人前で話す時のあなたはどのタイプ?タイプ別の話し方アドバイス【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】
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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室™」講師の砂川顕子です。
ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。
プレゼンテーション、スピーチ、発表、セミナー、司会、ファシリテーション、商品説明、動画撮影、会議での発言等のスキル向上!
発声、滑舌、抑揚、話の組み立て、言いまわし表現等、ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!
『なぜあの人は、人前でも盛り上げて、笑いも取れるんだろう・・』
『なぜ自分は、いつも緊張してうまく話せないんだろう・・』
なんて、思ったことはありませんか?
人それぞれ、
性格の違いや、得意・不得意があるとはいえ
- プライベートの会話だったらよく喋るのに、人前に立ったらガチガチ
- 普段おとなしいのに、人前では堂々としてテンション上がる
など、”普段”と”人前”とで人が変わったようになることもあって
不思議ですよね。
私は、講師として
たくさんの方の話やお悩みを聞いて、分析した結果
人前で話す時に顕在化する「思考のタイプ」があると気付きました。
そこで、
人前で話す時の思考タイプを3タイプに分けてみました!
(歴史好きなので、戦国時代のイメージで名前を付けました)
- 武士タイプ
- 僧侶タイプ
- 狂言師タイプ
まずは、あなたがどのタイプに当てはまるのか?
診断してみてください。
後半には、
それぞれのタイプごとの話し方アドバイスを書いています。
人前での思考タイプ診断
各設問に対して、
ご自身に近いものを選んでください。
一番多いタイプが、あなたのタイプです。
設問1
((イメージしやすい場面を想定してください))
あなたは急に、100人の知らない人たちの前で、自己紹介をするよう言われました。
その時の、あなたの心境は?
- 『え~!そんな急に言われても困る…イヤだなぁ、断りたい~!』 ⇒武士タイプ
- 『えーっと、えーっと、何を話したらいいかな・・』(必死に考える) ⇒僧侶タイプ
- 『自分のことを知ってもらうチャンスだし、頑張ろう!』 ⇒狂言師タイプ
設問2
さぁ、あなたは緊張の中、100人の前に立ちました。
その時のあなたの心境は?
- 『前見るの怖い・・みんなカボチャだと思え!早く終わらせよー』 ⇒武士タイプ
- 『めっちゃ見られてるー!みんな聞いてるから、ちゃんと話さなきゃ・・』 ⇒僧侶タイプ
- 『100人に注目されるって、緊張するけどちょっと気持ちいいかも♪』 ⇒狂言師タイプ
設問3
さて、おじぎをして、話し始めなければなりません。
突然の自己紹介で、何を話しますか?
- 頭が真っ白なので、その場で思いついたことを無意識に口走っている ⇒武士タイプ
- いわゆる無難なこと(肩書や仕事等)で、この場にふさわしいことを察して話す ⇒僧侶タイプ
- 自分が興味あることや、ハマっていること、得意なことなどを中心に話す ⇒狂言師タイプ
設問4
第一声の挨拶から、思いきり噛んじゃいました・・。
その時のあなたの心境は?
- 『もうイヤだ!・・早くこの場から立ち去りたい!』 ⇒武士タイプ
- 『しょっぱなから恥ずかしい!緊張してると思われたかな。しっかり話せるよう気を付けよう』 ⇒僧侶タイプ
- 『まぁ、そんなこともあるさ!気にしない』 ⇒狂言師タイプ
設問5
自己紹介を終えて、みんなから拍手をもらいました。
その時のあなたの心境は?
- 『はぁ~終わったー。そそくさと逃げよう・・』 ⇒武士タイプ
- 『急だったからうまく話せなかったかも・・知ってたら、もうちょっといいセリフを考えといたのに』 ⇒僧侶タイプ
- 『拍手もらうと、話して良かったと思えるね♪あ、あれも話したかったな~』 ⇒狂言師タイプ
設問6
自己紹介を聞いていた中の一人から「え?さっき自己紹介してました?すいません、覚えてません」と言われました。あなたの心境は?
- 『テンパってたから覚えてなくて良かったかも』 ⇒武士タイプ
- 『存在感うすいのかな・・印象に残る話ができてなかったんだろうな』 ⇒僧侶タイプ
- 『こらぁ~ちゃんと聞いとけよー!せっかく喋ったのに~!』 ⇒狂言師タイプ
さて、どのタイプに一番当てはまりましたか?
