人前やビジネスで話す時、言葉がスラスラ出てこない!?理由と対処法【大阪/マンツーマン/ボイトレ・話し方教室】
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ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
ビジネス向けボイストレーニング・話し方教室。[声と話し方のパーソナルトレーニング]
プレゼンテーション、スピーチ、発表、セミナー、司会、ファシリテーション、商品説明、動画撮影、会議での発言等のスキル向上!
声の出し方、滑舌、抑揚、話の組み立て、構成、言いまわし表現等、
ビジネスで必須の”話すスキル”をつけて伝えたいメッセージを自信を持って表現しましょう!
「仕事中、いざ話そうとすると声が出づらい」
「喉が詰まった感じがする」
「説明していて言葉がスッと出てこない」
「頭が働かない感じがする」
そんな経験はありませんか?
この状態、
元アナウンサーの私にもあります!
その原因の1つとして
「話す準備が整っていない」ことがあるのです。
私の経験や感覚を交えながら
どう対処すべきかお伝えしていきますね。
なぜパッと”声”が出ないのか?
うちの教室に来られる方から聞くお悩みに
次のようなことがあります。
「仕事中にふいに話しかけられて発言する時、
喉が詰まった感じがして声が出ない」
「ミーティングの発言や、人前で話す時に、
最初、通る声が出なくて焦ってしまう」
実はこれらは、
ごく当たり前の現象だと思うのです。
原因は
体が”話す”という動作の準備が出来ていないから。
例えるなら、
準備運動をしないまま100mダッシュをして
「良い記録が出なかった…」
と言っているようなもの。
私自身も、
寝起きや、長時間黙っていた後は
全然通る声が出ないことが多いです。
でも、仕事前に発声トレーニングをして
- 息をしっかり使う
- 声帯を動かす
- 声を共鳴させる
ことに体が馴染んでくると、
徐々に通る声が出るようになったり
舌を動かしやすくなったりします。
黙々と仕事をしていたり
長時間、喋らなかったり
喋っていてもボソボソ言っているだけでは
発声器官は休んだままなのです。
「しっかり話すモード」へ切り替えるには?
では、話す前には
どうやって体の準備をしておけばよいのでしょうか?
プレゼン・スピーチ・セミナーなど
人前で話す機会がある場合には、
事前に発声練習をしておくのが最善なのですが、
それが出来ない状況の時は
- 少し大きめのはっきりした声で
周囲と話しておく - 深い腹式呼吸を何度もしておく
- 声を出さずとも
口や舌を軽く動かしておく
などやっておくと良いでしょう。
私は、出張で収録がある時には
新幹線の中で
話すイメージをしながら
声を出さずに口を動かしていました。
(マスクをしながら)
また、同様に
声を出せない場面では、
腹式呼吸をしっかりとして
息をしっかり使える体の準備をします。
黙々と仕事をしている最中でも
合間に、腹式呼吸を何度かしていると
急に話しかけられて答える時に
パッと声が出やすくなったりしますよ。
腹式呼吸については
過去の記事もご参照ください。
呼吸が浅い人は注意!浅い呼吸で話すのはデメリットだらけ
話す時に必要な腹式呼吸についてまとめ
「言葉がスラスラ出ない!」その原因も同じ
声と同じように、
「よい言葉がスムーズに出ない」
「説明していて、言葉に詰まることが多い」
と感じることもありませんか?
私自身も
黙々と事務作業をした直後のレッスンでは、
頭がスムーズに働かず
「あれ?いつもみたいにスラっと言葉が出てこないな」
と感じることがあります。
逆に
目の前の人に集中して話し続けていると
頭と口がどんどん回ってきて
そこまで考えなくても
最適な言葉がスラスラ出てくるようになります。
「黙々と考える時」と
「話す時」では
脳の使いどころが違うんですよね。
黙々と事務作業をしている時には
「言語化して、声で表現する(口を動かす)」
ための脳神経を使っていないので
急にそれを働かせようとしても
切り替えがうまくいかないことがあるのです。
また、当然
普段からあまり話さない人や
人前やビジネスで説明する機会がない人は
伝えたいことを
「言語化して組み立てて発信する」
という頭と体を作れていません。
そんな人が、
いきなりしっかり話そうとしても
「スラスラ話せない」
「何を話せばよいか真っ白になる」
感覚になるのは必然なのです。
日常で“話すための脳と体”を使うことが大事
人間の脳や体は
使っていないと衰えてしまいます。
逆に
普段から使っていれば
どんどん強化されていくものです。
- 事務作業が多い
- 人と話すとしても、気楽な雑談程度
- 人前で話す機会がない
こうした日常が続くと、
いざという場面で
「言葉が出ない」
「説明ができない」
と焦ってしまうのも無理はありません。
そこで、日常的に
「頭の中のことを言語化して声に出す」
習慣をつけておきましょう。
- 本やチラシを音読する
- 頭の中で考えたことを
誰かに説明するように口に出してみる - 目で見たものを声に出して実況してみる
など、
大きな声を出す必要はないので
出来るところから取り組んでみましょう。
もちろん
話し方のレッスンを受けるのも一つの手です!
人間ですから
- 声の調子が良い時・悪い時もありますし
- 言葉がスラっと出る時・出ない時もある
- 滑舌が良い時・悪い時もある
それは当然のことと受け止めつつも、
ビジネスで「話すこと」が必要な場面で
最良の力を発揮するためにも、
話す前の準備や
普段からのトレーニングを
少しずつ重ねていきましょう。