滑舌良く話すために、口はリラックスするけど怠けない【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

 

今回は、滑舌のお話をしたいと思います。

 

話をしていて、

「なんだか舌が回らないなー」

「よく噛むなー」

「話しづらいなー」

と思う時はありませんか?

 

 

朝や、長時間無言でいた後など、舌や口が眠っていて、

動きが鈍くなっていることが原因であれば、

少しだけでも滑舌練習や、舌のトレーニングをすると、話しやすくなります。

 

 

それとは別に、

口にグッと力が入ってしまっているために、

滑舌が悪くなっている
ことがよくあります。

 

原因は、緊張もあるでしょうし、

ハキハキ話さなければ!と意識することで、余計な力が入ってしまうこともあるでしょうが、

これがなかなか厄介なのです。

 

レッスンでも、気合が入っている方や、

噛まないように話さなければ!という意識が強い方は、

口がガチガチに固まりやすくなります。

 

また、元々、話す時に口に力が入ってしまう癖がある方も多々いらっしゃいます。

 

 

皆さんはどうでしょうか?

 

きちんと話さなければならない場面ほど、

口に力が入ってしまっていませんか?

 

 

ここで言う「口」とは、


  • 口の中

  • 口の周りの表情筋

など、全般です。

 

こういった口の力を抜いて、滑舌を良く話すために必要なのが

  1. 首~口にかけて力を抜くこと

  2. 口をよく動かすこと

という、一見、相反することです。



1.首~口にかけて力を抜くこと

私は、とにかく無駄な力が入らないように、ラクに話せるように

指導をしています。

 

腹式発声で、腹筋は使いますが、

その代わりに上半身(胸から上)は脱力して話せるように、

頑張らないように、と導いていきます。

 

 

上半身に力が入ってしまうことで、

無理な声の出し方をして喉を痛めたり、

良い声が出なかったりするからです。

 

また、その状態では、

抑揚などの声の表現も、柔軟にできませんし、

滑舌にも影響します。

 

ですから当然、口周りも脱力して話してもらいます。

 

 

そうすると、皆さんそうなのですが、

顔の力が抜けて、いわばダラーンとした顔になります。

 

表情筋も、顎も、全部力が抜けて、

気の抜けた顔の状態ですね。

 

これはこれで、「力が全く入っていない」状態を感じていただくには良いのですが、

顔の力を全部抜いてしまうと、今度は口が動かせなくなりますので、

ボソボソとした抑揚のない話し方になってしまいます。

 

 

「力を抜く」とは、話すことを怠けてしまうことではありません。



リラックスして余計な力が抜けるからこそ、口がよく動くようになる

という状態がベストです。



2.口をよく動かすこと

そこで、口の周りの余分な力が抜けたところで、

表情筋をよく動かしたり、口(口の中)をよく動かして話してみます。

 

リラックスしたからこそ、表情筋や口は、よく動くようになるはずです。

 

 

ですが、口の周りの力を抜きつつ動かす、ということに、

皆さん一番苦労されます。

 

それが出来れば、

余計な力みのない、生き生きとした話し方になりますし、

滑舌の悪さや、話しづらさも、感じにくくなるでしょう。

 

口の周りの力を抜いた上で、口や表情を良く動かす、

すなわち

「リラックスはするけど、怠けない」

ことが一番のポイントです。

 


 

口の周りに力が入って、固まってしまっているために、

滑舌に影響している人はかなりいらっしゃると思います。

 

言いづらい言葉を言おうとすると、

どんどん口の周りの筋肉が固まっていくことがあるので、

早口言葉などを言う滑舌練習も、力が入ってきたら一旦筋肉を緩めて、

リセットする時間を設けながら行なうとよいでしょう。

 

 

口をリラックスして、自由に動かすことが出来るようになれば、

滑舌が改善されるだけでなく、

表現力豊かな話し方に近づけますよ。