オンラインセミナーで、聞き手の反応が分かりづらい時に陥ってしまうこと①【大阪/ マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。
最近は、オンラインセミナーや
オンライン会議をすることが増えてきました。
そして、
「オンラインは話しづらいから苦手」
というお話もよく聞くようになりました。
確かに、オンラインセミナーやオンライン会議は、
参加する側としては気軽で
リラックスして話を聞けるのかもしれませんが、
“メインで話をする側”になると、
対面していた時に比べて、やりづらいんですよね。
それは、
- 聞き手の顔や表情が分かりづらい
- 聞き手の反応が薄くなる
- 全員の顔を見られるわけではない
- 声が遅れて届く
などが原因ではないでしょうか。
オンライン環境では
聞き手との物理的距離が離れて、別空間にいるわけですから
ただでさえ空気感が伝わりにくいのに、
それに加えて、
聞き手は自分だけの空間にいるために
一層”受け身”になりやすいです。
そうすると、
対面している時には、よくあいづちを打つような人であっても、
オンラインでは無反応になってしまうこともあるんですよね。
話す側としては、
聞き手の反応が見えないというのは
やりづらいことこの上ないでしょう。
そして、参加者に発言を求めた場合にも
音声が微妙に遅れることもあって、
相手がもっと話そうとしているのか?
それとも、もう話し終わって、自分が話すべきなのか?
という空気感も伝わりにくいですね。
これも対面であれば、問題なく感じ取れることだと思います。
このような
聞き手の反応が伝わってこない時に、陥ってしまうこととして、
- 間(ま)をとらずに次々と話を進めてしまう
- 話がブチブチ途切れてしまう
ことが挙げられます。
思い当たることはあるでしょうか?
では今回は、
「1.間(ま)をとらずに次々と話を進めてしまう」
ことについて、書いていきます。
1.間(ま)をとらずに次々と話を進めてしまう
話す側は、聞き手の反応が分からず不安になると、
話の間(ま)を適切にとれなくなってしまうんですね。
これは、無意識にこうなってしまう場合も多いと思います。
「間(ま)が持たない」なんて言ったりしますが、
まさに、反応のない無言の時間がイヤで
どんどん喋ってしまうんですね。
ここで登場させてもらいたいのが
「自分の話を聞いている、もう一人の自分」です。
つまり、話をしながら、耳でその話をよく聞くんですね。
そして、もう一人の自分が気持ちよく理解できるスピードで話しましょう。
また、もう一人の自分が
あいづちを打つタイミングで間(ま)を取りましょう。
もう一人の自分のあいづちを待つんです。
さらに、
聞いているもう一人の自分は、
「どういうこと!?」
「え?なんだろう?気になる!」
など、話の内容に合わせて
心の声をつぶやくこともあるはずです。
その声も無視しないで、”聞く時間”を持ちましょう。
そうやって
もう一人の自分の「反応」を感じながら話すことができれば、
オンライン環境であっても、
聞き手が理解しやすい・聞きやすい間(ま)をとることができるようになります。
話す側の感じる間(ま)の時間と
聞き手が感じる間(ま)の時間は、
体感が違うものです。
話す側としては、間(ま)をたっぷりとって
無言の時間ができてしまった!と感じても、
聞き手からすると、なんの不自然さも感じなかったりするのですね。
特に、話題が変わるところや
「でも」「しかし」などで話が反転するようなところでは、
多めに間(ま)をとれるようになりましょう。
対面で話している時に
聞き手の反応やあいづちに合わせて話していた人ほど、
オンライン環境でそれが分かりづらくなると
不安になって、間(ま)のない話をしがちです。
また、速くたくさん喋って
間(ま)を持たせようとする心理が働くこともあるでしょう。
オンラインセミナーやオンライン会議では
ちょっとぐらい間(ま)ができても全く不自然ではないので、
俯瞰している「もう一人の自分」の感覚を信じて
ゆったり話してみてくださいね。
以下の記事に続きます。
オンラインセミナーで、聞き手の反応が分かりづらい時に陥ってしまうこと②
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