聞き返されたって、伝わらなくたって、私が気にしないのはなぜか?【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。
今回の内容を動画でご覧になる場合はどうぞ↓
今回のタイトル通り、私は、
「話をして、聞き返されたとしても
伝わらなかったとしても
気にしない」
のです。
でも、気にしないのには、条件があります!
それは、
「しっかり話せていないことが、自分自身で分かっている時には」
です。
ですから厳密に言うと、
「しっかり話せていないと自覚している時には、
聞き返されたとしても
伝わらなかったとしても
気にしない」
ですね。
そもそも、自分が伝わるように話していないのですから、
「聞き返されても仕方ない」
「伝わらなくて当たり前」
と思っているんです。
これは、開き直ってもOKと言いたいのではなくて、
- 絶えずしっかり伝わるように話さないといけない訳ではない
- 常に自分の話し方を自覚しておきましょう
ということをお伝えしたいのです。
私は
「今は、しっかり伝わるように話さなくてもOK」
と気を抜いている場面があります。
それは、
「家族や、仲の良い人と、他愛ない会話をする時」
です。
つまり、心を許せる間柄の人と
大して重要ではない会話をする時には
あえて、しっかりと伝わるように話そう!とは意識しないのです。
ですから、そんな時は、
腹式発声もしませんし
口もあまり動かしません。
話の順番を考えたり
分かりやすい言葉を考えたりすることも、しません。
当然、
聞き返されたり
誤解されて伝わったり
話の意味が通じなかったり
声が小さくて相手に聞こえづからかったり
することもあるのです。
真面目な方は、発声や話し方の訓練を始めると、
『家族と話す時には、腹式発声ができていない』
『この間、友人と会話している時に、話の行き違いがあった』
などを気にされることがあるのですが、
そんなの、いいんです!
会話を重ねる中で、カバーしていけば良いのですから。
いつも、いつでも、
良い声で
聞き取りやすい滑舌で
分かりやすく伝わる話の順序や、言葉を考えて・・・
と思っていると、疲れてしまいます。
ONとOFFを作りましょう!
(もちろん、普段から常に話し方を意識することで練習を重ねるやり方も否定しません)
そして、ただOFFにしていればいいのかというと、そうではありません。
「今自分はOFF状態
つまり、頭と体を使ってしっかりと伝えようとしていない」
と自覚することが重要なんです。
自分が、今どんな話し方をしているのか、を常に意識しましょう。
もう少し詳細に考えると、
- 話す時の呼吸の仕方(息の量や、息継ぎも含め)
- 口の中の開き具合、口の動かし具合
- 声の高さや声の通り具合
- 話す順番や言葉選びに頭を巡らせているか
をいつも認識しておくんですね。
そうすると、もし相手に聞き返されたとしても、
「こんな呼吸で、これくらい口を動かさないと、聞き取れないんだな」
と分かりますし、
相手に話の意味が通じなかったとしたら
「何も考えずに闇雲に言葉を発すると、伝わらないんだな」
と自覚できるはずです。
どれくらい気を抜いたら伝わらなくなるのか、
どんな声で話したら聞こえづらいのか、
自分で加減が分かるようになるのですね。
だからこそ
プレゼンテーション・セミナー・スピーチ・会議・発表など
ビジネスや人前で、しっかりと伝わらなければならない時には、
しっかりと伝わるように
冷静に、自分の頭と体を適切に動かせるようになっていくのです。
発声・滑舌・抑揚・話の順序や言葉選びなどを
常に常に意識して、
常に常に伝わるように努力するだけが練習ではありません。
聞き返された時、伝わらなかった時には、
その時の自分の体・頭・心の状態を観察しましょう。
そして、それを話し方スキルアップの糧にしましょう。
ここぞ!という時に、しっかり伝わればよいのです。
ここぞ!という時に
自分の体と頭と心をコントロールできるためにも
自分の状態(感覚)と
他人への聞こえ方(伝わり方)の相関性をつかみましょう。
頭も体もOFF状態で話している時でも、
ちゃんとスキルアップのための練習にできるのです。