気をつけきゃ酸欠になる!マスクをしながら話す時の呼吸【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。



今回は、マスクをしながら話す時の注意点をお伝えします。


コロナの影響で、

お仕事でもマスクをしながら話をすることが多くなりましたよね。



対面の会議や、顧客応対などはもちろん、

プレゼンや発表をするなど、人前で話す時にも、

マスクをしながら行うこともあるのではないでしょうか。






そこでよく聞くのが、

マスクをしながら話していると、息苦しくなってしまう

ということです。



特に”しっかり話す”という行為をしなくても、

ずっとマスクをつけて生活しているだけで、

体に取り入れる酸素が減ってしまうことがあるのだそうです。



ということは、マスクをしながら、”しっかり声を出して話す”場面では、

一層呼吸に注意しないと、酸欠になりかねません。




マスクをしながら話すと息苦しくなってしまう原因と解決法については、

以前の記事で書きました。


マスクをしながら話していると、息苦しくなる原因と解決法


上記リンク先では、腹式発声の必要性について書きましたが、

今回は息の使い方について、もう少し掘り下げていきたいと思います。


1.まずは自分の息継ぎを認識しよう

以前の記事でも書いた通り、

マスクをしながら話すと、息が苦しくなってしまう人は、

  • 呼吸が浅い

  • 吸う時間が短い(素早く息を吸っている)

傾向があるように思います。


元々、そのような浅く・素早い呼吸で話している人ですね。




まずは、自分がいつ息継ぎをしているのかを認識できるようになりましょう。



そうすると、驚くほど細かく息継ぎをしていることに気づくはずです。


2.リラックスして「吸う」ことを意識的にやってみよう

自分の呼吸を認識できたら、

言葉を発する前には、「吸ってから」声を出すように意識してみましょう。



この時、マスクをしながら、鼻から息を吸おうとすると、

  • なかなか空気が肺に入ってこない
  • 吸うのに時間がかかる

感覚があるかもしれません。


鼻から、上に向かってツーン↑と吸う癖がある人は、

体に無駄な力が入ってしまうので、その傾向が強いです。




そこで、マスクをしながら息を「吸おう」とする時には、

口の中に空間を作って、その空間の奥へ息を流すように鼻から吸ってみましょう



または、少し上下の唇を離して、

「鼻から80%、口から20%」の息を取り込むイメージで吸うのも良いでしょう。





たくさん空気を取り込めるように、体をリラックスさせましょう。


特に、上半身やお腹周りの力を抜きながら吸うことで、

肺の下面の横隔膜が下に動いて、肺の容量が広がってくれます





そうすることで、「吸おう」と思った時に、

問題なく空気を取り込めると思います。

3.吸った息を使い切るまで長く使おう

意識的に息を吸ってから言葉を発することができるようになったら、

最終的には、「いっぱい吸う」ことを頑張るのではなく、

「息を使い切る」ことに重点を置いてみましょう。



浅い呼吸で話している人は、

まだ息は残っているのに、無意識に次々と吸ってしまうことがよくあります。


そうすると、当然、少ない息しか吸えませんし、

その動作によって、息苦しさを感じてしまうこともあるでしょう。




息を使い切る感覚で話すことで、

使い切った後は、自然とたっぷりと吸えるようになります。



さらに、息を使い切るように話すことで、

声に自然とハリが出たり

話がなめらかになって聞き取りやすくなったりする効果もあります。





話の中で、意味のまとまりがある一区切りまでは一息で話せるように

少しずつ意識をしながらやってみましょう。



そして、息を使い切ったあとは、

上半身やお腹周りの力を抜いて、

口と鼻の両方から、たっぷりと息が入ってくる感覚を味わいましょう




まとめ

お仕事で、マスクをしながら話す場面では、

マスクなしで話す時よりも、無意識に

はっきり話そう・少し大きな声で話そう

という心理が働くでしょう。



そのため、これまでの浅い呼吸のまま話してしまうことはおすすめしません!

  1. まずは自分の息継ぎを認識する

  2. リラックスして「吸う」ことを意識的にやってみる

  3. 吸った息を使い切るまで長く使う

ことを順番に挑戦してみて、

マスクをしていても、通る声で、苦しくなることなく話せるようになりましょう!

  

  

  

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