“自分の言葉”は、一番伝わる力がある【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。

 

今回のタイトル

「自分の言葉は、一番伝わる力がある」とは

どういうことなのか、

まずは、例を挙げてみましょう。

 

今回の内容を、動画で端的にご覧になりたい方はどうぞ↓


どちらの言葉が、心が動きますか?

コーヒー豆を買いに行った時に、

店員さんから

 

A『この豆は、フルーティーな酸味と甘みのバランスがよくて、豊かなコクもありますから、

多くの人に愛される味わいです。』

 

と紹介された時と、

 

B『この豆は、苦みは少ないですけど、コーヒー本来のコクもあるし、ほのかに甘いので、

普段ブラックでは飲まない方でも、この豆だけはブラックが美味しいとおっしゃるんですよ。

砂糖やミルクを入れるとしても、控えめでお飲みいただくほうがおススメです。』

 

と紹介された時では、

どちらのほうが心が動くでしょうか?

 

 

Aのほうは、”きれいな”言葉の表現で、

コーヒー豆のことをよく知っている人にとっては

“わかる”表現なのかもしれません。

 

でも、どこかから借りてきたような、

マニュアルにそのまま書いてありそうな言葉ですよね。

 

 

対して、Bのほうは、少し砕けていますが、

“自分の言葉”で話している印象です。

 

きっと、Bの言葉で紹介してもらったほうが、

買ってみようかな、と検討するのではないでしょうか。

 

そして、Bの言葉を言ってくれた店員さんのほうに

好印象や親近感を抱くでしょう。

 

 

このように、

会話のやりとりとしてお話をする時には

Bのように”自分の言葉”で話しやすいのですが、

これが、スピーチやプレゼンなど

少し改まった場面で話すとなると、

途端に、Aみたいな

“借りてきたような”言葉を使って話す人がいらっしゃるのですね。

 

 

改まった場面でも、”自分の言葉”を使っていい

改まった場面でしっかりと話したり

人前で話したりするのに慣れていない人は、

「言葉が出てこない」

「どの言葉を使えばいいのか分からない」

と悩まれるようです。

 

そして、資料などに書いてある言葉をそのまま使ったり、

終始、無難な表現だけを使って話そうとしてしまいます。

 

そうすると、“きれいにまとまった話”になるんですよね。

 

それが悪いわけではないのですが、

先の例のように

「きれいな言葉でまとめた話」は

聞いている人には響かないのです。

 

それに加えて、話している人の印象も

とりたてて”好印象”としては残らないでしょう。

 

 

そこで、改まった場面で話す時にも

“自分の言葉”で表現できるようになりましょう。

 

「自分の言葉(表現)で話していいんだ」

と自分の中で許可して、

自分の中から出てくる”言葉”や”表現”に

意識を向けてみましょう。

 

話す内容について、

「身近な人に対してだったら、どう喋るかな?」

と考えてみるのも良いと思います。

 

“きれいにキッチリまとまった”表現でなくても良いのです。

 

少し砕けた表現だとしても

丁寧に話せば全く問題ないし、

その方が気持ちも込めやすくなります。

 

 

まとめ

会話のやりとりでの「言葉や話し方」と、

改まった場面や人前での「言葉や話し方」を

きっちりと区別して考えている人が多いように思います。

 

また、無意識に、ご自分の中で、

それぞれの場面を切り離して

“別物”と考えていることもあるようです。

 

ですが、

会話であろうが、改まった人前であろうが、

“自分の言葉や表現”を使って

気持ちを込めて話せる人が”魅力的に話せる人”なのです

 

そして、そんな人が、聞き手の心を動かせる人なのですね。

 

 

「自分の言葉の表現は砕けすぎているから」

と却下して、きれいで無難な言葉に置き換えようとしないで、

自分の言葉をそのままに

「少しだけ丁寧にできないか」を工夫してみましょう。

 

話の伝わり方が、ずいぶんと変わってくるはずです。