話し方が、”残念な印象”の原因になってしまう【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

 

今回は、

話し方によって、残念な印象を与えてしまう例

をご紹介したいと思います。

 

 

これは、”独特な話し方の癖”のことを言っているのではなく、

多くの人がよくやっている”話し方”です。

 

教室のレッスンでも、私がよく指摘する事柄ばかりですから、

かなり多くの人が、残念な印象を与えてしまうような”話し方”をしている、と言えます。

 

 

“話し方”と一口に言っても

発声の仕方・発音の仕方・抑揚のつけ方など、様々な要素がありますが、

特に人前や、仕事できちんと話す時に

次のような”話し方”をしていないか、気にかけてみてください。

 

どれも、”残念な印象”を与えてしまいかねない話し方です。

 

 

  1. 浅い呼吸(胸式呼吸)で話している


  2. 口の中をほとんど開けずに話している


  3. ほとんど抑揚がつかない


  4. 語尾に抑揚がつきすぎる


では、それぞれについて、

どんな印象を与えてしまうのか、詳しく書いていきます。

 

 

1.浅い呼吸(胸式呼吸)で話している

呼吸は、「声や話し方」にダイレクトに影響します。

 

特に、普段からデスクワークが多かったり

スマホを長時間見ていたりする人は、

上半身が固まって、呼吸が浅くなっていることが多いです。

 

 

浅い呼吸で話してしまう人は

声が細く、弱々しくなるだけでなく、

無意識にこまめに息継ぎをしながら話すので

話の流れが、ブチブチ途切れがちになったりします。

 

また、抑揚などの話の”緩急”がつかない話し方になりがちです。

 

 

気軽な会話をする時には、全く問題ないのですが、

仕事などでしっかりと話さなければいけない場面では

少し頼りない印象

説得力に欠ける印象

を与えてしまう可能性も否めません。

 

 

話す時の呼吸法を練習したい方は、下記URLからどうぞ。

 

伝わる話し方の基本!「話す時の呼吸」を身につける練習法

 

 

2.口の中をほとんど開けずに話している

ここで論じているのは

口(唇)を大きく開けたり動かしたりすることではなく、

「口の中」が開いていなくて

口の中の空間が狭くなったまま話している、という状態です。

 

 

口の中の空間が狭いまま話している人は、本当に多いです。

 

そうすると、滑舌がはっきりしないだけではなく、

ちょっと拙い印象

洗練されていない印象

になってしまうでしょう。

 

 

実際はしっかりと仕事ができる人であっても

印象としてそう見えなくなることもあるので、

本当にもったいないと思います。

 

 

口の中の空間を広くとって話せるようになる練習法は、

以下のリンク記事をどうぞ。

 

滑舌を良くして印象も良くなる!聞き手に言葉がはっきり届くようになる練習法①

 

 

3.ほとんど抑揚がつかない

日本語の抑揚で一番分かりやすいのは

「声の高さの変化」なのですが、

抑揚がほとんどつかない人は

棒読みっぽく聞こえたり

話に感情(心)が入っていないように聞こえたりします。

 

 

また、聞き手からしたら、

話の要点がつかみづらく

ダラダラと話しているように聞こえてしまいます。

 

 

そのような人は、

取っつきにくそうな印象

覇気がない印象

内向的な印象

を持たれるかもしれません。

 

 

抑揚のつけ方については、下記のリンク記事をご覧ください。

 

話に抑揚がないと言われたことありませんか?効果的な抑揚のつけ方のコツ

 

 

4.語尾に抑揚がつきすぎる

語尾の抑揚というのは、

主に、単語の後ろの「助詞」の部分ですね。


そこに抑揚がつきすぎるのです。

 

例えば、

『防水性が(↑)高いので(↑)、雨の中でも(↑)、海でも(↑)お使いいただけます。』

というように、

助詞のたびに

そこだけが高くなったり、強く発音したり
する癖がある人がいらっしゃいます。

 

 

「が」・「の」・「を」などの助詞ばかりが目立ってしまうので

話の中の「単語」が聞き取りづらくなり、

言っていることが伝わりにくい話し方になってしまいます。

 

 

また、癖がひどいと

聞き手にとっては、耳障りに感じてしまいます。

 

 

このような癖がある人は、

微妙な言い方の違いで、与える印象が違います。

 

語尾が強く伸びるタイプの人は、

押しが強い印象

上から言い聞かせているような印象

を持たれがちです。

 

 

語尾が軽く上がるタイプの人は、

自信のない印象を持たれたりすることがあります。

 

 

語尾の癖を直すには、

以下の記事の方法を試してみられることをおすすめします。

 

話の中で大事なポイントを確実に伝えるコツ

 

 


 

話し方は、そのすべてが、”印象”に直結しています。

 

「話し方」は

「話す内容」以上に、その人の印象を決定付けてしまう

という研究結果もありますね。

 

 

ですから、せめて”残念な印象”を持たれることを回避できるように、

ご自身の話し方を、客観的視点でチェックしていただきたいと思います。