“受け身”な人ほど、人前で話すにはエネルギーがいる【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
皆さんは、ご自分のことを、”受け身”な性格だと思われますか?
それとも、能動的なタイプでしょうか?
もちろん、場面によって、
受け身になったり、積極的になったりするとは思うのですが、
特に、何人かで集まった時(会議なども含め)に
あまり発言せずに聞き役が多いタイプの人や
聞き役のほうがラクだと感じる人は、
話す場面では”受け身”のタイプであると言えるでしょう。
実は私も、基本的には”受け身タイプ”です。
(こう言うと、生徒さんは、ほぼ皆さん「ウソだー」という目をされます笑)
なので、受け身タイプの人の気持ちはよく分かるのですが、
例えば
知らない人の集団(3〜4人位)の輪の中に
自分から話しかけて入って行くのって、
すごく勇気もエネルギーもいりませんか?
その時の勇気やエネルギーって、
プレゼンテーション・セミナー・スピーチなど人前で話す時にも
同じくらい必要だと思うんですね。
人前で話すことは、聞き手の輪の中に入っていくこと
人前で話す時に
「緊張している中で頑張って話す」というエネルギーは
もちろん使うと思うのですが、
もう一歩進んで
聞き手の輪の中(聞き手が作っている空間・空気感の中)に
グッと入っていくエネルギーが必要です。
人前で話すことは、ものすごく“能動的”な行為です。
ですから、
自分から空気をつかみにいく
自分から情報を伝える
という”能動的な気持ち”がいるんですね。
それができないと
なかなか聞き手の心をつかむことができません。
(カリスマ性があるスターのような人物で、
ボソボソと話すだけでも、皆が聞き入るような人は別ですが・・・
そういう人は、一瞬で周りを巻き込む空気感を元々持っているんですよね。)
「自分自身の醸し出す空気感(空間)」と
「聞き手の空気感(空間)」が
別々のまま話をしても、
聞き手は
どこか”引いた目線”・”第三者的な目線”で聞いてしまって
心の距離が遠いままなのです。
聞き手と、話す側の間に、見えないベールのような壁があって、
聞き手は、なんだか
「遠くで話している人を見ている」
ような感覚になります。
“受け身タイプ”の人は、
人前に立っても、聞き手側にグッと入っていく”力”が弱い人が多い
ように思います。
聞き手の輪に入っていくことは、”強引”になることではない
“受け身のタイプ”の人は
俯瞰して、人のことをよく観察しているせいか、
「聞き手の輪の中に入っていく感じで話すと、
グイグイ押しの強い、強引な印象になるんじゃないか」
と心配される方も多いんですね。
確かに、初めに出した例えのように
知らない人達の輪の中にいきなり入っていって、自分の話ばかりをし出すと
嫌がられるかもしれません(笑)
ですが、人前で話す場面では、
聞き手は「あなたの話に聞き入りたい」と思っているはずなのです。
ご自身が聞き手の立場になった時に、よく分かると思うのですが、
「なんだか話に入り込めなくて、興味も持てなくて、他のことをあれこれ考えていた」
という時って、すごく疲れませんか?
逆に
「そんなに興味があったわけじゃないけど
知らず知らずのうちに、話に集中して、時間を忘れていた」
という時のほうが、
聞き手としは、すごくラクで充実するんです。
ですから、
周りの空気を一瞬でつかんで
聞き手の頭も心もつかんで
話に集中させてくれる人は、
聞き手は大歓迎なはずです。
なにより、”受け身”のタイプの人は、
おそらくどう頑張っても
“グイグイ強引な”印象にはなりません(演技でもしない限りは笑)
そういった”自身の性格・性質”の部分って、
なぜかちゃんと、話している時の印象として表れるんですよね。
ですから、安心して(?)
聞き手の輪の中、空気感(空間)の中に
グッと入りこんで話をしていただきたいと思います。
これは、
話し始めの第一声から、グッと入るほうが
周りの空気をつかめて、自分自身も喋りやすくなりますので、
ぜひお試しくださいね。