興味を持ってもらえる話の切り出し方・話題の振り方【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。
プレゼンテーション、スピーチ、発表、セミナー、司会、ファシリテーション、商品説明、動画撮影、会議での発言等のスキル向上!

発声、滑舌、抑揚、話の組み立て、言いまわし表現等、ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!


新しい話題を話し始めた時に
聞き手(相手)から
『それで?それで?』
『なになに?』
とすかさず興味を持って聞いてもらえる人と、

『ふーん』
『そうなんだー』
という冷めた反応をされて終わってしまう人が
いますよね。



その違いは何なのでしょうか?





言い方(声の表現)で
聞き手を惹きつける人や

逆に、訥々と話してしまうがために
おもしろく聞こえない人

などがいますが、
今回は”声”の表現力ではなく
“言葉”の表現力(言葉の紡ぎ方)に着目して
みていきましょう。


どんな風に話を切り出せば
どんな順番で情報を出していけば

聞き手から興味を持ってもらえるような話になるでしょうか。

「ふーん」で終わる話

まずは、
聞き手(相手)からあまり興味を持たれない、
「ふーん」「そうなんだー」
で終わる話をひとつご紹介しましょう。


イメージしてもらいやすいように
日常会話で例を挙げてみますね。


5~6人で会話をしている時を想定しましょう。



『この前、〇〇の交差点の角にあるトマトラーメンを食べに行ったら
洋風のスープにトマトの酸味もきいてて美味しかったよ。』

上記のように、いきなり誰かが話を切り出したら、どうでしょう?


ラーメンに興味がある人だったら?
『行ってみたい!』
などと返答があって、少し会話が続くでしょうが

さほど興味のない人たちからは
『へぇ~そうなんだ』
という反応が返ってくるかもしれませんね。


会話が盛り上がらないまま
気を使って話を拾ってくれる雰囲気になるかもしれません。





こんな風に
いきなり全部の情報を出して説明してしまうと
聞き手(相手)が興味を持つ”隙”がない
のです。



では、話に興味を持ってもらって
皆が自発的に会話に入ってきてもらうには
どう話し始めれば良いでしょうか。


自分の話に興味を持ってもらいやすくなる
3つの方法を挙げてみます。

  1. 問いかける
  2. 期待値を上げる
  3. 意外なことを言い切る


1.問いかける

まずは問いかけから話し始めてみましょう。

『トマトラーメンって知ってる?』

問いかけられると
人の脳は、自然と反応して答えを見つけようとします。


『知らない。なにそれ?どんな味?』
『あ、知ってる!けど食べたことない』
など、様々に返答が返ってくるのではないでしょうか。


こうやって、皆の興味を引いて
話題に参加してもらった後で
トマトラーメンの味の説明や
美味しかったことを言えば良い
のですね。





さらに
『食べてみたい!』
『どこにあるの?』
と、聞き手(相手)が情報を聞きたくなってから
場所の説明をしたら、情報をよく覚えてもらえますね。


2.期待値を上げる

続いては、
話を切り出す時に、皆の期待値を上げてみましょう。

『この前食べに行ったお店、みんなにも食べてもらいたいくらい美味しかったよ!』

こう言われると
『どこのお店?』
『何を食べたの?』
と質問が飛んできて、話が弾むのではないでしょうか。






このように
「話の続きを聞きたい!」
と思わせるような切り出し方
をすれば、
聞き手(相手)の興味を引くことができますね。



ただ、期待値を上げすぎた後に
続きの話がつまらなかったら、聞き手をがっかりさせますから
言葉の使い方には気を付けてくださいね。


3.意外なことを言い切る

最後は、聞き手(相手)が
『え?なんで?』
『どういうこと?』
と少し戸惑ってしまうような
意外なことを先に言い切ってみましょう。

『この前決めたことがあって、私、今後はトマトしか食べないわ』

いきなりこう言われると
『なんで?』
『なにがあった?』
『どういうこと?』
と聞き手(相手)は意図や理由が分からず聞き返しますよね?






こんな風に、聞き手(相手)を
続きを聞かないとモヤモヤする気持ちにさせてから

『いや、ラーメンの話なんだけど、
この前言ったトマトラーメンがすごく美味しくて
この先、ラーメンはトマト一択にするわ!』


後からしっかりと説明しましょう。


そうすると
『あぁそういうことね!』
と腑に落ちてもらいやすくなります。



人はいきなり意外なことや
自分の常識とは外れたことを言われると
理由や説明が聞きたくなるものです。


どんな風に話題を切り出せば
聞き手(相手)が
『え?なんで?』
『どういうこと?』
と続きの情報を求める反応をしてくれるのか
考えてみましょう。


  
今回は、分かりやすいように会話調で説明しましたが、
これらは、プレゼンテーションやスピーチなどで
話し始めや、新たな話題に切り替わる時、聞き手の興味を引く
のに
もちろん使えます。



自分の言いたいことを、いきなり全部説明すると
興味を持たれず、聞き流されやすくなります。





聞き手の興味を引いて
もっと続きを聞きたくさせてから話すほうが
伝わるし、記憶にも残せる
のです。

  1. 問いかける
  2. 期待値を上げる
  3. 意外なことを言い切る


上記の3つから話題を切り出して
聞き手が知りたい情報を順番に出していけるよう工夫しましょう。