話の組み立て!意見を述べる・質問対応などで、簡潔に分かりやすく話をまとめる3ステップ【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
話すことに苦手意識がある人は、
会議や、ちょっとしたミーティングで発言するのも、
緊張してうまく話せず、余計に苦手になる・・・
という悪循環に陥るようです。
特に、会議などで、突然
「〇〇さんはどう思う?」
と意見を求められたら、
自分の考えていることがあったとしても、
頭が真っ白になったり、
言葉が出なくなったりすることもあるでしょう。
他にも、
朝礼で今月の目標を言う、
面接や面談で、質問に答えて見解を言う、
ちょっとしたスピーチ等、
自分の意見を短くまとめて話す機会は、
仕事をしていると、割りとあると思います。
そこで、テンプレートに当てはめるだけで話をしっかりと構成できる
3ステップをご紹介します。
もちろん、そんなテンプレートなんてなくても話せるのなら、
それでいいのです!
どう話したら、どうまとめたら、いいのか分からない・・・
という方のためのテンプレートです。
自分の意見をまとめる時には、
以下のステップにしたがって構成していきましょう。
- お題に対して、“ズバリ”の回答
- 根拠・エピソード
- “ズバリ”の回答と、根拠・エピソードからつながるまとめ
なにか質問された時、意見を求められた時、自分から意見を述べたい時・・・など、
すべて使えるテンプレートです。
例えば、
「ストレス解消としてどんなことをしているのか」
というお題に対して、テンプレートに当てはめてみると・・・
- (ズバリ)『私のストレス解消法は、一人カラオケで熱唱することです。』
- (根拠・エピソード)『一人だと、気兼ねなく歌えるので、好きな曲だけを何度も連続して入れたり、
皆の前では歌えないような難しいバラードも、音を外しながらも気持ちよく歌ったりしています。』 - (つながるまとめ)『たったの30分でスッキリできるので、手軽で効率的なストレス解消法です。』
このように、テンプレートに当てはめると、
ダラダラと話してしまったり、話が”迷子”になったりせず、
端的にまとめることができます。
では、それぞれのステップについて、詳しく解説します。
1.お題に対して、”ズバリ”の回答
はじめに、ズバリ自分の意見・見解を言い切ります。
例えば、
- (お題)『ストレス解消法は?』に対して、
(ズバリ)『一人カラオケで熱唱することです。』 - (お題)『日本の人手不足をどう解消したらいいと思う?』に対して、
(ズバリ)『ものづくり大国の技術を活かして、労働型ロボットの開発を促進していくのがよいと思います。』 - (お題)『今年の目標は?』に対して、
(ズバリ)『TOEIC満点です。』
など、必ず、お題に対応した結論を言い切ります。
このステップで、
お題に対して、少しズレたことを言ってしまうと、失敗します。
例えば、
(お題)『ストレス解消法は?』に対して、
『ストレスは感じやすいとは思います・・・』と話を始めてしまうと、
ダラダラと話してしまう原因になり、
聞いているほうは、
お題に対しての明確な答えがいつ聞けるのか、
イライラしてしまいかねません。
ここは、端的にまとめるためのテンプレートですから、
的確な”回答”を言い切りましょう。
2.根拠・エピソード
次に、2つめのステップでは、
“ズバリ”言った「根拠・エピソード」を話していきます。
ここは、”ズバリ”言ったことに、説得力や信ぴょう性を持たせるために、
一番大事なところです。
ここで、一般的な見解を言ってしまったり、
自分が経験したエピソードを盛り込むことができないと、
「根拠」として成立しません。
話がぼんやりとして、おもしろみがなくなり、
あなたの意見を言うことの真価がなくなってしまうのです。
良くない例として、
『ストレス解消法は、一人カラオケで熱唱すること』
に対しての根拠・エピソードで、
×『大きな声を出すと、スッキリするからです。』
だけで終わらせてしまう、といったパターンです。
こういったパターンは、話が苦手な人には多いのですが、
自分だけの経験・細かいエピソードを盛り込めるようになりましょう。
さらに、このステップで、
根拠やエピソードをいくつも盛り込むことで、
長めの話にすることができます。
もし意見を述べる、だいたいの時間が決まっているなら、
「根拠・エピソード」をどれだけ盛り込むかによって、
話す時間の調整をしていきます。
3.”ズバリ”の回答と、根拠・エピソードからつながること
3ステップめは、“まとめ”の部分なのですが、
この”まとめ”がないと、
話が尻切れトンボに終わった印象になりますね。
自分でも、話の落としどころが分からなくて、気まずくなったり、
聞き手からも、「ん?終わり?」という空気が漂います。
そこで、次のような接続詞でつながることを言ってみましょう。
・『ですから』『なので』『そのため』
・『つまり』
・『こうして』『こんな風に』
・『これによって』
では例として、
『ストレス解消法は、一人カラオケで熱唱すること』
に対する3ステップ目を、それぞれの接続詞を使って考えてみましょう。
・『ですから、仕事帰りに、こまめにカラオケに通って、ストレスをためないようにしています。』
・『つまり、一人で歌うのが、一番スッキリするんです。』
・『こうして、たった30分でスッキリできるので、手軽で効率的なストレス解消法です。』
・『これによって、ストレスをためない生活ができるようになって、仕事の効率も上がっています。』
接続詞は、言わなくても構わないのですが、
これまで述べたこととつながるように、まとめましょう。
この3ステップ目は、短くまとめるのが良いでしょう。
良くない例としては、
『ストレス解消法は、一人カラオケで熱唱すること』に対して、
×『駅前のカラオケは、通えば通うほど割引になるので、よく行っています。』
と言ってしまうパターンです。
これは、ストレス解消とは、違う話になって終わっていますね。
〇『特に、駅前のカラオケは、通えば通うほど割引になるので、
お得に、ストレスを解消できています。』
と、ストレス解消の話につなげて終わるのであれば、
話の筋が通るのでOKです。
いかがでしょうか。
突発的に意見を求められた場合に、
即座にテンプレートに当てはめて答えるのは、
ある程度の慣れと練習が必要です。
ですが、慣れてしまえば、どんな場面でも使えますので、
ぜひ色んなお題で試してみてください。
では、演習です。
以下のお題について、
自分の意見・見解を、3ステップに当てはめて述べましょう!
演習1.『災害への備えで大切なことは?』
演習2.『訪れてみたい場所はどこか?』
演習3.『あなたは、朝型?夜型?』
演習4.『消費税増税について、どう思うか?』
演習5.『苦手なことは何ですか?』
できそうなものからやってみてください。
3ステップのテンプレートを再度載せますので、
当てはめながらやってみましょう!
- お題に対して、“ズバリ”の回答
- 根拠・エピソード
- “ズバリ”の回答と、根拠・エピソードからつながるまとめ
はじめは、すごく時間がかかってしまったり、
途中で無言の時間ができてしまってもOKです。
慣れるうちに、テンプレートに当てはめるだけで、
すらすらと的確に述べられるようになりますよ。
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