緊張に飲み込まれず自分らしく話すには、メンタル・フィジカルのどこから鍛えるべき?【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。[声と話し方のパーソナルトレーニング]

プレゼンテーション、スピーチ、発表、セミナー、司会、ファシリテーション、商品説明、動画撮影、会議での発言等のスキル向上!

発声、滑舌、抑揚、話の組み立て、構成、言いまわし表現等、ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて
伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!

      

今回の内容を動画でご覧にある場合はどうぞ↓



スピーチやプレゼンをしたり
ミーティングで発言、報告、発表をするなど
ビジネスや人前で話すときに、

緊張でガチガチにならず
自分の力を発揮して堂々と話すには
メンタルとフィジカルの両方を鍛える必要があります。

これは、試験やスポーツなどでも同じですね。


いくらしっかり準備をしたり
練習を重ねていたとしても、
本番でそれを発揮できなければ意味がありません。





多くの方が
メンタル(精神面)を鍛えることの重要性を理解していますが、

心と体は繋がっていますから
フィジカル(体や頭の使い方)を鍛えることで
メンタルにアプローチしていく方法もあります。


メンタル・フィジカルともに鍛えていくことで、
緊張するような場面でも、伝える力が飛躍的に向上します。


まずは体(フィジカル)から

「鍛える」という言葉を聞くと
頑張ってトレーニングをすることを
想像されるかもしれませんが、

話し方のトレーニングで最も大切なことは
「脱力」です。





レッスンでも、受講生さんに対して
一番掛けている言葉は
「力を抜いて!」です。

それほどに、皆さんが
話す時に色んな所に力が入ってしまう
んですね。



声を出そうとした時
一生懸命に話し続けている時
首・肩・胸などにキュッと無意識に力が入ることが多いです。


特に、緊張するような改まった場面で
しっかり聞こえるように
大きな声でハッキリと話そうとすると
それが顕著になります。





そうやって、体に力が入ると、
思考も硬くなって
しまって
「失敗したくない」
「ちゃんとしなきゃ!」
という想いが強くなったり、

頭が真っ白になって
言葉がスムーズに出てこなくなったり
しがちになります。


そうなると、ますます緊張してきて
余計に焦る・・不安になる・・
の悪循環に!





一方で
体の力が抜けていると、それだけで
メンタルも落ち着いてくるんです。


なぜでしょうか?

脱力がメンタルに与える影響

体(特に肩・胸・お腹)が脱力できていると
自然と腹式呼吸になります。



今、皆さんもやってみてください。

肩・胸・お腹の力をダランと抜いて
その状態でフーッと息をまっすぐ前へ吐いてみると、
息を吐きながら、お腹にクーっと力が入ってくる
はずです。


そして、吐き切ったらお腹の力を抜いて
再度ダランと脱力すると、
お腹が膨らみ、自然と息が体に入ってきます。



この時には、
お腹を使った(横隔膜が動く)腹式呼吸になっているのです。


私たちは、静かに脱力している時には
腹式呼吸になるのです。






呼吸と自律神経は密接に関係していますから
腹式呼吸をすることで
副交感神経(リラックス神経)が優位に
なります。


つまり、
緊張で心臓はドキドキしていたとしても
肩・胸・お腹などの力を抜ければ
自然と腹式呼吸で話せるようになって
その結果、メンタルも徐々に落ち着いてくる
のです。



これは、私自身も体感していて、
肩や胸に力が入った状態で話そうとすると
呼吸が浅くなって
どんどん焦ってきたり
次の言葉が出て来なくなる感覚があるのですが、

脱力して腹式呼吸で話しているときには、
“脳のメモリ”が空く感覚があって
思考がスムーズに働いて、
次の言葉が自然に出てきやすくなります。





うちの受講生さんも
これと同じ感覚を体験しておられます。



加えて、腹式呼吸で話すと
声も、余裕がある印象の落ち着いた声に変わるので
自信を持って話すことができるようになります。

やってみるとなかなか難しい「脱力」

脱力することだけなら、簡単にできそうですが、
やってみると、意外と難しいものです。


というのも、多くの方が
話す時に無意識に体に力が入っていることを
認識できていないからです。


「脱力」は、
力が入っていることに気付かなければ
意識的にできません。





そこで「脱力する感覚」を
まずは身に付けましょう!


座っていても、立っていても、
口、顎、首、肩、胸、そしてお腹の力を
重力に引っ張られるようにストンと抜いてみましょう。




初めは脱力できていても、
話しているうちに体に力が入ってくることが多いです。

  • ハッキリ話そうとしたり、言いにくい言葉があると、口や顎に力が…
    ⇒滑舌が悪く、より発音しづらくなります

  • 息継ぎをしたり、声を出す瞬間には、首、肩、胸に力が…
    ⇒喉に負担がかかるし、声も通らなくなります
     腹式呼吸もできません!





まずは、話しながら
力が入っていることに気付くこと!


そして、気付いたら脱力して
感覚を養っていきましょう。

精神面でも「脱力」を

心の面でも「脱力」をしちゃいましょう。

人前で話す際には
「上手く話したい!」
「失敗しないように!」
と思うのではなく、

「今の自分ができることを全うしよう」
「下手だと思われても、精一杯やったならしょうがない」
と、あまり優等生思考や完璧主義にならないことが肝心です。


結局、話は
「聞き手がどう受け取るか」がすべて
です。

自分では「上手く話せた」と思っていても
聞き手には伝わっていないこともあれば、

逆に、自分では「失敗した」と思っても
聞き手には深く響いていることもあります。


ですから
「頑張って上手く話そう!」
という意識を抜いて

気楽に話すほうが、
私の経験上からも、うまくいく秘訣です。



人前で緊張して上手く話せない方、
早口になったり、声が硬くなったりして
伝わりにくいと感じる方は、

まずはメンタル・フィジカルとも
「脱力」から始めてみてください。


伝えるためには様々なテクニックがありますが、
それを駆使するには、基本として
脱力が出来ている必要があるのです。