口癖を改善して伝わる話し方に【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
今回は、話す時の口癖について書きたいと思います。
皆さんも、誰かの話を聞いていて、耳につく(残る)癖ってあると思います。
私は、高校の古典の先生が、
『〇〇でねっ、△△でねっ、××でねっ』
という話し方をしていたのが、今でも脳内再生できます(笑)
早口で「でねっ↑」と、毎回跳ね上がるように言うんです。
何十年経っても思い出に残っている…という意味では、
その先生の口癖も、悪いばかりではないのかもしれませんが、
学生当時から、その先生の授業は、
何を言っているのか、いまいち分かりませんでした(笑)
このような話し方の癖は、自分では無意識な上に、
聞いている人に話の内容が適切に伝わらなかったり、
悪い印象を与えたりしてしまいます。
私がよく耳にする口癖を挙げてみますので、
自分の話し方はどうかな・・?
と少し意識してみるきっかけになれば幸いです。
- つなぎの言葉「え~」「あの~」「まぁ」など
- 語尾が上がる・伸びる・強まる
- 語尾に「ですね」が付く
1.つなぎの言葉「え~」「あの~」「まぁ」など
これは、本当によく耳にします。
私も言ってしまう時がありますが、
言いすぎるのは気を付けなければと思っています。
例えば
『この商品は、え~、10年前から、あ~、開発しておりまして、まぁ・・・』
のような話し方ですね。
少しであれば、途中で「え~」や「あの~」と入っても全く問題はないのですが、
一区切りつく度に、このつなぎの言葉が入ると、
話が大変聞きづらくなってしまいますし、
間延びした印象になります。
「あのっ」「えとっ」
と、つなぎの言葉の語尾が跳ねる方もいて、
これは早口の人に多いのですが、焦っている印象になりますね。
次の言葉を考えている間、無言の間(ま)ができるのが怖いので、
何か声を発している方が安心するということもあるのでしょう。
このような言葉が多く入りすぎると、
話のつながりが分かりづらかったり、
どこを伝えたいのかが明確でなくなることが、一番の問題です。
そして、せっかく話すために吸った息が、無駄に多く使われてしまうので、
声が弱くなったり、
息が足りなくなって、適切でないタイミングで息継ぎをしなければいけなかったり
というデメリットもあります。
2.語尾が上がる・伸びる・強まる
語尾(一区切りの言葉の最後)が上がる、というのは、
例えば
『この商品は(↑)、10年前から(↑)、開発しておりまして(↑)』
のような感じで、
聞いているニュアンスとしては、
『この商品は?、10年前から?、開発しておりまして?』
のように、区切りごとに疑問形で話されているように感じます。
軽い印象や、自信がない印象を与えてしまいがちですよね。
語尾が伸びるのは、
『この商品はぁ~、10年前からぁ~、開発しておりましてぇ~』
というもので、
この癖のある人は多い印象です。
自分のリズムをつかみやすいのかもしれませんが、
間延びした印象や、
だらしない印象、
馴れ馴れしい印象を与えてしまいがちです。
語尾が強まるのは、
『この商品は、10年前から、開発しておりまして』
と、赤字部分を強く大きく押し出すように言ってしまう癖です。
この癖があって、滑舌がはっきりしない場合は、
語尾だけが強調されて聞こえてくるように感じてしまいます。
本来の言葉が伝わってこないだけでなく、
冷たい印象・怒っている印象を持たれたり、
押しが強くて引かれてしまう恐れもあります。
その他にも、
語尾が跳ねるパターン
『この商品はっ、10年前からっ、開発しておりましてっ』や、
語尾や伸びる+強まるの複合パターンなど、様々です。
3.語尾に「ですね」が付く
この癖がある方も本当に多いです。
『この商品はですね、10年前から開発しておりましてですね、』
のように話しているのを、皆さんも聞かれたことがあるのではないかと思います。
これも、自分のリズムを刻むことで言いやすくなっているのかもしれませんが、
毎回同じ言葉を挟みすぎると、
そればかりが耳について話の要点が伝わらなくなります。
また、「ですね」と言うごとに話がブチブチ切れるので、
話の意味のつながりも分かりづらくなります。
今回は、私がよく耳にして気になるものを挙げましたが、
この他にも、話し方の癖は多種多様です。
癖を改善する第一歩は、「気付くこと」です。
上記に挙げた話し方をしていないか、疑ってみてください。
また、「語尾が上がる」「語尾が強まる」などは、
特に自分では気付きにくいことなので、
他の人に聞いてみるなどしたほうが良いでしょう。
自分が話しているところを録音できる環境であれば、ベストです。
録音した自分の声を聞くのは、気持ち悪いかもしれませんが、
なるべく客観的に聞いてみてください。
無意識にやってしまっていることは、意識すれば改善できる部分も大きいので、
このような口癖の改善は、話し方のテクニックの中でも容易な方だと思います。