オンライン環境で、伝わりやすくなる人と、伝わらなくなる人【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。
最近では、
これまで集合して行なっていたセミナーや研修・会議などを
オンラインに切り替えることも増えていると思います。
そのような場合、
セミナーや研修の講師の方や
会議で発言する時などの
いわゆる「話す側」の人は、
これまでとは違う環境で
気の使いどころが変わってきますよね。
なにより、
聞き手が目の前の同じ空間にいないということは、
話す側が全身から発する
“雰囲気”
“身振り”
“その場の空気感”
などに頼ることができませんから、
伝えるための「足かせ」が増えたようなものです。
そして、一番困るのは、
オンラインでは聞き手の反応が分かりづらいことではないでしょうか。
聞いているのか、いないのか
理解できたのか、できていないのか
そもそも音声が聞こえているのか、いないのか
聞き手側の”空気感”を
容易に読み取ることができません。
一か所に集まっていた時には、
「興味深い!」
「分かりづらい」
などの聞き手の集合意識的な”空気感”を
感じることができていたのに、
聞き手がバラバラになってしまった上に
聞き手は単独空間にいるためか、
反応も悪くなるんですよね。
通信環境のせいで
聞き手の反応や発言がワンテンポ遅れてしまうことも、
話しづらさが増す原因ではないでしょうか。
このようなオンライン環境では、
無意識に話し方がガラッと変わってしまう人がいらっしゃいます。
しかも、
「オンラインでも伝わるように変わる人」と、
「伝わらなくなる人」に分かれるんですね。
ご自身は、どちらのタイプに当てはまるでしょうか。
オンラインでも伝わるように変わる人
オンライン環境になった時に
対面の時とは話し方が変わる人の中でも、
より伝わりやすく変わるタイプの人は、
一言で言うと
「聞き手を振り向かせようと一生懸命になる人」
です。
恋愛でいうところの、
素っ気なくされても、口説いていく人ですね(笑)
障害やハンデがあっても、
なんとか乗り越えて気持ちを伝えようとする人です。
でも、それは決して自己中心的ではなく、
ちゃんと相手のタイミングも図っているんですよね。
オンラインで
聞き手の反応が薄くなったり、分かりづらくなる中、
それでも一生懸命に相手に届けようと語りかけると、
自然と
- いつもより抑揚が大きくなる
- 言葉がはっきりする
- 声に張りが出る
- 少しゆっくりめのペースになる
という変化がつきます。
これは、
「オンライン環境だから、そんな風に話し方を変えよう!」
と思っていらっしゃる方はもちろんですが、
変えようと意識しなくても、自然と変わるのですね。
話し方は、抑揚やスピードなどのテクニックも大切ですが、
それ以前に、
心の持ち方ひとつで、テクニックも向上するのです。
このようなタイプの人は、
オンライン環境で話をしても、
聞き手の心を最後までつかんで、伝えられるでしょう。
オンラインで伝わらなくなる人
オンライン環境で話すと
途端に伝わらない話し方に変わってしまう人は、
「テンションやモチベーションが相手の反応によって変動してしまうタイプの人」
「オンライン環境でもいつもと同じように話してしまう人」
です。
こちらも恋愛に例えると(笑)
ちょっと素っ気なくされたら
気持ちが冷めたり、不安になったり、引いてしまう
タイプの人ですかね。
また、相手の気持ちが冷めているのに
普段どおり喋っちゃう人でしょうか。
この話し方の変化は、
自分ではなかなか気づきにくいところがあります。
聞き手の反応が良かったり
その場の空気が盛り上がっていると、
自分も無意識に声が大きくなって口数が多くなるけれど、
反応が悪いと
「もういいや」と思ったり、気が引けてしまう人は、
その心の変動が
話し方にダイレクトに表れている可能性があります。
対面している時と全く同じように話しても
オンライン環境では伝わりづらくなってしまうのに、
さらに気持ちが”引けた”状態では
ますます伝わらなくなります。
聞き手の反応が薄く、分かりづらくて、
不安なまま話していると、無意識に
- 抑揚がない話し方になる
- 声の張りがなくなり覇気がなくなる
- 話すペースが速くなる
など、話し方に変化が出ます。
ちょっとした変化でも、
聞き手にとっての受ける印象は大きく変わるため、
退屈に感じたり
眠くなったり
聞く気がなくなったり
してしまうんですよね。
このようなタイプの方は、
オンライン環境では
いつも以上にテンションを上げて話して
ちょうどいいかもしれません。
聞き手をイメージしながら、
不安を乗り越えて、言葉を届けようとする気持ちが必要です。
まとめ
オンライン環境で伝わる話をするためには、
話し方のテクニックもさることながら
心の持ち方が特にポイントになってきます。
心の持ち方によって無意識に話し方が変わって、
それが
「伝わる」か「伝わらない」かの
分かれ道になるからです。
オンライン環境では、
不安も障害も距離も時間も乗り越えて
聞き手を想い
聞き手をイメージして
言葉を届けようと一生懸命に語りかけてください。
そうすればきっと、
聞き手の反応も大きくなってくるはずです。
オンライン環境では聞き手も孤独で
気が散る環境にいますが、
話す側の想いが届けば
心は同じ情報空間に集うことができるのです。
まるで、遠距離恋愛のようだと、書いていて思いました。
ちなみに、オンラインでの心の持ち方のタイプと
恋愛のタイプは一致しませんので、あしからず(笑)
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