話の組み立てよりも「声の表現力」が大事!聞き比べて実感しよう!【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】
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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。
プレゼンテーション、スピーチ、発表、セミナー、司会、ファシリテーション、商品説明、動画撮影、会議での発言等のスキル向上!
発声、滑舌、抑揚、話の組み立て、言いまわし表現等、ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!
人前やビジネスにおいて、伝わるように話すには
「話の組み立て」「構成」「情報の順序」よりも
「声の表現力」のほうが大事!と言えるんです。
声の表現力とは
声色・抑揚・話の間(ま)を工夫しながら
伝えたい内容・言葉を効果的に声で表現していくことです。
皆さんの周りにも、
話の内容としては大したことを言っているわけでもなく、
皆と同じような話をしているのに、
・声が魅力的で、聞き手を惹きつける人
・その人が話すと説得力が出る、なんだか納得しちゃう人
はいませんか?
そのような人はまさに
「声の表現力」がある人と言えます。
それにプラスして、
身振り手振りや、話す時の表情・目線などによって
人を惹きつける表現になっていることもあるでしょう。
なぜ「話の組み立て」よりも
「声の表現」のほうが大事!と言えるのか?
私の実体験からお伝えしましょう。
話の組み立て方の教材を作っていた経験より
以前、話の組み立て方の教材を作成した時のことです。
- 話が分かりやすく組み立てられているOK原稿
- 長くダラダラと情報をつなげて結論が最後に来るNG原稿
の2つを作成して、それぞれを見本として録音しました。
受講生さんに、音声で聞いてもらって
「やはりダラダラ長く話した後に結論が来る話は、分かりにくいな…」
と思ってもらうのが狙いでした。
そして、あくまでも「話の組み立て」によって
話が分かりにくくなることを示すために、
録音する時には
OK原稿も、NG原稿も、同じような声と話し方で話したんです。
つまり、どちらも
- 話の間(ま)の取り方
- 抑揚、緩急(スピードの変化)
- 声色
などは、内容が伝わるように工夫して話して、録音したんですね。
そうすると・・・
分かりにくい組み立てのNG原稿だったのに
声で内容(伝えたいこと)を表現したがために、
ちょっと伝わる話(音声)になってしまったんです。
教材としては、NG例として示したかったので
伝わる話になってしまっては、意味がなく、
ボツにしました…。
ただ、そこで学んだことは
「組み立てが分かりにくい話であったとしても、
声の表現力があれば、なんとか伝わる話になる」
ということです。
音声サンプルで確認してみましょう
実際に、組み立てが分かりづらい話を
声の表現力でカバーした例を聞いていただきましょう。
まずは、
話の組み立てが分かりづらいNG原稿を
割と淡々と話した音声をお聞きください。
NG原稿は、
情報をダラダラと長くつなげて話した後で
最後に結論を述べるような組み立てになっています。
やはり、淡々と話してしまうと
ダラダラ話した印象で、
結局何が言いたいのかが分かりづらい話になっています。
NG原稿を淡々と話した場合
※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください
続いて、全く同じNG原稿を
声の表現力を使って伝えようとした音声をお聞きください。
話の内容によって
話の間(ま)の取り方や抑揚を工夫しました。
NG原稿を声の表現を工夫して伝えようとした場合
※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください
いかがでしょうか?
全く同じことを話しているのに
印象や、内容の伝わり方が違うのがお分かりいただけたでしょうか。
「話の組み立て」「構成」「情報の順序」は
伝わる話をする上で、もちろん欠かせないものです。
当教室でも、これらについては
重要なスキルとしてお教えしています。
でも、音声サンプルでお聞きいただいたように
声の表現力があれば、
ちょっとした”組み立ての分かりにくさ”は
カバーして伝えることもできるんです。
そして、話の組み立てや構成を完璧にしたとしても、
それを声で表現できなければ
あまり意味のないものになってしまうのも事実。
まずは声の表現力を磨いて、
自分の伝えたい意図を自由に伝えられるようになりましょう。
そうすると
同じことを話しても
より伝わりやすく、
周りを巻き込む話、
説得力のある話ができるようになりますよ。