ビジネスで資料(紙やスライド)を見ながら話す時の注意点【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。
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発声、滑舌、抑揚、話の組み立て、言いまわし表現等、ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!

      

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お仕事では

資料を見ながら説明やプレゼンテーションをすることが多々あると思います。



手元の紙資料の場合もあるでしょうし

PC画面上のスライドのこともあるでしょう。







そんな時に注意していただきたいことがあります!


それは

  • 下を向いて話してしまう
  • 文字を読むことに集中して(気を取られて)しまう

ことです!




どうでしょうか?

無意識にやっていませんか?






これらは、みんな無意識にやりがちなんですが、

そのために

話がすごーく聞きづらくなったり

話している印象が悪くなったり

してしまうんです!



お仕事で多い場面ですから

それじゃあ評価に関わってしまいますよね!



でも、本人はそれに気付いていないことも多い・・。







では、なぜダメなのか

資料を見ながらどう話せば良いのか

お伝えしていきましょう。



下を向いて話してしまう

ずっと下を向いて話すのは

見た目の印象が良くないのは、お分かりだと思います。



ただ、それだけではなく、大問題なのは

下を向くことで、声が暗くなったり

声がこもって通らなくなったりする
ことです。



下を向いていると、喉の部分が折り曲げられますから

声を出すための”息の通り”も悪くなるし

声の響きも悪くなるのです。






下にある資料を見ながら話していると、

自分で思っている以上に、ボソボソと暗い声になっていることが多いです。





そこで、

紙や画面が下方にあっても

首を折り曲げて下を向かず、


なるべく顔はまっすぐなまま

視線だけを落とす
ようにしましょう!
 


可能であれば

資料は机の上などに、ペタッと平たくに置かずに、

少し縦に持ち上げるなどして、高めの位置にくるように工夫しましょう。



目線より少し下の辺りに資料があると良いです。






そして、資料に目線を落としていたとしても

意識は聞き手の方へ向けて

反応を感じ取ろう
としてみましょう!




話しながら、”空間”を広く感じることで

声が伸びやかになり

聞き手へ届く声(聞き手が「自分に対して話をされている!」と感じる声)になります。




文字を読むことに集中して(気を取られて)しまう

どうしても資料の「文字」を見ていると

それを「読む」ことに集中して、気を取られてしまいます。




“話”は、聞き手に向けてするものなのに、

読むことに集中すると、自分だけの”音読”になってしまって

意識が聞き手の方へ向かなくなるのです。






他人の話を聞いている時に、

その人の言葉で話している時には聞きやすいけれど、

資料を「読み始める」と

急に速くなったり抑揚がなくなったりして聞きづらくなる・・・


という経験もあるのではないでしょうか。




意識の置きどころによって、

どうしても話し方が変わってしまうのです。






そこで、資料の文字を読み上げる時

または資料の文字を見ながら話を進めていく時には、

「文字そのもの」ではなく、

文字に書かれた「内容」を伝えられるように
意識してみてください。





ということは、つまり

話す側が、資料に書かれた内容をしっかりと把握していなければ

それを口頭で説明できない
、ということです。



よく、話す側が、資料を読み上げながら内容を理解しつつ

同時にそれを説明しようとする方がいますが、

内容を理解しないまま「読み上げている」状態では伝わりません。



話す側が理解できていないのに、

聞き手が理解できるはずがないのです。







つまり、資料に基づいて話すには

内容の整理・理解・話の流れなどの準備が必須なのです。




文字を「読む」ことで伝えようとせず、

文字に書かれた「内容」「中身」を伝えようと話す


声や話し方が聞きやすいものに変わって、

格段に伝わるようになります。




ちょっとしたことですが

これらを意識するかしないかで、

話す時の声や表現が、全く違うものになります。



私たちは、無意識に話してしまっている時には

その時の心理状態が、驚くほど声に表れている
ものです。



資料があっても、常に聞き手へ意識を向けて伝えていきましょう!