人前で話すことは、最高のコミュニケーション【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。

 

人前で話すことに、苦手意識がある方も多いですよね。

 

人と気軽に会話を楽しむことはできるけれど

人前で話すのは緊張してダメ!

というお話をよく聞きます。

 

 

普段、周りの人とコミュニケーションも取れて

楽しく会話できるのに!?と驚くのですが、

ご本人にとっては

「会話」と「人前で話す」ことの”違い”は

とてつもなく大きいんですよね。

 

人前では、みんなから見られている!?

普段の会話と違って

「人前で話す場面では、みんなから見られているのが緊張する」

とおっしゃる方もいます。

 

確かに、その通りですね。

単純に”目”の数は多くなります(笑)

 

では、ちょっと振り返っていただきたいのですが、

普段、会話をして、コミュニケーションをとっている時、

相手から「見られている」ことを意識されていますか?

 

意識する場面もあるかもしれませんが、

どちらかというと

「コミュニケーションの中身」の方に集中しているのではないでしょうか。

 

相手が何を言っているのか?を

言葉だけでなく、表情や声色から察するでしょうし、

 

自分が話す時にも

「言いたいこと」を一生懸命に

言葉や非言語(声や表情や身ぶり手ぶり)で伝えていると思います。

 

 

自分が見られてるんじゃないか!?と思っていたら

相手との会話に集中できなくなりますよね。

 

また、相手が違うことを考えながら

適当に会話をしているなーと感じると、

コミュニケーションをとる気持ちが

一気に冷めてしまうのではないでしょうか。

 

 

人前で話すことは、コミュニケーションの対象が複数人になるだけです。

 

ですから、話す側は

一生懸命に伝えていけばいいだけなんですね。

 

普段の気軽なコミュニケーションと、なんら変わりません。

 

対象が多くなる分、

伝えようとする”エネルギー”は必要になります

 

 

そして、話す側が一生懸命に伝えようとすると、

聞き手は、話す人のことを「見ている」のではなく、

話している言葉や、声の表現や、表情・醸し出す雰囲気などから

言いたいことを読み取ろうとしてくれるのです

 

 

反対に、話す側が「見られている!」と感じながら

聞き手とのコミュニケーションに集中できていないと、

聞き手はそれを感じ取って

一気に”話を聞く気”が失せてしまうんですね。

 

コミュニケーションには、”非言語”の部分が大切

よく言われることですが、

対人コミュニケーションにおいては

“言語”つまり話の内容や言葉そのものよりも、

表情・声色・ジェスチャー・目線などの”非言語”が重要

だと言われています。

 

それは、普段の会話では、よく実感できることだと思います。

 

例えば、

悲しそうな表情と声色で「幸せだよ」と言われても、

言葉よりも

“非言語”から伝わってくる相手の気持ちを

“本当”だと思うでしょう。

 

それは、1対多のコミュニケーションである「人前で話す」場面でも同じです。

 

話す側が、どれだけ良い内容のことを話しても、

それが声や表情などに表れていなかったら

聞き手は受け取ってくれません。

 

「話す内容」と

「非言語の表現」が一致しているからこそ

聞き手の心をつかむ話ができるのです。

 

 

また、コミュニケーション(双方向)ですから

話す側も、聞き手の”非言語”な情報を察しようと努めましょう

 

・話が分かりにくくないか

・しっかりと伝わったのか

・説明は足りているか

など、聞き手の”非言語”を読みとりながら話すのです。

 

そこをしっかりと見ようとすれば

聞き手は、言葉は発していなくても

目線や動作や表情で、表現しているのが分かるはずです。

 

 

まとめ

人前で話すことは

話す側 → 聞き手への”一方通行”だと思われがちです。

 

情報(話す内容)についてはそうかもしれません。

が、心は双方向に通い合うのです。

 

会話において、

相手と共感し合えたり、気持ちが通じたりしたら

嬉しい気持ちになるように、

 

人前で話す場面でも、

聞き手に伝わって、共感してもらえたり、心を動かしたりできれば

大きな喜びになります

 

聞き手の人数が多ければ、

それだけ返ってくるもの(心が通じた喜び)も大きいのです。

 

人前で話すことは、最高のコミュニケーションだと言えるのは、そのためです。

 

 

多くの人に伝えようとするエネルギーは必要ですが、

それ以上に、聞き手からエネルギーをもらえるような気持になれます。

 

人前で話すことが苦手な方は、

ぜひ聞き手との”コミュニケーション”を楽しむつもりで

お話をしてみてくださいね。