プレゼンで成功するには、腹式呼吸で話すのが良い!【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

 

今回は、

プレゼンで成功するためには、腹式呼吸で話すがおすすめ!

という内容を書いていきます。

 

まずは、簡単に腹式呼吸とはどんなものか、という説明をしておきましょう。

 

私たちが行う呼吸には、

・胸式(きょうしき)呼吸

 

・腹式(ふくしき)呼吸

 

があります。

 

どちらも、口や鼻から取り込んだ空気が入るのは「肺」ですが、

胸式呼吸【むね】の場合・・・

 

ろっ骨の周りの筋肉を動かす(ろっ骨を広げる)ことで、

肺を広げて空気を取り込みます。

 

 

一方、腹式呼吸【おなか】の場合・・・

 

肺の下面にある「横隔膜」という筋肉を下げることで、

肺を広げて空気を取り込みます。

 

横隔膜が下がることで、

肺の下側にある内臓が押し出されて、お腹が膨らみます。

 

 

腹式呼吸【おなか】の方が、

たくさんの空気を取り込むことができると言われています。

 

そして、一番重要な違いは、

腹式呼吸【おなか】

腹筋を使って、吐く息の量や勢いを調整できることです。

 

これは、まさに、話すのに最適な息の使い方です。

 

腹式呼吸【おなか】は、“話すための呼吸”と言っても過言ではないでしょう。

 

 

ですが、私たちは学校でも”話すための呼吸法”なんて習いませんので、

これが出来ている人は少ないのです。

 

特に、日本語は、腹式呼吸じゃなくても、大して問題なく話せるんですよね。

 

 

では、これを踏まえて、プレゼンで成功したい時に、

ぜひ腹式呼吸で話していただきたい理由が、以下の4つです。

 

  1. 聞いている人の心に届く、説得力のある声が出る

  2. 言葉を噛みづらくなる

  3. 話の表現力が増す

  4. 緊張がやわらぐ 

1.聞いている人の心に届く、説得力のある声が出る

まず、胸式呼吸【むね】で声を出す場合から考えてみましょう。

 

胸式【むね】で息を吸う時は、

ろっ骨を広げて、肺に空気を溜めると先述しましたが、

息を吐く時も、ろっ骨の周りの筋肉を動かしてろっ骨を狭めます。

 

その状態で、声を出そうとすると、どこに力が入るでしょうか?


ろっ骨に付いている筋肉なんて、

私たちは普段、意識して力を入れることはないので、

「肩」「首」「のど」「顎」の辺りにグッと力を入れることになります。

 

そうすると、

声を出すための声帯周り(首)~気管・口腔などに力が入って、

声の共鳴ができなくなってしまうため、

よく通る声が出なくなります。

 

 

反対に、腹式【おなか】で息を吸って、声を出す時に力を入れるのは、「腹筋」だけです。

 

 

胸から上の上半身には、力を入れる必要がありません。

 

首・のど・顎などの余分な力が抜け、

腹筋を使って安定的に息を吐くことで、

体を楽器のように使って、音を共鳴させて、

よい響きの、よく通る声が出るようになるのです。

 

よく通る声というのは、聞いている人にストレスなく届きますので、

話している内容が心に入っていきやすいです。

 

また、よい響きの声は、重厚感もあり、

自信がある印象を与えたり、

信頼感や説得力につながったりする効果もあります。

 

 

2.言葉を噛みづらくなる

話しながら、言葉を噛んでしまう時は、

口の中や舌が、自分が思った通りに動かない時です。

そんな時は、口の周りにグッと余計な力が入っていたり、

呼吸が浅いせいで、口や舌が動かしづらかったりしています。

 

普段は普通に言えるような単語でも、

プレゼンで緊張すると、噛んだりしますよね。

 

腹式呼吸【おなか】で話すことで、噛みづらくなる理由のひとつは、

1.とほぼ同じで、

口の中や舌・顎に余計な力が入らないので、舌や口が動きやすくなるからです。

 

試しに、言いづらい早口言葉を、

腹式呼吸【おなか】で、「腹筋だけ」を意識して言ってみて下さい。

 

頑張って舌と口を動かそうと必死になっている時より、言いやすいと思います。

 

 

また、もうひとつの理由は、

腹式呼吸では、たくさんの息をしっかりと使って話せるようになるからです。

 

話す時の息が弱々しいと、口が回りにくいのですが、

吐く息に、ある程度の勢いがあると、その力で発音もしやすくなります。

 

 

3.話の表現力が増す

腹式呼吸【おなか】は、

「たくさんの息を吸うことができる」

「腹筋を使って、吐く息の量や、勢いを調整できる 」

と先述しましたが、

まさにこれが、表現力が増す理由です。

 

胸式呼吸【むね】で話すとなると、

少ない息で、しかもすぐに吐ききってしまうため、

一度の呼吸で話せる言葉の量が、少なくなってしまいます

 

人によっては、1~2単語ごとに、ちょっとずつ無意識に息継ぎをしています。

 

 

「意味が繋がっている一連の言葉」の途中で息継ぎを入れて、切ってしまうと、

聞いている人に誤解されて伝わってしまうおそれもあります。

 

例えば…

『弊社が 中国で 販売している 原料を 購入して、・・・・』

 

上記は、切る(息継ぎする)ところが変わると、意味が変わってしまいますね。

 

・弊社が、「販売」しているのか?

・弊社が、「購入」してるのか?

 

 

さらに、息継ぎが多いと、1センテンスを滑らかに話せないばかりか、

センテンスの中の重要な箇所やキーワードを、

強調して表現することもできません

 

プレゼンは、聞いている人の心に訴えかけ、心を動かさなければ成功しませんから、

これは致命的です。

 

 

反対に、腹式呼吸【おなか】は、

長い息を調整をしながら使えますので、

ムダな息継ぎを入れず、

強調箇所はよりゆっくり・強めに発音するなど声の表現が自由にできます

 

プレゼンの成功には、こうした声の表現は必須です。

 

 

4.緊張がやわらぐ

胸式呼吸【むね】は、

いち早く体に酸素を取り入れるための呼吸で、

「生きるための呼吸」と言われています。



100メートルダッシュをした後、ハァハァと胸で早く呼吸をしますが、

まさにそれが胸式呼吸【むね】で、速攻で酸素補給をしている状態です。



生きるための呼吸なので、体は戦闘態勢になり、

交感神経が優勢になると言われています。




逆に、腹式呼吸【おなか】をしていると、

副交感神経(リラックス神経)が優勢になるため、

プレゼンで緊張している時には、効果的に働きます。



話している時に腹式呼吸【おなか】をすることはもちろんですが、

プレゼンが始まる前から、腹式で深呼吸を繰り返すと、

より緊張緩和に効果があると思います。



プレゼンは、話の構成や内容が重要なのは言うまでもありません。


ですが、それに加えて、腹式呼吸で話すことで、

声や話し方が格段に変わり、

説得力が増したり、共感を誘ったり、納得してもらえたり、と、

プレゼンの質を格段に上げることができます。


  

  

  

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