人前で話す”自信”をつける方法とは?【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。

 

気軽な会話は楽しくできるけれど、

人前(複数人の前)でしっかりと話すのは、全く自信がない・・・

という方は、よくいらっしゃると思います。

 

実は、私もそのタイプです。

 

・・・と言うと、

20年以上も”話すプロ”として仕事をしてきたのに!?

と驚かれるのですが、

何年アナウンサーをしてきたって

何度も大勢の前で話してきたって

“自信”はつかなかったんです。

 

これは、性格的なものもあるかもしれません。

 

経験を重ねて、自分のスキルが上がるほど、

「もっとこうなりたい!」

という目標も高くなっていきます。

 

そうすると、

ずっと「まだまだ」な自分がいるのですよね。

 

また、これまで何度もうまく話せたからといって、

今回もうまく話せるとは限りません。

 

話す場面では、毎回毎回、

聞き手も

話す内容も

場面も

そして自分のコンディションも

微妙に違うわけですから、

常に”初めての状況”です。

 

プラス、私の場合は、

(元)アナウンサーという

「出来て当たり前」のフィルターがかかりますから、

聞き手のその期待に応えて

つねに完璧に聞き手の心をつかんで話せる”自信”なんて、

ないわけです。

 

 

・・・と書くと、

結局自信ってつかないのか・・・

と、がっかりされますか?(笑)

 

でも、自信はないけれど、”確信”はあります

 

それは、

「自信はないけれど、それは置いておいて、

取りあえずやってみたらなんとかなる!」

という確信です。

 

これは、経験からくる確信ですね。

 

でも、「なんとかなる!」には、条件があるんです。

 

 

「なんとかなる」”確信”のための条件とは?

「なんとかなる」ための条件も、

私は経験から見出しました。

 

それは、

『自分のためではなく、聞き手のために話せば』

という条件です。

 

つまり

人前で話す時の”確信”をもっと掘り下げて表現すると、

『自信はないけれど、それは置いておいて、

聞き手のために話せば、なんとかなる!』

ですね。

 

 

「経験から見出した条件」と書きましたが、

20年以上アナウンサーの仕事をしてきた中で

聞き手のために話すことができた時には

ほぼ100%うまくいくけれど、

それが出来なかったときは、失敗してきたのです。

 

「それが出来なかったとき」とは、“不要な自我”があるときです。

 

  • (自分が)ダメなやつだと思われないように・・・


  • (自分が)褒められたい・・・


  • (自分が)上手に話したい・・・


  • (自分が)何を言おうか・・・


など、気持ちが”自分”に向いている時には

失敗するんです。

 

これは

どれだけ話す経験を重ねたとしても、

話が上手くなったとしても、

失敗します。

 

 

ですから

「人前で話す経験が少ないから自信がない」

という方がいらっしゃいますが、

“自信”も”経験”も関係ないと思うのです。

 

聞き手のために話すことができれば

なんとかなります!

 

 

聞き手のために話す、とは?

人前で話す経験が少ない方は、

「聞き手のために話す」ということが

具体的に想像できないのだと思います。

 

聞き手のために話すとは、

大きな意味では、情報を提供することです。

 

 

そして、限られた時間で、正確に情報を提供するためには、

 

  • しっかりと届く、聞き取りやすい声


  • 聞き間違いの起きない発音


  • すぐに理解しやすい言葉


  • 分かりやすい速さ


  • 聞き手がイメージしやすい表現


  • 聞き手が知りたいであろう内容


  • より有益な情報に活用できる順序


話していく必要があります。

 

 

こちらが話をして、聞き手が行動してくれるということは、

提供した情報が、聞き手にとって必要だと思ってもらえて

情報を有益に活用しようと思ってもらえた、

ということです。

 

つまり、聞き手の心が動いたんですね。

 

このように、”話し方のスキル”をつけるのは、

“まずは聞き手のため”であり

巡って自分のためになるのです。

 

 

なんとかなっても、反省点はある

「聞き手のために話すことができれば、なんとかなる!」

と書きましたが、

 

「なんとかなる!」とは

「失敗はしない」ということであって、

「上手に話せる」ことでも「完璧に話せる」ことでもありません。

 

そもそも、”話”に完璧なんてものはありません

 

「上手に話そう」「完璧に話そう」

と思って話すこと自体が、

そもそも聞き手のほうを見ていないので

失敗の元なんですよね。

 

 

そして、なんとかなったとしても、

もちろん自分では「うまくいかなかった」と思うところは

たくさんあるものです。

 

 

それで、いいんですね。

 

そうやって、反省点を見つけて、

次につなげていくことが”経験”だと思います。

 

 

人前で話す自信をつける方法とは?:まとめ

今回のタイトルは

「人前で話す自信をつける方法とは?」でしたが、

「自信がない・ある」という論点自体が

そもそも視点が「自分」の方を向いているんですよね。

 

ですから、

  • 「自信がある・ないには、そもそも意識を向けない」
  • 「聞き手のために話したらなんとかなった!という”経験”をたくさん積み上げて”確信”にすること」

が大事なんじゃないかと思います。

 

話す自信がなくても

とりあえずそれは置いておく、ということですね。

 

聞き手にとっては、関係ないですから。

 

聞き手のために、情報を提供する気持ちを大切にお話をして、

“確信”をつかんでくださいね。