事実をそのまま喋っても伝わらない!伝えたいことを”言葉で表現”する方法【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。




今回は、話の「表現方法」について

具体的にお伝えしたいと思います。




というのも、

プレゼンテーション・セミナー・説明・面接などで

事実を”ありのまま”に、”そのまま”お話しても、

あなたの言いたい意図は伝わらない
ですよ!

と思うことが、多々あるからです。




話す時には、

伝えたいことを”表現”する必要があるのです。







表現する手段として

  • 言語
  • 声と話し方

の2つをうまく活用していくのですが、


今回は特に

“言語”によって伝えたい意図を表現することについて

書いていきましょう。



自分の頭の中では

「こういうことを伝えたい」

と思っていても

それが、”言語”に全く表現されていないことがよくあるのです。





今回の内容を動画でご覧になる場合はどうぞ↓



     

伝えたいことを”言語”で表現する

“言語”つまり、言葉や言いまわしを変えることで

伝えたい意図がはっきりと分かるようになる例をご紹介します。




まずは、

伝えたいことが”表現”されていない話の例をご覧ください。

“言語”で表現されていない話の例

『当社は、20代・30代の社員比率が70%になっています。

同業他社の平均年齢は、40代と言われています。』


上記では、社員の年代別構成比のグラフなどを示しながら

お話ししている状況をイメージしていただいても良いでしょう。







上記の話では、

「事実をそのまま述べているだけ」なのが

お分かりいただけますか?




話の流れから、

(同業他社よりも、若手の多い会社なんだな)

ということは分かるし、

話す側としても、それを伝えようとして

このように喋っているのでしょう。




でも、その“理解”を、聞き手にゆだねている状態で

“言語”で表現してはいないのです。








では、

「当社は、同業他社よりも若手が多い!」

という”伝えたいこと”を

“言語”で表現してみましょう。



“言語”で表現した話の例

『同業他社では、社員の平均年齢が40代なのに対して、

当社は、20代・30代の社員だけで全体の70%占めています。

まさに、新しい柔軟なアイデアが生まれやすい会社環境です。』


このように、まず、

他との比較をした上で言いたいことを述べたいのであれば

『~に対して』『~と比較して』

と、”言語”として表現するのが良いでしょう。







また、『70%』などの数値データについても

伝えたいことの根拠として数値を示す場合には

『70%

という言いまわしをすることで

「多い・大きい」ニュアンスを言語で表現できますね。





反対に、「小さい・少ない」と言いたいのであれば

『10%しか』『10%だけ』『10%にとどまって

などと付けると、

単にそのまま『10%です』と数値を言うよりも

伝えたい意図が加わりますよね。







さらに最後の

『まさに、新しい柔軟なアイデアが生まれやすい会社環境です。』

では、

事実を述べたことによって「詰まるところ何を伝えたいのか」を

きちんと言語化
しています。



ここはもちろん、それ以外でも

話す側の意図として

(若手社員が多いからこそ)『将来性のある会社です』

『体力のあるメンバーがそろっています』

等々、一番伝えたいことを言ってもらうのがいいですね。





このような「詰まるところ結局何が言いたいのか」を

言語化しない方を多く見ます。




事実だけを述べて、

「なんとなくの雰囲気で分かるでしょ?」

「話の流れで分かるでしょ?」

と思うのかもしれませんし、

それで伝わっていると思ってしまうのかもしれません。




でも、伝えたいことは、やっぱり

言語化することで一番正確に、強く伝わるのです。






話す時には、

話す側の意図を入れずに、事実だけを公平に述べる

という場面も、当然あるとは思います。


また、気楽な会話などでは、

言語ではなく、お互いフィーリングで伝え合うのも良いでしょう。




でもそうではなく、

こちらの意図をしっかりと話して伝えたいのであれば、

それを”言語”に取り入れて表現しましょう。



なんとなく・ふわっと伝わるんじゃなくて、

ダイレクトに伝わる話ができるようになりますよ。