人前で言葉が出てこない・言葉に詰まる人!言葉は無意識からやってくる【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】
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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。
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発声、滑舌、抑揚、話の組み立て、言いまわし表現等、ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!
今回の内容を動画でご覧になる場合はどうぞ↓
今回は
人前やビジネスなど、少し改まった場で話す時に
- 言葉が出てこない・・
- 練習して覚えたことを発揮できない・・
- 友人や家族とのリラックスした会話なら問題ないのに・・
という方に向けて書いていきます。
改まった場において
緊張から、体と頭がキュッと固まって
上手く思考が回らなくなることは
私自身も経験しているので良く分かります。
私の場合は、
アナウンサーの仕事で、問題なく話していたのに
その目線の先に、お偉いさんを見つけた途端に
「どう思われるだろう?」
「批評されている」
という想いが一瞬よぎって思考が固まってしまうことはありました。
瞬時に、言葉の引き出しがブロックされてしまうような
脳が固まってしまうような感覚になるんですよね。
人前では緊張して、頭が真っ白になってしまう人や
突然注目を浴びると、しどろもどろになってしまう人などは
同じような感覚を経験されているのではないでしょうか?
そうやって、言葉が出てこない経験を何度もすると、
「話すための語彙力をもっとつけなきゃ!」
「緊張せずに話せるようにならなきゃ!」
と思う方もいらっしゃるのですが、
ちょっと待ってください!
その問題は
語彙力がないせいでも
緊張するせいでも
ないかもしれません!
言葉がスラスラ出てくる時の状態は?
ご家族や友人と
リラックスしながら
楽しい会話に夢中になっている時を思い浮かべてみてください。
問題なく言葉が出てきている時には
言葉を頭の中で、一生懸命に探そうとしていますか??
おそらく、気付いた時には
自然と言葉を発しているのではないでしょうか?
そう!
言葉は、考えなくても無意識に出てくるのです。
ビジネスシーンだったとしても
1対1などで、目の前の人に伝えたいことがあると
内容がスラスラ出てくる経験があるのではないでしょうか。
そんな時、多少は最適な表現を考えたり
何から話そうか順番を考えたりすることがあっても
話の中の大半の言葉は
「勝手に」「苦労なく」
口から出て、話しているはずです。
つまり
言葉(語彙)は無意識下にちゃんとあって、
そことつながることさえできれば
人前であっても、
自動操縦のようにスラスラ話すことができるのでは?
と思うのです。
言葉と”つながる”経験
私は、アナウンサーとして仕事をしていた時、
何度も「言葉と”つながる”」経験をしたことがあります。
- 突然、話を振られてアドリブで返す時
- 想定外の事態に対処する時
- 時間が余ったために間を持たせなければならない時
などに、
その場に最適な言葉・話が降りてきて
話せているのです。
後から振り返って
「あの時、よくあの言葉が出てきたな…」
「次も同じように出来るだろうか…」
と思ったことがあるほど、その瞬間は無意識なんですね。
その状態を、私は
「言葉の神様が降りてきた」
と表現していました。
それくらい、
自分で考えたのではなく
勝手に言葉が降りてきた感覚だったのです。
これまでの人生で一度も使ったことがない言葉を
アドリブでパッと話していたことさえありました。
(どこにそんな語彙があったのか‥!)
また、
いつもと同じように練習や準備をして臨んだことで
いつもと同じように緊張していたとしても、
練習以上の成果が出せる時と
練習したのに上手く話せない時とがありました。
やはり上手く話せない時は
頭や体がキュッと固まってしまった感覚でした。
「どうしよう!」
「失敗したくない!」
「評価されたい」
という想いが一瞬でも思考に入り込むと
固まって言葉が出なくなる感覚があったのです。
そこで、本番前には
準備をすることはもちろんですが
それと同じくらい
「言葉と”つながる”心の状態に持っていく」
ことを大切にしていました。
具体的には何をしていたのか?は
過去の記事をご覧ください。
ビジネスや人前で話す時に「言葉の神様」が降りてくるには
“無意識”をととのえる
私たちの意識は
顕在意識(自覚できている表層の意識)と
潜在意識(認識していないけど使えている・無意識)に分けられます。
そして、そのうち
潜在意識(無意識領域)は90%以上だと言われています。
頭で(顕在意識で)ごちゃごちゃ言葉を選ぶよりも
潜在意識にある豊富な言葉が
自動的に出てくる状態になれば良いですよね。
顕在意識にたくさんの情報があると
頭がごちゃごちゃして
- うまく情報をまとめられない
- 本当に大切なことが捉えられない
- 本当の自分の気持ちが分からない
感覚になるのと同じで、
潜在意識にも不必要な思い込みやルールが入っていると
そこからうまく情報(言葉)を取り出せません。
また、そもそも
人前で話す場面で、潜在意識にアクセスすることができなければ
自動的に言葉が出てくることはありませんね。
そこで、人前でもスラスラ最適な言葉が出てくるためには
無意識領域から、無駄な思い込みやルール(心理ブロック)を無くして
無意識領域とつながる感覚を身に付けることが大切だと確信しています。
その方法として、私自身は
インド式の瞑想を30年近く行なってきて
その効果を感じられていますが、
それ以外の方法でも、
マインドフルネスに取り組んでみられることをおすすめします。
話すマインドを整える(インド式ヤントラ瞑想)
マインドフルネス(瞑想)で変わったこと
マインドフルネスでの一番の変化は
「自分を俯瞰視して、心のコントロールができるようになったこと」です。
例えば、人前で話す前に焦ってきたら
「また評価を気にしている自分がいるな」
「今、自分が話す目的を大切にしよう」
と、心をコントロールすることで、
頭と体が固まってしまう状況を意図的に避けられるようになりました。
また、
今の自分には不必要な思い込みや
「〇〇しなければならない」という自分を縛るルールに気付くようになったら
そこから解放されて
自分らしく自由に表現できるようにもなりました。
例え、緊張していたとしても
「緊張したらダメだ!」
「また言葉が出なくなる!」
という想いで自分を余計に縛り付けないで、
「緊張しているねー」
と、ただあるがままを受け入れるような感覚です。
そうすると、
「今、自分がすべきこと」
「使命に沿ったこと」
に集中できて、
その場に必要な言葉は、ちゃんと無意識領域から出てくるようになったのです。
「語彙力をつけなきゃ!」
「緊張しないようにしたい!」
という自己課題も、実は
自分の頭と体を固めてしまう”思い込み”になっているのかもしれません。
その前に
無意識領域をととのえて
純粋に「今伝えること」に集中できるようになりましょう。
実は、自分の潜在意識には
すでにたくさんの言葉(語彙)がすでに眠っていて
それをタイミングよく取り出せるかもしれませんよ。