人前で話すことになったら、まず考えるべきこと【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

 

 

キャリアを重ねていくと、

「社内で研修担当になった」

「催しの司会をすることになった」

「プレゼンをする機会ができた」

など、これまでのメイン業務とは違って、

人前で話さなければいけなくなった!

という方もいらっしゃると思います。

 

 

また、お仕事以外でよくあるのが、

結婚式のスピーチを頼まれたりした時ですね。

 

 

人前で話す経験が少なかった方が、その機会を得たとき、

まず頭に浮かぶ考えはどんなことでしょうか。

 

 

おそらく、多くの人が、

  • なるべく緊張せずに話したい・・・

  • 失敗しないようにしたい・・・

と思われるのではないでしょうか。

 

 

これは、私もそうなので、すごく共感できるのです。

 

でも、その思いが強い限りは、

いつまでも緊張もするし、

いつまでも満足のいく”話”はできない

と私は経験から悟っています。

 

今回の内容を、3分半の動画で端的にご覧になる場合はどうぞ↓


自分のことばかり考えていませんか?

人前で話すことになった時、

  • (自分が)緊張しないように

  • (自分が)失敗したくない

  • (自分が)何を話そうか

と、無意識に自分のことばかり考えてしまいがちです。

 

 

もちろん、大変な思いをするのは”自分”ですから、

そうなってしまうのは当然ですね。

 

 

ですがここで、

「誰に対して話すのか」

を改めて考えていただきたい
のです。

 

 

人前で話すということは、

“聞き手”がいることによって、やっと成立します

 

聞き手は、話を聞いている「時間」を、そのために使っているんですよね。

 

 

気軽な会話をしている時でさえも、

話している側が、自分のことばかり考えて話し続けていたら、

聞いている方は苦痛に感じるでしょう。

 

 

もしくは、会話の相手が、

スマホをいじりながら適当に会話をしていたらどうでしょうか。

 

ないがしろにされていると感じて、不快だと思います。

 

 

人前で「緊張しないように、失敗しないように」と考えながら話すことは、

聞き手をないがしろにしていないでしょうか?

 

 

聞き手の”時間”をムダにしない

場面によっては、

聞き手はあなたの話を”聞きたくて聞いている”わけではなく、

“仕方なく聞いている”こともあるかもしれません。

 

 

それでも、その聞いている時間を、

「ムダな時間」にするのか、しないのかは、

話す側にもかかっています。

 

「ムダな時間」というのは、

“話が入ってこない”のに、聞き続けなければならない時間

ということです。

 

 

つまり、声は聞こえているけれど、

話の内容が頭に入ってこずに、

BGMのように頭の上をサーっと流れていっている状態
ですね。

 

 

そのような時は、

“聞く”ことを無意識に苦痛に感じて、

「耳を閉じて」しまっています。

 

 

それを避けるためには、

「自分が緊張せず・失敗せず話せるかどうか」よりも、

「聞き手にすんなりと話が届くように話すこと」を最優先にする気持ちが大切です。

 

 

たとえ上手く話せなかったとしても、

聞き手の時間をムダにしないように、

聞き手のことを考えて話せば、

その気持ちは伝わるものです。

 

 

聞き手が「話が入ってこない」と無意識に苦痛に感じてしまう原因は、

話す側が、聞き手を大事にしていないから、

ということも多々あるのです。

 

 

聞き手のために、なにができるのか?を考える

聞き手のことへ目を向けて、

聞き手のことを考えられたなら、

自分の役割として「何ができるのか」が見えてくる
と思います。

 

  • (聞き手のために)情報を伝える

  • 情報を伝えた上で、行動の指標にしてもらう

など、自分が話すことによって「聞き手のためになること」を考えていきましょう。

 

 

それができれば、

つまり、聞き手のために話して、それが伝われば、

回りまわって、自分のためにもなるのですね。

 

聞き手との信頼関係が出来たり、

売り上げにつながったり、

喜んでもらえたりする
わけです。

 

 

 

まとめ

人前で話すことになった時、まず考えなければならないのは、

「聞き手のこと」です。

 

 

どうしても、「1対多」になると意識がそれがちですが、

「聞き手のこと」を考えて、

「聞き手のために」できることを考えていけば、

どんな内容を、どんな風に話せばよいのか、

が見えてきます

 

 

そして、「聞き手のために話す」ことは、とてもエネルギーのいることなので、

「自分のこと」を考えている余裕さえない
のです。

 

つまり、緊張も失敗も、

心配している暇がなくなるんですね。

 

 

相手のことを考えて動くと、回りまわって自分のためになる、のは、

まさに人間関係・コミュニケーションと同じなのです。