伝わるメソッドは”言語”だけじゃない!”声”によって言語を超えた情報を伝えよう【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。



プレゼンテーション・セミナー・報告・商品紹介など

お仕事で伝えたいことがある時、

私は真っ先に

「どんな言葉を使って話そうか・・」

と、“言語情報”を第一に考えるのではないでしょうか。






もちろん、言語情報は

的確に伝えるために重要なものです。



ですが、その言語を乗せる”声”は

場合によっては

言語情報以上のものを伝えることができるのを忘れてはなりません。




“言語情報”が、”声”よって伝わらなくなる例

極端な例ですが、

『とても嬉しいです。』

と言う言葉を

低く暗い声で言ったら、どうでしょう?



きっと聞いたほうは、

「嬉しい」という言葉を、その意味通りには受け取らないでしょう。



聞き手は

「言えないような重い気持ちがあるのかな!?」

と推察したり、

「とりあえずの建前で言っているだけか」

と信頼度が下がったり・・・。


はたまた、「嬉しい」と聞いたことさえ

記憶に残らないかもしれません。




つまり、“声”のせいで

“言語情報”が正確に伝わらなくなる
ことがあるんですね。






この他にも

  • 感謝の気持ちが伝わらない

  • 問題提起をしているのに、大した問題ではないと思われる

  • メリットを述べているのに、嘘っぽく聞こえる

など、言語を乗せる”声”のせいで

話の中身(言語情報)が的確に伝わらないことは、多々あります。




“言葉”を一生懸命に考えて、発しているのに

これは大問題だと思いませんか?


“声”によって、”言語情報”以上のニュアンスが伝わる例

反対に

声によって、”言語情報”よりも多くの意味合いが伝わることもあります。





例えば

『新商品の開発に10年かかりました。』

と言う時、

『10年かかりました』を、ゆっくり重々しい声で言ったなら、

「10年という長い年月の苦労」や

「やっと商品化できた想い」など

喋った言語以外のニュアンスも伝わると思いませんか?



ひいては

「10年分の労力とコストをかけた」という

その新商品の「技術の高さ」や「価値」なども感じ取ることができて、

言語化していない情報までもが伝わりやすくなるんですね。



“声”で多くの情報を伝える方法とは

さきほどの例の

『新商品の開発に10年かかりました。』

を、もしサラッと言ったなら、

「長い年月をかけて開発してきた」

というニュアンスが伝わらないどころか

話そのものを聞き流されてしまう可能性もありますよね。






「大事なことをサラッと言うことなんてないよ!」

と思われますか?




でも、話すほうはさらっと言ったつもりはなくても、

「次に何を言おうか・・」

頭の中で次の言葉を探しながら話していたり

資料の文字を読みながら話していたりすると

今の瞬間に発している”声”に

なんの意味合いも込められていない
ことがよくあるんです。





そこで

「口にする言葉に、意味づけをして発する」

ことを心がけましょう。



話す側が意味づけをしていない”言語”は、

ただの”音”でしかなくなります




当然、聞き手は

無意味な”音”は聞き流してしまうでしょうし、


もしくは

聞き手側が、一生懸命に”音”の意味を理解しようと頭を巡らせて

疲れてしまうことになります。






“言語”に意味づけをして発するには

  • 発する瞬間に、言語の「意味」をイメージすること

  • 「伝えたいこと」を強く想いとして持つこと

が大切です。




先ほどの例だと

『新商品の開発に10年かかりました。』

と口にする時に、

開発してきた苦労や、時の流れをイメージしながら

それを伝えたい!と思って話せば、

自然と”声”に意味づけがされるんですね。



話す側がイメージしていないことを

聞き手が受け取って共感したり、納得したりすることはないのです。





これができると

話の中の”言語”は、ただの”音”ではなくなります。



ぜひとも、”声”の持つ力を最大限に使ってお話ししてくださいね。