“自分”じゃなく”話”に注目してもらえれば、緊張しなくなる!【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。
スピーチやプレゼンテーションなど
人前や複数人の前で話す時、
また、ビジネスの改まった場で話す時、
「みんなから注目されている!」
「見られている!」
という感覚はありますか?
そのせいで、ヘンに緊張してしまう人も
いらっしゃるかもしれません。
でも
- “自分”が注目されることと
- “話”に注目(注耳?)してもらうこと
は、全くの別物なんです!
“話”に注目してもらうとは、
「話している人」ではなく、「話の内容」の方に
聞き手の興味・関心が集まっている状態です。
その状態になると、聞き手は意外にも
“話す人そのもの”を大して見ていなかったりするんですよ。
逆に、”自分”が注目されている状態だと、
聞き手の注意は「話の内容」よりも「話している人そのもの」に向いて、
『緊張してるなー』
『話が長いなー』
なんて観察されてしまうんですよね。
ですから
緊張しやすい人や、注目されるのが苦手な人は、
「自分」に注目されたくなければ
「話の内容」へ注目が集まるように誘導したら良いんです!
そこで
もっと”話”に注目してもらえるテクニックとして
すぐに試せることだけを
次のパターン別に挙げていきましょう。
- パワーポイントなどの表示資料や、配布資料がある時
- 資料なし!話だけで伝える時
今回の内容を動画でご覧になる場合は、こちらからどうぞ↓
パワーポイントなどの表示資料や、配布資料がある時
まずは
パワーポイントのようなスライドを映していたり
聞き手の手元に資料を配っていたりする時のパターンです。
この時のポイントは、
話す時に聞き手の目線をしっかり明確に誘導すること!
例えば
『資料の3ページの右側の図をご覧ください』
『こちらの表の一番上、〇〇については・・』
という風に、
「どこに注目してほしいのか」
「今からどこを説明するのか」
をはっきり分かりやすく示すことで、
聞き手は、”資料”や”話の内容”に集中しやすくなります。
もし、画面上にスライドを映しているなら
注目してほしい箇所を
手やポインターで明確に指し示すのも良いでしょう。
当たり前のことのようですが、
こうして明確に示せている人は少ないものです。
自分が話すことに夢中になると、
「聞き手の目線の明確な誘導」
が出来なくなることも多いですから
意識してやってみましょう。
また、「資料の中の箇所」を明確に示すだけではなく、
もっと大きく聞き手の視線を誘導するのも効果的です。
話の中の要所で
『ここでお手元の資料をご覧ください』
『それでは一旦、前の画面をご覧ください』
と言うことでも、
聞き手全員の目線を誘導できますよね。
反対に
資料があるのに聞き手の目線を誘導しないままだと、
聞き手は
自分の解釈でどんどん資料を読み進めたり
現在の”話”とは違うことを頭に思い浮かべたりして、
集中力が切れやすくなります。
聞き手は「今」「何を」見ればいいのか
話す人が先に立って、導いてあげるように話しましょう。
そうすれば、結果的に
“自分自身”には注目が集まらなくなって
ラクにお話できるようになります。
資料なし!話だけで伝える時
では、資料がない時にはどうすれば良いのでしょうか。
資料なしで話す時の方が
「ずっと見られている」感覚が強いかもしれませんね。
そんな時は、”話”に注目してもらうために
聞き手に「イメージしてもらえるように話す」
ことをやってみましょう。
皆さんも、
頭の中でイメージ映像や
イメージ図などを思い浮かべている時には
そのイメージに集中していて
目の前のものが見えていなかったりしますよね。
実際に、目線が上を向いていることもあるでしょう。
なので、聞き手をその状態にするんです!
そうすれば、”自分自身”には注目が集まりませんよね!?
そのためには
- 自分の頭の中で、話す内容を映像化・図式化する
- ジェスチャーをつける
ことを意識してみるのがおすすめです。
しっかり話そうとすると、
ついつい頭の中で
「きちんとした文章」を構成しようとする方もいるのですが、
おすすめしません。
言葉に詰まってしまう原因になります。
聞き手にイメージしてもらうには、
まずは、自分の頭の中に
イメージ映像や、図式を思い描きましょう。
そして、
それをなんとか聞き手の頭の中にもコピーしようと思って
話しましょう。
その方が、文章構成で考えるよりも
無意識レベルで言葉を選べて、
スラスラと言葉が出てくるようになります。
(スラスラ言葉が出てくる時って、
文章なんて考えなくても
気付いたら自然と言葉を発していますよね)
もう一つ、聞き手にイメージしてもらうのに有効なのが
ジェスチャーです。
実は、頭の中の映像や図式を一生懸命伝えようすると
自然とジェスチャーがつくので、それに任せれば良いのですが・・
普段、話す時のジェスチャーに慣れていない人は
『もう一つは・・』
と人差し指を立てたり、
『3つありまして・・』
と三本指を立てたりするところから挑戦してみてください。
ジェスチャーによって
イメージ図などを聞き手と共有しやすくなったり
聞き手が内容を整理しやすくなったりして
“話”に集中してもらえやすくなるでしょう。
このようにして
聞き手の注目が”話”に集まると
緊張が和らぐだけでなく、
話がもっと伝わるようになりますので
出来そうなことから試してみてくださいね。