話すのに自信がない人は、パーソナルスペースを突き破ろう!【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。

 

あなたは、「パーソナルスペース」ってご存じでしょうか?

 

他人に近づかれると、不快に感じる空間のことですね。

 

ビジネス上での関係であれば、

相手とは1mほどか、もしくは、それ以上距離をとって話すのが

快適な空間になるでしょうか。

 

親しい人とは、パーソナルスペースが狭くなって、

手がすぐに触れる距離で話しても、不快に感じないんですよね。

 

 

ということは!

 

相手に届く声(聞こえる声ではなく、心に届く声)で話すには、

ごく親しい人に対しては

物理的距離が近いので、声を届ける範囲が狭くていいけれど、

ビジネス上で話す時には

最低1mほどは、声を相手側へ届けなければいけない

ということです。

 

ですが、ビジネスシーンで話す時に、

これとは逆のことが起きてしまうんですね。

 

 

つまり、親しい人と話す時には

相手のパーソナルスペースまでグッと入っていくような声になるけれど、

ビジネス上で話す時には

自分のパーソナルスペースの中だけで話してしまっている人が多いんです。

 

 

相手まで声(話・気持ち)が届いていかないんですね。

 

そして、そのことに

話しているご本人が、気づいていないことが多いです。

 

そうすると、声はまぁ聞こえているけれど

なんだか説得力がなかったり

印象に残らない話になってしまいます。

 

聞き手は、自分に対して言われているように実感できず、

心に響かないんです。

 

 

人前で話す時には、さらに顕著に

コミュニケーションが苦手でない人は、

1対1の対話であれば

相手まで届く声でお話をされることもあります。

 

ですが、人前や、複数人の前になると、

声(話・気持ち)の届く範囲が、一気に狭くなってしまいます。

 

私のイメージとしては、

話しているご本人の周り10cmくらいの空間にしか

“話”が行き渡ってなくて、

聞き手が、それを遠巻きに見ているような状態です。

 

 

聞き手としては、「話を聞いている」というより、

「見ている」感覚のほうが強くなってしまうんですね。

 

それを感じると、話している側は、余計に委縮して、

ますます声が届く範囲が狭くなる・・・

 

自分のパーソナルスペースに閉じこもってしまう

という悪循環が起きます。

 

 

まずは、気づこう

まず、話す時のご自分の声(話)が

相手のパーソナルスペースまで届いているのか

気にかけてみてください。

 

話していて

「自信がなさそう」

「控えめ」

「おとなしそう」

に見えてしまう人は、

大抵、声が聞き手まで届いていないのです。

 

聞き手が、一所懸命、耳と頭を使って”聞いてあげる”ような話は、

聞き手を疲れさせてしまいます。

 

そんな話は、聞き手にとって不親切だと理解しましょう。

 

話す時には、

こちらから声や話を”届ける”ことをしなくては

受け取ってもらえないのです。

 

 

声を聞き手に届けるには

聞き手の心まで届く声で話すには、

まず考えるべきは、声のボリュームではありません。

 

きっと、声のボリュームだけを調整しても

現状は変わらないでしょう。

 

大事なのは、話を”相手まで届ける気持ち”です。

 

自分の発した声が、自分のパーソナルスペースを突き破って、

相手側のスペースまで、入っていくイメージで話しましょう。

 

 

そうすると、声のボリュームも

自然と、聞き取りやすく調整されてきます。

 

この時の「声」や「届ける気持ち」は、

相手のパーソナルスペースへ入っていっても、不快ではありませんので

安心しましょう。

 

むしろ、そのほうが聞き手は大歓迎なのです。

 

自分から頑張って受け取りに行く”話”は、疲れますよね。

 

自然と耳に入ってくる話のほうが、心地よいのです。

 

 

まとめ

話すのに自信がない人が

無理やり自信を持とう!と頑張るのは

なかなか難しいと思います。

 

ですから、まずは自分の話を

しっかりと「届けよう」と意識するのをおすすめします。

 

そのためには、

自分のパーソナルスペースを突き破って、

ちゃんと相手側まで届くようにお話しましょう。

 

聞き手の人数が多い場合には、

聞き手全員を一人の”人”とみなして、

その大きな”人”のパーソナルスペースまで

グッと入って届けられるようにお話しするのです。

 

 

声(話)がしっかりと聞き手まで届くと、

話す側が自信があろうが、なかろうが

ちゃんと聞いてもらえる空気ができます。

 

その経験を積み重ねることで、話す自信がついていくのです。