すぐできる!滑舌が良くなってハッキリ発音できる方法【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川です。
今回は、話すときにボソボソと喋りがちになってしまう人に向けて、すぐにできる改善法をお伝えします。
ハキハキ話せていない自覚のある人や、はっきり発音できないために、よく聞き返される人にも有効です。
最近ではマスクをしたまま話すことが多くなりましたから、
はっきり発音できないと、言葉が届きにくくなりましたよね。
ボソボソと話す人は、口が開いて(動いて)いないんですね。
ですから、ものすごく滑舌が悪いわけじゃないけれど、はっきり聞き取れなかったり、
自信のない印象を与えてしまったりします。
そこで、すぐに改善できる方法として試していただきたいのが、
「円形に集まった人の、真ん中に立って話すイメージをする」ことです。
円形に集まった人の、真ん中に立つとは?
すなわち、聞き手が目の前にもいるし、左右にもいるし、真後ろにもいる状態をイメージするのです。
そして、その人たち全員に向けてお話するんですね。
もちろん、顔も体も前を向いたままです。
これだけで、ちょっと滑舌が変わって、言葉がはっきり聞こえるようになります。
不思議なんですが、ホントです。
では、なぜこれだけで、言葉をはっきり発音するようになるのでしょうか?
普段、私たちは、前や横にいる人に向けて話すことがほとんどで、
話しながら「斜め後ろ」や「真後ろ」なんて意識しません。
つまり、後ろ方向に話を届けることって、ほとんどないんですよね。
そうすると、「自分の前側にいる人に話す時の口の動かし方」が、自分の中での”標準”になっています。
何も意識しないと、その”標準”となっている口の動かし方で、ボソボソと喋っちゃうんですね。
(電話で話す時も、”前だけ”を意識していると思います。)
でも、斜め後ろや、真後ろにいる人にも、言葉を届けようとすると、
「これはいつも通り喋っても、聞き取れるわけがないぞ」
という意識が、ご本人の自覚なしに、勝手に働きます。
そのため、無意識のうちに、ちょっと口が動いたり、声の響きに広がりが出て、言葉がはっきりするんですね。
少しの変化が、大きな印象アップに!
実は、声の響きも、滑舌も、ちょっとしたことで変わるんです。
もちろん、発声や滑舌などの訓練をすれば、いつも安定してはっきり話せるようになりますが、
ちょっとしたイメージや、心の持ち方で、「すぐに」変わる部分も多々あるんですね。
そして、そうやって滑舌や声の響きが少し変わるだけで、
その人の印象や、話の分かりやすさや聞きやすさは、格段にアップするのです。
つまり、本人としては大して変わっていないように思えても、
傍から見た時に受ける印象、特に第一印象が大きく変わってきます。
ですから、「大して変わらない」と思わないで、やってみましょう。
話しながら、”輪の中心”を意識するのが難しいときは
話すことに必死になってしまうと、ついつい普段のクセが出てしまって、
なかなか「円形に集まった人の、真ん中」をイメージできないこともあるでしょう。
一つの方法ですが、
自分の背中に「もう一人の自分」がいて、常に第三者目線で、自分の話を聞いている
というイメージをすると、
“後ろ”を意識しやすいばかりか、自分の話し方を俯瞰的に聞くことができて、ヘンに焦らなくなる効果もあります。
イメージしやすいもの、しにくいものは人それぞれですが、
「前側」だけではなく、常に自分の「後ろ側」も意識して、言葉を届けるようにすると、
それだけで、「すぐに」ちょっと滑舌がよくなりますよ。
お試しくださいね。