「うまく話せなかった…」と思った後に〇〇することによって、未来が変わる【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
今回の内容を動画でご覧になる場合はどうぞ↓
よくこんな経験をしませんか?
- 仕事で想定外の質問をされて、満足のいく対応ができなかった
- 会議などで、急に話を振られて、意見を述べたがうまく言えなかった
- ビジネスでのやりとりで、後になって「これも言いたかった」「あれも言えばよかった」と思ってしまう
- 人前で話したときに、「うまく話せなかった」という自己評価が残ってしまう
上記のどれも、私も経験することです。
いつでも、充分に準備や練習をしてから話せるのであればよいのですが、
なかなかそうはいかない場面も多いですよね。
そして、パッとその場で臨機応変に対応しなければいけない時に、
短時間で話をまとめて、分かりやすく話すには、ある程度のスキルもいりますね。
そうやって、「うまく話せなかったなぁ」「これも言えばよかったかなぁ」
という思いが残ってしまった時、そのまま終わってしまっていませんか?
いつも「うまくできなかった…」で終わってしまうということは、
常に”失敗体験”を繰り返していることになりますので、おすすめしません!
話すスキルをつけていこうとするなら、
「できた!」「次はできる!」という気持ちを味わって終わることが大切です。
いやいや、すでに話す場面は終わってしまったんだけど?
と思われると思いますが、(笑)
終わった後でも、”成功体験”は積めるのです。
「うまく話せなかった…」の後にすること
「うまく話せなかったなぁ」「あれも言えばよかったなぁ」
という思いが湧いてきたら、
「どう言えば、どう話せばよかったのか」
をもう一度シミュレーションしてみましょう。
その時の場面をイメージして、もう一度その場にいるつもりで、その場にいた人達に話してみるのです。
この時のポイントが3つあります。
- 一生懸命に考え込まないこと
- “話”として最後まで表現すること
- 声に出して言うこと
1.一生懸命に考え込まないこと
うまく話せなかったとき、家に帰ってから、
「どう話せばよかったのか」
「何を言えばよかったのか」
を必死に考えても、なかなかよい答えは思い浮かばないでしょう。
必死に考えるということは、ちょっと緊迫感が出ますよね。
きっと、うまく話せなかったときにも、
「何を言おう!?」「どう話そう!?」
と、緊迫感を持って、頭がフル回転していたはずです。
(緊迫感・緊張感を持ちすぎて、逆に頭がクラッシュして真っ白になる場合もありますね)
そんな同じような頭の状態で必死に考えても、よい表現やよい言葉が思い浮かばないでしょう。
リラックスすることがポイントです。
例えば、道を歩きながら、電車に乗りながら、音楽を聴きながら、
なんとなく空想するのと同じように、うまく話せなかった場面を再現してみるのです。
無理に考えるのではなく、ふっと思いつくのを待つのも良いでしょう。
「どう話せばよかったかな」ということに意識を向けていれば、
リラックスしている瞬間に、ふっと”降りてくる”こともあります。
とにかく、頭も体も固くしたまま考え込まないことです。
2.”話”として最後まで表現すること
後から「あれも言えばよかったなぁ」「こう話せばよかったなぁ」と思いついても、
それだけでは不十分です。
ぼんやりした「言えばよかったこと」や、「言葉単体」を思い浮かべるのではなく、
話全体を、イメージの中で一から話し直してみましょう。
頭の中で、言うべき内容を思い浮かべることと、
それを”話”にまとめることは、まったく違います。
例えば、
『私が〇〇と考えるのは、△△という理由があるからだ』
ということが思い浮かんだら、それを表現も含めて、”話”にしていきます。
『△△だからこそ、私は〇〇と考えます。』
『△△ですから、〇〇なのではないでしょうか。』
『〇〇だと考えています。なぜかというと、△△だからです。』
など、一つの内容のことを話すにしても、様々な表現や、組み立て、言葉選びがあります。
その場面で、自分が一番言いたいことが伝わるような表現で話せるように、
最後の句点「。」まで考えてみましょう。
3.声に出して言うこと
うまく話せなかった場面をイメージして、自分でもう一度話してみようとするとき、
できれば、声を出して話してみるほうが、早くスキルアップできます。
頭の中で、あれこれと”話”を考えていても、
それを声に出すと、また感覚が違ってきますよね。
頭の中では、言葉が滞りなく思い浮かんだとしても、
それを声に出すと、なかなか次の言葉や表現が出てこなかったりすることもあります。
ぜひ、声に出して、もう一度話してみましょう。
一度声に出した言葉や表現は、次からはすんなりと口から出てきます。
「うまく話せなかった」場面は、すでに過ぎ去ったとしても、
次に同じような状況や場面がやってきたとき、難なく言いたいことが話せるようになるはずです。
大きな声を出す必要はなく、
口先でブツブツとつぶやいたり、
声を殺して、口を動かすだけでも構いません。
話している場面・状況や、聞いている人をイメージしながら、やってみましょう。
まとめ
このように、「うまく話せなかった」「言いたいことが言えなかった」と思うことがあっても、
そのままにして、自信をなくしたり、苦手意識を持ったりすることはやめましょう。
「うまくできなかった」ということは、
「どうすればうまくいったのか」を考える余地がたくさんあるのです。
自分のイメージの中で、再チャレンジしましょう。
そして、「こう話せばうまくいったのか!」という、一つの成功例を作って、
自分の中で再体験しましょう。
この積み重ねで、パッと話を振られたり、想定外の質問をされたりした時にも、
徐々に対応しやすくなっていきます。
また、人前で話すときにも、苦手意識を持たずに話せるようになっていくでしょう。
『よし!次に同じような状況があったら、こう話そう!』と、話すことが楽しみになるくらい、
イメージの中で成功体験を積んでくださいね。