声と滑舌を磨こう!自分で出来る50音での発声・滑舌練習【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。



今回は、自分でトレーニングをしながら

声と滑舌を磨いていく方法についてお伝えします。



なかでも、今回は特に「基本の基本」として

50音を使って練習するポイントを書いていきたいと思います。








自分で声や滑舌のトレーニングをする時に、

特別な教材は必要ありません。



基礎練習であれば、50音で充分なのです。






また、これまでに少し発声練習などをやったことがある人は、

50音を少し変形させた


『あえいうえおあお

 かけきくけこかこ

 させしすせそさそ

    ・
    ・
    ・
         』


で行なってもよいでしょう。




今回の内容を動画でご覧になる場合は、どうぞ↓





ただし、50音も「単に言うだけ」では

何の練習にもなりません。



必ずポイントを押さえて行いましょう。



そうすることで、話すための声や滑舌が磨かれて

  • よく通る良い声で

  • はっきりと聞き取れる言葉で

  • 印象良く

伝えらえるようになります。



それでは、50音で練習する際のポイントを

3つ順にご紹介します。



  • リラックスしながら声を出す

  • 一音一音をつなげるように

  • 口の中を縦に開けるように動かす



1.リラックスしながら声を出す

まず、一番大切なのは、「リラックス」です。



どうしても、発声練習をする!となると、

気合が入ることで肩に力が入ったり

いつもより大きな声を出そうとして喉に力が入ったり

しがちです。






でもそんな状態だと、

そもそも良い響きの声を出すことはできません。



もし座った状態で練習するのであれば、

椅子の背もたれに、もたれかかってもOKです。



立ったままでも、上半身はリラックスした状態で行います。





首・肩・胸の力を全部脱力した状態で

『あいうえお』

『かきくけこ』

『さしすせそ』


と声を出してみましょう。





また、声の高さも

少し落ち着いたトーンになるようにしましょう。



落ち着いた状態で独り言を言ったり

気を許せる人とゆったり喋っている時のような

少し低めのトーンです。




こうして、リラックスしながら声を出すと、

自然と腹式呼吸・腹式発声になりやすい
です。



腹式呼吸・腹式発声については

過去の記事をご覧ください。


伝わる話し方の基本!「話す時の呼吸」を身につける練習法


話す時に必要な腹式呼吸についてまとめ


話す時の「息継ぎ」で、声も話し方も分かりやすさも変わる!



2.一音一音をつなげるように

2つめのポイントは、



と、一音一音の切れ目がないようなイメージ

つなげるように発音することです。




最初はゆっくりと

『あーーいーーうーーえーーおーー』

とつなげるように言っても良いのですが、

最終的には、いつも話す速さ(発音する速さ)で

言えるようになりましょう。



速くなっても、一音一音が短くなってしまわないように。


『あっ・いっ・うっ・えっ・おっ』

と、軽くならないようにします。




これはなぜかと言うと

普段話すときにも、一音一音がつながっている方が

良く響く、通る声になるからです。



一音一音が短いと、

軽い声に聞こえたり

言葉がはっきり聞き取れなかったり

する発音になりがち
なのです。




また、『あいうえお』だけではなく、

カ行以下も同様に

速く発音しても、つながっている(音がずっと響いている)のを意識して

練習してみましょう。




日本語をローマ字にしてみると

「ん」を除く50音には、必ず母音aiueoが含まれています。





母音をつなげるようにして

『かきくけこ』

『さしすせそ』

『たちつてと』

『なにぬねの』


と練習していきましょう。




一音一音をつなげるといっても、

それぞれの音が曖昧にならないように、気を付けましょう。





3.口の中を縦に開けるように動かす

3つめのポイントは、口の動かし方です。


滑舌よく話すためには、

口をよく動かしながら(よく開けて)話さなければならない

と思っている人も多いのですが、





実は、口の表面(唇・口の横の筋肉・顎)をよく動かすのではなく、

「口の中」をよく開いて、動かすことの方が大切なんです。




「口の中」を開くというのは、

話す時に、上あごと舌がくっ付きそうに近い状態ではなく、

舌が下がって、口の中に空間がある状態で話す


ということです。




口の中が狭くて、

口の中の空間が横に平べったい状態で話すと、

・ベチャッとした響きの悪い声

・子供っぽく聞こえる、洗練されていない話し方

になります。



ホントは仕事が出来るのに、子供っぽく聞こえてしまう話し方とは




また、当然、滑舌も良く聞こえません。




そこで、舌を下げて、

口の中(喉の方ではなく、歯のすぐ裏の辺り)に、

縦に空間ができるように
動かしながら

『あいうえお』

『かきくけこ』


と練習してみましょう。



口の中(歯のすぐ裏)に、

小さな卵が縦に入っているような感覚です。







そうすると、

口の表面はさほど動かさなくても、

はっきりした発音になるはずです。




さらに、腹話術で練習してみるのもおススメです。




腹話術での滑舌練習については、過去の記事をご覧ください。


滑舌を良くして印象も良くなる!聞き手に言葉がはっきり届くようになる練習法①



口の中に、縦に空間を空間を作る感覚がつかめるようになると、

よく響く声で、はっきりとした滑舌で話せるようになります。




以上、50音を使って

自分で発声や滑舌のトレーニングをするポイントをお伝えしました。



声や滑舌は、使わなければ(しっかり話す機会が少なければ)

衰えたり、老化したりします。




「話す」行為は、体を使って行うので、

呼吸器官・発声器官・舌・口の中など、

普段から使っていなければ衰えるのは当然ですね。




自分で少しずつでも、声や滑舌を磨いていくことで、

しっかり話さなければ!という場面でも、

自信や余裕を持って、お話できるようになると思います。