとんどです。
- 話す時の呼吸が浅い
- 早口になりがち
- 声があまり通らない
- 話す時に力が入りがち
という人は、特に
呼吸と発声を見直すと
滑舌も改善できることが多いでしょう。
ご自身の癖を確かめてみてくださいね。