ふだん気楽な会話しかしない人が、急に人前で話すときに足りないもの①【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

 

 

普段、仕事でもプライベートでも

気軽な「会話」しかしてこなかった人が、

急にプレゼンやセミナー講師、スピーチなどをしなければいけなくなった時…

 

慣れてないから、どうしよう!と思いますよね。

 

 

「会話ではなく、自分主導で話す」という

今までやってこなかったことを、急にすることになった人は、

「経験」以外にも、足りないもの(足りなくなってしまうもの)があるのです。

 

 

それは、

 

  1. 主語や目的語




です。

 

 

今回はまず、人前で話す時に

「1.主語や目的語」

が足りなくなってしまうことについて、書いていきます。

 

 

 

今回の内容を動画でご覧になる場合は、どうぞ↓



主語や目的語が”足りない”とは?

これまで、気軽な会話しかしてこなかった人に多いのが、

話の中の主語や目的語が抜けてしまうことです。

 

これは、日本語の”会話”は、

主語や目的語を省いても、通じるからなんですね。

 

 

例えば、次のような会話を考えてみましょう。

 

気軽な会話の例

B:『それ何?』

A:『麦茶。』

B:『好きなの?』

A:『好きというか、熱中症対策かな。飲めって言われて。』

B:『お母さんに?』

A:『そう。ミネラルがいいからって。自分でも飲んでるし。』

 

このように、気軽な会話では、

主語や目的語、

場合によっては述語まで省いて話しても、

会話が成立するんですね。

 

 

こういった感覚のまま、人前で、自分主導で話そうとする時に、

「述語」は

述べないままだと、話が尻切れトンボになってしまうので

なんとか付け足して話そうとするものです。

 

 

ですが、「主語や目的語」は

ふと抜けてしまう場合も多いのです。

 

 

主語や目的語が足りなくなった話の例

『麦茶が、好きというより、熱中症対策で、言われて飲んでいるんですが、

ミネラルがいいそうで、一緒になって飲んでいます。』

 

このように、

誰が?

誰に?

何の?

何に?

という情報が抜け落ちてしまって、

全体的に分かりにくい話になってしまいます。

 

 

自分の頭の中では「当たり前に分かっていること」を、

口に出していないために、

情報が足りなくなることもあるでしょう。

 

 

会話であれば、やりとりの中で理解できていくことも、

自分主導で長く話す場面では

話があいまいなまま流されてしまう結果になります。

 

 

今回の例は、簡単な内容だったのですが、

これが、ちょっと複雑なことを説明をしなければいけない場面だと

理解できない話になってしまいますね。

 

 

では、主語や目的語を省略することなく

しっかりとお話した場合はどうなるでしょうか。

 

 

自分主導分かりやすく話す場合の例

私は麦茶を飲んでいますが、


好きだから飲んでいるわけではなく、母から勧められて、熱中症対策として飲んでいます


母いわく、麦茶に含まれているミネラルが、熱中症の予防に有効だそうです。


そこで、親子で一緒に飲んでいます。』

となるでしょうか。

 

紫の文字部分が、会話では省かれていた言葉です。

 

 

まとめ

このように、気楽な会話では

主語や目的語を抜いた「単語だけ」でも通じるので、

その癖が抜けないままだと

人前でしっかりと分かりやすく話すことができません。

 

 

自分主導で話す場合でも、

「主語」は抜けても分かる場合がありますが、

目的語は、省略しないほうがいいですね。

 

 

言葉が足りなくならないように、気を付けてみましょう。

 

 

以下のリンク記事に続きを書いています。

 

ふだん気楽な会話しかしない人が、急に人前で話すときに足りないもの②

 

  

  

  

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