頭で考えてたことが上手く喋れないワケ【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】
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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。[声と話し方のパーソナルトレーニング]
プレゼンテーション、スピーチ、発表、セミナー、司会、ファシリテーション、商品説明、動画撮影、会議での発言等のスキル向上!
発声、滑舌、抑揚、話の組み立て、構成、言いまわし表現等、ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!
スピーチや報告などのビジネスシーンで
少し改まった場で話す機会がある時・・
事前に、頭の中で
「あれ言おう」
「こう言おう」
とちゃんと言葉を整理して
シミュレーションしたにも関わらず、
いざ話してみると
あらら…なんだか上手く話せない(+_+)
言葉もスラスラ出てこないし
順番もぐちゃぐちゃになっちゃったし
言いたかったことが全部言えなくて、
『なんでー!!』
『頭の中ではあんなに雄弁で、まとまっていたのにー!』
という経験はないでしょうか?
実はこれ、
みんな、あるあるなんです。
(私もあります)
よく考えると
それは当たり前のことなんですよね。
なぜなら
頭で考えているだけの状態と
改まった場で実際に話している時とでは
使っている神経細胞の数が違いすぎる!から。
つまり、
実際に話している場面では
脳が処理しなければならないことが増えているんです。
話すときに使われる神経細胞
皆さんも
ビジネスの改まった場面で
皆に注目されながら話す時のことを思い出してみましょう。
頭で言葉を組み立てながら
- 皆にちゃんと聞こえるように
しっかりと発声、発音をしようとする - 聞き手の反応や、その場の空気感が気になって
自分のペースが乱される - 自分の声や話し方が、耳から聞こえてきて
「あ、上手く話せてないな…」なんて思ってしまう
ことがあるのではないでしょうか。
言葉を紡ぐ以外のことに
無意識に多くの神経を使っているのです。
そんな時は
思考も、動作器官も、感覚器官も忙しい!!
自分のメモリ(作業領域)がいっぱいの状態ですよね。
事前に、冷静に頭で”言葉”を考えていた時よりも
処理能力が低下してしてしまうので
思考のパフォーマンスが出せなくて当然です。
声に出してシミュレーションをする
そこで
話す前に、事前に練習できる時間がある時は
頭であれこれ考えるだけでなく
声に出してシミュレーションをするのがおススメです。
頭で考えているだけの時の”言葉”は
驚くほど速いスピードで脳内を流れていくので
せっかく思い付いても記憶に定着しませんが、
声に出して、自分の耳で聞くことで
内容がより明確になりますから、
自分で”言葉”をブラッシュアップしていくことも
容易になります。
そうやって、明確にして口に出した言葉は
本番でもスラっと出てきやすくなります。
頭では分かっているつもりのことを
口頭で説明しようとすると上手くできないのと同じで、
頭の中だけの思考や言葉は
意外と曖昧なんですよね。
環境が許さなければ
小さな声でボソボソと口に出しながら
言葉を考えても構いませんが、
本番だけ、いきなり大きな声でハッキリ話そうとすると
その分、練習との動作の違いが大きくなって
頭と体の処理能力が落ちるかもしれませんのでご注意を!
本番の聞き手をイメージしながら
本番と同じように振る舞って言葉を考えていくのが
最も効果的です。
いつも話す内容を考える時は
頭でばかり考えていた…という方は
声に出して、
イメージの中の聞き手へ語り掛けようとしながら
言葉を考えてみてください。
そのほうが
自分の話のロジック(論理性)が
ちょっとズレてしまっていることに気付きやすくなったり
自分の言いたいことがより明確になって
伝えたい想いが深まったり
するでしょう。
お風呂で身体を洗いながら…
メイクをしながら…
洗い物をしながら…
など、ルーチンになっている簡単な動作をしながら
声に出して”言葉”を考えるのも
動作神経を使いながら話す練習になっておすすめですよ。