声が通らない・滑舌悪い・言葉が出ない原因かも!?話す時の”力みポイント”をチェック!【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】

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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。[声と話し方のパーソナルトレーニング]

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今回の内容を動画でご覧になる場合はこちら↓



人前やビジネスなど
緊張感のある場面で話すとなると、急に

  • 声が出づらくなる
  • 滑舌が悪くなる、言葉を噛んでしまう
  • 抑揚のない話し方になる
  • 言葉が出にくくなる

ことはありませんか?


その原因の一つは
無意識のうちに体のあちこちに力が入ってしまうことです。



緊張した時や
「しっかり話さなきゃ!」と思った瞬間、
私たちは、無自覚に力んでしまって
多くの人は、それに気付かないまま話してしまいます。



(↑こんな分かりやすい力みではないです…)



このような、ちょっとした体の力みは、

  • 声が通らなくなって、聞きづらい声になる
  • 言葉を噛みやすくなって、自信をなくしてしまう・話すのが苦手に感じる
  • 硬い話し方になり、聞き手への印象が悪くなる
  • 思考も固まって回らなくなり、言葉が出にくくなる

など、デメリットだらけです。


これを解消するには
力んでいることに自分で気付いて
意識的に脱力していく
ことです。



以前の記事でもお伝えしましたが、

緊張に飲み込まれず自分らしく話すには、メンタル・フィジカルのどこから鍛えるべき?

脱力ができるようになると
緊張感のある改まった場面でも
話すことが格段にラクになります。


今回は、話す際にどこに力が入りやすいのかを
一緒にチェックしていきましょう!





息を吸うとき、肩や胸に力が入っていませんか?

まずチェックしていただきたいのは、
息を吸うときの体の使い方です。


目の前に10人以上の人がいて
その人達に対して、少し大きめの声で話す場面を
イメージしてください。


第一声を発する瞬間、息を吸って
肩や胸がキュッと上がる
ことはありませんか?


実はこれは
肩や胸に無意識に力が入っているのです。




第一声を発する時だけでなく、
話しながら息継ぎをする時にも
同じように力んでしまう
ことが多いです。


緊張する場面で、しっかり話そうとすると
呼吸が苦しくなるように感じたり
どんどん焦ってくるように感じたりする方は

話しながら息継ぎをするたびに
肩や胸の力みが強くなっている傾向があります。



そこで、息を吸うときには
肩や胸が、重力に引っ張られるようにドスンと落ちるイメージで
吸ってみましょう。



普段から、このような呼吸(息継ぎ)を意識して
練習してみると良いでしょう。


話す時に、力まず息を吸うことができるようになると
長く話しても疲れにくくなりますし、
聞き手からも、余裕をもって話している印象に見えます。

呼吸が浅い人は注意!浅い呼吸で話すのはデメリットだらけ

伝わる話し方の基本!「話す時の呼吸」を身につける練習法


声を出すとき、喉や首が力んでいませんか?

次に注目したいのは、
声を出す瞬間の喉や首の力みです。


特に大きな声を出そうとすると、
無意識に喉をキュッと締めてしまいがち
です。


この状態では、よく通る聞きやすい声が出ませんし
喉に負担がかかる話し方をしてしまいます。


緊張すると声が上ずったり
子供っぽい声や話し方になってしまったり
話すと喉がすぐに痛くなりやすい人は
この傾向があります。





少し大きな声を出そうとした時の
首や喉に、少し意識を向けてみてください。


力が入っている感覚がある方は
一度「軽いあくび」をしてみましょう。


周りにバレないように
口を閉じたまま、口の中でフワッとするような
軽いあくび
です。


その時、
喉がふわっと開く感覚を感じられませんか?


どうしても大きな(思いっきりやる)あくびしか出来ない方は
あくびの終わりかけの喉に意識を向けてください。





いつもより喉が少し開放された感覚を感じて、
その喉のまま声を出してみましょう。


この感覚を身に付けることで
喉の力みが解消され、声がスムーズに出るようになります。


特に、大きめの声を出す時には
喉を開放してから発してみましょう。

長くハッキリ話すとき、口の周りに力が入っていませんか?

最後にチェックしたいのは
口周り、特に顎・口の横・舌の力みです。


手元の資料や原稿を、一生懸命に見て話していたり
自分ひとりで、しっかり長く話していたり
難しい言葉がたくさん出てくる説明をしていたりすると、
無意識に口の周りに力が入ることがあります。





気軽な会話では、めったに言葉を噛まない人も、
しっかり伝えるために、はっきり発音しようとすると
口の周りの力みによって発音しづらくなったり、
噛みやすくなったりします。



これは、私自身も
難しい言葉が続くニュース原稿を読んでいると
口に力が入って、喋りづらくなるのを感じます。

ですので、
口の力みを抜きながら話すように心がけています。


そこで、話している途中で発音しづらくなったと感じたら
「口や舌の力をフッと抜く」ことを意識
してみてください。

顎の力を少し緩めてみる感覚でも良いでしょう。


これだけで、ふと発音するのがラクになって
滑舌も良く聞こえるようになります。







今回お伝えした
「息を吸うとき」
「声を出すとき」
「長くハッキリ話すとき」
の力みポイントに注意してみてください。


まずは、話しているときに、
これらのポイントで力が入っていることに気付くことが重要です。

気付きさえすれば、体が不快に感じますから
今度はその力を抜きたくなってきます。


気付いたら力みを抜く・・
気付いたら抜く・・
の繰り返しによって、徐々に力みがとれていきます。





どうしても、ちょっとした力は無意識に入ってしまうので
最初は難しく感じるかもしれませんが、
繰り返すうちに慣れてくるはずです。


力みなく、気持ちよく声を出す感覚を身に付ければ
声も滑らかになって、より話が伝わるようになりますよ。


聞く側も、力んだ人の話を聞くのは
疲れてしまうものだからです。


これからぜひ
力みポイントを意識しながら話してみてくださいね。