一番数が多かったタイプのアドバイスを読んでくださいね。
同じくらいの数が当てはまった場合は
両方のタイプが含まれますので、どちらも参考になさってください。
人前での話し方アドバイス
武士タイプが多かったあなたは・・・
あなたは人前では、「武士」タイプです。
国や主君を守るために、一生懸命訓練し、戦っているのが武士です。
時には、多くの敵と対峙しなければならないこともあります。
武士タイプのあなたは
大勢の知らない人の前に立つと
無意識に”敵かも”と思ってしまうんですね。
目の前の人たちが、一人ひとりの人間に見えず、
ひとかたまりの”集団”と認識してしまいます。
人前で、何だかみんなが怖く思えるのは、武士タイプの特徴と言えるでしょう。
それに、どれだけ鍛錬を積んだ武士でも、
さすがに大勢の敵に一人で立ち向かうのは、捨て身の行為です。
だから、武士タイプのあなたは、
人前に出た途端に、無意識に自信喪失・・
いつものあなたのエネルギーを奪われてしまうのです。
でも!話す場面であなたの前にいるのは、戦いの敵ではありません。
そして、あなたが立っているのは、戦場ではありません。
人前に立ったら、
目の前の人たちや、周りの状況を、よく見渡してみましょう。
そうすれば、
純粋にあなたの話を聞こうとしている人たちがいると分かって安心するはずです。
しっかり見ないから、逆に怖いのです。
聞いている人の顔を見て、今立っている場所を認識すると、
地に足がついて、落ち着いて話しやすくなります。
そして、目の前の人たちに一生懸命に話しかければ、
全員が頼りになる”味方”だと確信するでしょう。
人前で話す時は、不安と恐怖の入り混じった”戦いを挑む”心境ではなく、
“みんなの輪に入っていく”気持ちでのぞむと、ラクになりますよ。
僧侶タイプが多かったあなたは・・・
あなたは人前では、「僧侶」タイプです。
僧侶は、常に自分の道を信じ、人々の見本となるべく、生きていますよね。
僧侶タイプのあなたは、
自分の能力を認知して、一定の自信は持ちながらも
人前に立つと、”常に自分が人々からどう見えているのか”を気にしてしまうんですね。
人の目があると、自分を律して
「ちゃんとしなきゃ!」と完璧主義な面も出てしまいます。
人前で、自分の評価が気になったり、ミスを気にしてしまうのは、
無意識に”完璧でなければならない”と思っているのかも!?
それに、僧侶は、一度みんなの前で言動を誤ると
聖職者失格のレッテルを貼られてしまうこともあります。
あなたも、“失敗したくない”想いが前面に出て
本当のあなたの魅力を発揮できなくなっているのかもしれません。
でも!話す場面で、あなたの前にいるのは、
あなたの正しさや完璧さに期待する人たちではありません。
「失敗するかも」「ダメだと思われないか」
という”自分への気持ち(自意識)”は捨てて、
“聞いている人たちのために”話すことを心がけましょう。
他人のことを想ってきたあなたなら
ちょっと気持ちを切り替えるだけで可能でしょう。
自分が上手く話そうとするのではなく、
聞いている人たちの目線になって
・どう話せば分かりやすいか
・この話題に興味があるのか
などを考えながら話すことができたら、
あなたの評価は、自然と上がっているのです。
人前で、良い内容を、ちゃんと喋れることが成功ではありません。
聞いている人たちに、あなたの言いたい内容や魅力が伝わって
心が通うことが成功なのです。
失敗を気にしながら話すことが、”すでに失敗”なんだと知りましょう。
狂言師タイプが多かったあなたは・・・
あなたは人前では、「狂言師」タイプです。
狂言師は、人々を楽しませ注目されて、ファンも多いですよね。
狂言師タイプのあなたは、
大勢の人の前に立つと
みんなが好意的に聞いてくれるのを無意識に分かっているのです。
人前でも、自分らしく話すことができます。
狂言師のように、”注目や拍手喝采を浴びる快感”を知っているのかも!?
そして、狂言師は、話せば話すほどファンは喜ぶものです。
だから、狂言師タイプのあなたも、
人前では、ついついサービス精神が発揮されて、余分に話してしまう・・
また、無意識に、言いたいことが次々出てくるのかもしれません。
話が長くなったり、
喋っているうちに本筋からそれたり
しがちなのではないでしょうか。
でも!話す場面で、あなたの前にいるのは、
あなたが何を言っても目がハートになっている熱狂的ファンではありません。
そこで、目の前の人たちの”反応”をよく見て
“空気感”を感じましょう。
「理解できているか」
「退屈してきていないか」
「本当に興味があるか」など
反応を観察しながら話すのです。
そして、反応が良くなければ、すぐに方向転換しましょう。
分かるように言い替えたり
話題を変えたり
話を終わらせたりして、
つひとつ手ごたえを感じていくことが大切です。
臨機応変な対応は、あなたの得意分野でしょうから
それができた時に、あなたの魅力がもっと伝わると思うのです。
いかがですか?
思い当たるところが少しでもあれば幸いです。
ぜひご参考に
人前でも、もっと伝わる話をしてくださいね!
・・・ちなみに、私は僧侶タイプ。