滑舌を改善!発音しづらい言葉と注意点【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

 

毎日、色々な方の滑舌を聞いていると、

多くの人が苦手で言いづらい言葉や、

きれいに発音しづらい言葉には、

共通点があるのが分かります。

 

 

もちろん、人によって苦手な言葉や、

滑舌についての癖は違うのですが、

別の人のレッスンをしているのに

(さっきと同じことを注意してるな~)

(直すべきところが一緒だな~)

と思うことも度々あるのです。

 

 

そこで今回は、滑舌が悪くなりがちな言葉について、

発音する際に注意することを挙げていきます。

 

  1. カキクケコ

  2. サシスセソ・ザジズゼゾ

  3. ナニヌネノ・マミムメモ

  4. ハヒフヘホ

  5. ラリルレロ

1.カキクケコ

カ行は、口のかなり奥の方で、

軟口蓋(口の上側)と舌を使って「k」という音を作ります。

 

この操作のせいで、声が前に出ず、

英語の「luck」の「k」の発音に近いような

息まじりの「カキクケコ」になる方が多いです。

 

 

つまり、

ka ki ku ke ko」

の「k」の子音だけが聞こえて、

その後ろにある母音「a i u e o」が音として響かないのです。

 

特に、カ行が続く「夏期休暇」「奇々怪々」などの言葉の場合、

息まじりの「k」という摩擦音ばかりが聞こえて、

明瞭な音になりません。

 

<カ行>母音が消えて息まじりの音声例

※音をミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。

カ行を発音する際は、後ろの母音

「ka ki ku ke ko

をしっかり声(音)として響かせるよう、

母音を長めに押し出すようなイメージで発音しましょう。

 

そのためには、まず、母音の発音練習をすることが大切です。

 

<カ行>母音が声として響いている音声例

※音をミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。


  

2.サシスセソ・ザジズゼゾ

サ行・ザ行が苦手な方も多いですね。

 

私もサ行が続く言葉は言いづらいので、好きではありません(笑)

 

多いのが、「s」や「z」の音を作るための、

舌と上顎(上歯茎)との摩擦が、弱い場合です。

 

この摩擦が弱いと、

「サ」が、「ツァ」や「タ」に近い音に聞こえたり、

「ザ」が、「ダ」に近い音に聞こえてしまいます。

 

 

サ・ス・セ・ソの場合は、

舌の先を上の歯茎に付けて

「s…(スー)」と言って、摩擦音をしっかりと作ってから、そのまま

「sa!」「su!」「se!」「so!」

と勢いよく母音を出すように練習してみます。

 

 

シについては、

「シッ!シッ!」と強く追い払う時の「si…」の摩擦音を言ってから、

i」と母音を出してみましょう。

 

 

また、サ行が舌の先っぽを使って摩擦するのに対して、

ザ行は、舌のもう少し奥の方を摩擦させます。

 

「ザジズゼゾ」を発音する時は、

「サシスセソ」よりも口を横に引いて「z」の音を作ると、

きれいに発音しやすいです。

 

この摩擦が弱いと、

「ダディドゥデド」に近い音に聞こえやすくなります。

 

 

3.ナニヌネノ・マミムメモ

ナ行とマ行は、息が適度に鼻から抜ける音です。

ただ、鼻から抜けすぎてしまう人も多く、

特に声が上ずってくると、鼻から抜けやすくなり、

通る声が出なくなってしまいます。

 

また、「ナマなまず」など、ナ行とマ行が続く言葉は、

口の中を狭めたまま鼻から抜いて発音しやすく、

鼻声のような、幼い印象の発音になりがちです。

 

「na ni nu ne no

「ma mi mu me mo

母音を発音する時に、

口からまっすぐ前に向かって声が出ていくように、

イメージして言ってみましょう。

 

 

そして、口の中の空間を広くとって

「a i u e o」の母音の形をしっかりと作ります

 

 

始めは、低めの声で練習するほうがやりやすいと思います。

 

「二年中抜け」「ぬれナマなまず」など、

ナ行とマ行が続く言葉でも練習してみましょう。

 

 

4.ハヒフヘホ

ハ行は、とにかく息ばかりが出る人が多いですね。

 

ハ行の多い言葉は、息が足りなくなって、

ヘニャヘニャ弱い発音に聞こえがちになります。

 

例えば「母のほほえみ」と言う場合など、

「ハハ」「ホホ」の部分は、

ささやいているように息まじりになって、

苦しそうに聞こえることがあります。

  

<ハ行>母音が消えて息交じりの音声例

※音をミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。

 

まずはゆっくり、

「ha~~ hi~~ hu~~ he~~ ho~~

と、母音をしっかり声に出して、のばしてみましょう。

 

それがしっかりと出来るようになったら、

少しずつ母音をのばす長さを短くしていきます。

 

最終的に、

「ha hi hu he ho

と、母音がきちんと声として聞こえてくるようにします。

 

そして、ハ行の多い言葉を言う時には、

腹式呼吸でしっかりと息を吸って、

腹筋を使って息を押し出す、という基本を忘れないようにしましょう。

 

<ハ行>母音が声として響いている音声例

※音をミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。



    

5.ラリルレロ

ラ行は、50音の中で一番舌を大きく動かしますから、

うまく動かずに、きれいに発音できない人も多くなります。

 

私が多く見るパターンは、舌が大巻きになって発音する人です。

 

 

そのような人は、「ラ」と発音する前に、

舌を上顎の奥の方へ付けていて、

さらに声を出す際の舌を弾く力も弱いのです。

 

話す時には、歌のように語句をのばすことがなく、

次々と言葉がつながって発音されますから、

口の中や舌の動きも、素早く変えていく必要があります。

 

ですから、本来は、ラ行で舌を大巻きに動かしている余裕はないはずです。

 

 

舌を大巻きに動かす癖のある人には、

  • ラ行を言う時には、口は小さめに開ける

  • 舌の先っぽだけを強く弾くように意識する

  • 息の勢いを利用して、舌を素早く動かす

ようにお伝えしています。

 

また、舌を弾く力だけが弱い場合は、

「ダヂヅデド」に近い音になりますので、気を付けましょう。

 



レッスンで、特に注意することが多いものだけを挙げましたが、

滑舌の問題は人それぞれ、細かいことは一概には書けません。

 

 

そして、言葉は50音の組み合わせですから、

「ラクだ」は問題なく言えても

「ただラクだ」と、語句が続くとうまく言えなくなる、

ということは多々あり、単純ではありません。

 

 

滑舌で悩んでいる方は、プロの力を借りることも、改善への近道ですよ。