プレゼンやスピーチで、大事なポイントが伝わらない原因はリズムにあった!?【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

 

皆さんは、話をする時の”リズム”って

意識されたことがあるでしょうか。

 

音楽だけじゃなく、話にも”リズム”があるんです。

 

 

そして、聞いている側は、

変化のない一定のリズムの話を聞き続けていると

まるでBGMのように

頭の上の方で流れている”音”になってしまう可能性が高いんですね。

 

 

飽きちゃう、眠くなっちゃう話というのは、

そういう要素も大きいです。

 

同じリズムの話を、ずーっと聞き続けて、内容を把握することは、

聞き手にとっては集中力が必要なんです。

 

 

ですが、話のリズムに、適切な変化がついていると、

聞き手は脳が活性化するのでしょうか。

 

そこまで頑張って集中していたわけじゃないけど、

最後まで面白く話を聞いていた、よく理解できた、という場合には、

聞き手の心をつかむリズムの変化がついているものです。

 

 

さて、ここで言う”話のリズム”とは、

抑揚などの表現でもつけることができますが、

一番簡単で、大きく変化をつけられるのが、

一文(句点「。」がついて話し終わるまで)の長さを変えることです。

 

 

そして、一文の長さを変えようとすると、

必然的に、語尾などの言いまわしも変える
ことになり、

より表現に変化がつくのです。

 

 

では、例として、まず

“リズムが一定”の話を挙げてみようと思います。

 

できれば、声に出して言ってみてください。

 

 

話すリズムが一定の例

『河や海の汚染の原因第1位は、生活排水で、その中でも、台所排水が、一番家庭から多く出る汚水ですから、下水処理は普及していますが、各家庭で汚れた水を流さないようにしましょう。


特に、台所から出る食べ物の残りや、食用油の残りなどを含んだ排水は、水質汚濁の大きな原因になっていますので、食べ物を作りすぎない、残さない習慣や、油は固めて捨てるなど、一人ひとりの取り組みが必要です。』

いかがでしょうか?

 

2つの文(「。」までを一文として)がありますが、

どちらも同じような長さで、

文の表現も似ていて

ダラダラと話している印象を受けませんか?

 

 

これでは、話を理解するために、

聞き手のほうが頑張って頭を働かせ、集中しなければなりません。

 

 

続いて、同じ話で、

一文の長さを変えて、リズムに変化をつけてみます。

 

これも、できれば声に出して言ってみてください。

 

 

話すリズムに変化をつけた例

『河や海の汚染の原因第1位は、なんだと思われますか?


第一位は、生活排水です。


その中でも、台所排水が、一番家庭から多く出る汚水です。


下水処理が普及しているとはいうものの、やはり各家庭で汚れた水を流さないようにしましょう。


特に、台所から出る食べ物の残りや、食用油の残りなどを含んだ排水は、水質汚濁の大きな原因になっていますので、食べ物を作りすぎない、残さない習慣や、油は固めて捨てるなど、一人ひとりの取り組みが必要です。』

最初の内容(一文)を4つの文に分けたことで、

それぞれが短くなりました。

 

 

特に、『〇〇です』と短く言い切っているところは、

メリハリがついて、大事なポイントとして際立つ
ので、

聞き手に伝わりやすくなります。

 

 

このように、大事なところや、注目してほしいところは、

あえて一文を短くするなど、リズムを変える
ことで、

聞き手にすんなりと言いたいことが伝わるようになるのです。

 

 

まとめ

話す側としては、

自分の中に染みついている一定の表現やリズムで、ずっと話している方が

ラクなのかもしれません。

 

ですから、話のリズムを変えるというのは、

意識しなければできない
ことです。

 

 

まずは、

「大事なところ、注目してほしいところは、一文を短く、言い切る」

をやってみましょう。

 

 

一文の長さに変化をつけようとすることで、

言いまわしの表現も身につくようになりますよ。