原稿や資料を”読んで”いる人は注意!話さなければ伝わらない【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】

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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。

ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。
プレゼンテーション、スピーチ、発表、セミナー、司会、ファシリテーション、商品説明、動画撮影、会議での発言等のスキル向上!

発声、滑舌、抑揚、話の組み立て、言いまわし表現等、ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!

 

今回は、プレゼン・スピーチ・発表など人前で話す時に、

本番で原稿を見ながら話している人向けに書こうと思います。

 

また、原稿は書いていなくても、

PowerPointや配布資料などを

そのまま読んで話してしまう傾向のある人も、同様です。

 

 

当教室のレッスンでは、

「原稿や箇条書きの資料を見ながら話す」ことと

「ほとんど文字を見ずに、自分の言葉で話す」ことの

両方の練習を行っています。

 

 

その時、「原稿や資料を見ながら」の話と

「自分の言葉だけ」の話は、

同じ生徒さんでも、全く違う”話し方”になることが多いです。

 

そして、そのことに、あまり本人は気づいていないのです。

 

 

原稿や資料を読みながら話している時

原稿や資料を読みながら話している時は、

棒読みになり、機械的な印象を与えますので

聞き手からしたら、あまり内容が頭に入ってきません。

 

話す側は、”文字を目で追って読む”ことに集中しているので、

そこに本人の気持ちが入っているように聞こえません

 

 

また、順番に文字を追っているだけだと

「どう話そう」「どう表現しよう」

という必死な思いがなくなるため、

その人らしい言葉の表現も生まれないんですね。

 

聞いている人にはあまり意識が向かず、

自分が”読む”ことに心を傾けてしまいます。

 

そのため、”噛んだ”とか

“読み間違えた”ことに敏感になっています。

 

 

さらに、スラスラとは言えても、

早口になったり

言葉をぞんざいに発音したり

間(ま)をとらずに話してしまう人

 

逆に、普通に話すペースよりも

全体的にゆっくりで緩慢な印象を与える人

がいらっしゃいます。

 

 

自分の言葉で話している時

やはり、何も見ずに自分の言葉だけで話している時の方が

しどろもどろになったり

考えながらで声が小さくなったりと

“話”としては拙くなりがちです。

 

早口や滑舌の悪さなど、

本来の癖が顕著に出てしまうことも少なくありません。

 

話すのが苦手な人は、自信のなさも出てしまいます。

 

 

ですが、「一生懸命さ」や

「どう話そうか」と思っている“偽りない心”が伝わってくるのです

 

言葉の表現の中にも、その人の気持ちが込められているのが分かります。

 

 

そして、それは、聞いている側からすると

人としての親近感を覚えるものだし、

話している人の魅力につながるものでもあるんです。

 

 

原稿や資料を見ながら、どう話せば良いのか

「原稿や資料を読みながら」話す

話す本人も不安が少なく

スラスラと話せることも多いでしょう。

 

ですが、聞き手に伝わる「気持ち」や「表現」ができず

聞き手との心の距離が離れがちです。

 

 

反対に、何も見ずに「自分の言葉で」話す

拙い話になったとしても

「気持ち」や「魅力」が伝わりやすくなります

 

 

では、どうすればよいのか、というと

原稿や資料を用意したが肝心です。

 

 

本番までに、原稿や資料に頼らない状態にしておきましょう。

 

原稿であれば、それをそのまま”読む”のではなく、

原稿に書いてあることと同じことを

「原稿を見ずに自分の言葉で」言う練習をします。

 

初めは、一文ずつでも構いません。

 

原稿と違う表現になったとしても

同じ内容を自分なりに伝えようとする気持ちが大事なのです。

 

 

また、PowerPointや配布資料を見ながら話すのであれば、

そこに書いてあることの本質を

自分の言葉でどう補完できるのか

具体的に説明できるの考えて、

声に出して話す練習をしてみてください。

 

 

資料には、少ない言葉でまとめて書かれていることが多いので、

これをそのまま読んでも、伝わる話にはなりえません。

 

話さなければいけない内容を、

あくまでも「自分の言葉で」

「自分の表現で」話せるようにしておきましょう。

 

原稿や資料は、

何を話すかを確認する”カンニングペーパー”として使えるようにするのです。

 

 

原稿を書いて、資料を作って、準備に満足してしまう人は

参考になさってくださいね。