スピーチ・プレゼン・発表で原稿や資料を”いかにも読んでいる風”な話し方にならないコツ2【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】

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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室®」講師の砂川顕子です。

ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。プレゼンテーション、スピーチ、発表、セミナー、司会、ファシリテーション、商品説明、動画撮影、会議での発言等のスキル向上!

発声、滑舌、抑揚、話の組み立て、構成、言いまわし表現等、ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!

今回内容を動画でご覧になる場合は、どうぞ↓


今回は、以前書いた以下の記事の
追加的な内容です。

発表やスピーチで、原稿を”いかにも読んでいる風”にならないコツ


以前の記事のポイントを簡単にまとめると

  • 原稿を「書く」時には、自分の話を文字起こしするように
  • 文字に囚われず、自分の言葉として話す
  • 文末は、低い声に下げて終わる
  • ポイントとなる言葉・そうじゃない言葉を差別化して表現する


以前の記事もぜひお読みください。

人前で原稿を読む時の課題

スピーチ・プレゼン・発表など人前で話す時、
緊張する場面では
原稿があると安心だから用意しておく方も多いと思います。


もしくは、
原稿がないと喋れません!
という方もいらっしゃるかもしれませんね。


原稿を用意することで、
緊張が和らいだり、安心するのであれば
良いと思います。




ただ、聞き手から
「あの人、原稿読んでるだけじゃん!」
と思われてしまうと、
お仕事での評価は高くならないし
何より、話を納得感を持って聞いてもらえなくなります。



ご自身が聞く側の立場に立つと分かると思いますが、
原稿を読んでいるだけの人の話って
聞きづらくて内容が入ってこない
ですよね。


それでは折角話した意味がありません。




そこで、原稿を読んでいたとしても
“いかにも読んでます”風にならないような、
メモを見ながら話しているのかな?と思わせるようになるコツ

今回は2つご紹介します。

  1. 原稿を見ながら話す時の空間認識を広く!
  2. 原稿をただのカンペだと思うこと!


  

1.原稿を見ながら話す時の空間認識を広く!

まず、ひとつめのポイントは
話す時の空間認識を広くすることです。


原稿を読んでるだけな雰囲気になってしまう人は、
目の前の原稿しか認識できていません。

つまり、自分の視野や世界が
自分と原稿との間の狭い空間だけになっている
状態が多いです。




ご自身が原稿を読んでいる時を思い出してみてください。


そのような狭い空間認識のまま話していると、
それは、聞いている人に伝えているのではなく
ただ一生懸命に自分の世界だけで喋っているように見えてしまいます。




そこで、原稿を見ている状態でも、
聞いている人がいる空間全体を認識
しましょう。




その空間に目線を向けていなくても良いのです。

目線の隅で、認識だけしていてください。


その認識した空間にいる人たちに対して話すんだ
という感覚を持つことで、
自然と声が伸びやかになり
伝えようという意図が感じられる話し方になります。


2.原稿をただのカンペだと思うこと!

次に、ポイント2つめは
原稿をただのカンペだと思うことです。


話す内容を原稿にきっちりまとめると、
本番では「これを間違えずに読まなきゃ!」
という意識が強くなってしまう人もいますが、
学校の本読みではないので、その意識を捨てましょう。


本来話す時には、
自分の頭で考えて、自分から出す言葉や文章が
原稿を見たらここに載ってる!
ラッキー!ぐらいの感覚。

まさにカンニングペーパーですね。




原稿は読むものではなく、
今から喋ることのヒントが書かれている感覚で見る
ことが大切です。


私たちは
「文字を読みあげる」動作と
「自分の言葉で話す」動作では
頭の使い方が違うので、
その話し方の違いは
どうしても聞いている人にも伝わってしまいます。


でも、なるべく
「自分の言葉で話す」という動作をする時の感覚で
原稿を見ていただきたい
のです。




そうすることで「読んでいるだけ」の印象から抜け出せます。



今回の2つのポイントは、
話し方のテクニックではなく
自分の”認識”や”意識”の部分でした。


これらは、すぐに実践しやすい上に、
自信の認識・意識の置き方を変えることで
一瞬で話し方や伝わり方も変わるんです。


また、原稿を読む時に限らず、
会議等で、資料を読み上げながら話す時も同様です。


ぜひ試してみてくださいね。