声の印象で損していませんか?【大阪/マンツーマン話し方教室】
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。
今回は、話す時の声が与える印象について書きたいと思います。
「メラビアンの法則」では、
人の第一印象を決める要素として、
耳からの情報(声)は40%弱を占める、
と言われています。
ちなみに、目からの情報(見た目)は、55%ほどを占めるそうです。
印象を良くしようと、”見た目”を気にする人は多いですが、
“声”を気にする人は、そこまでいないのではないでしょうか。
ですが、”声”も、
“見た目”に劣らないほど、その人の印象を大きく左右するのです。
声と感情は密接な関係があるので、
大抵の人は、楽しければ、声も明るく柔らかくなり、
ムスッとしていれば、声も暗く怖い響きになります。
ですから、「笑顔でいれば、声の印象も良い」というのも
あながち間違っていません。
ですが、「声の印象」と「感情」が一致しづらい人がいるのです。
また、「声の印象」と「その人の性格」が一致しない場合もあります。
そんな人は、
本人はそんなつもりはないのに、
第一印象で誤解されやすいんですね。
私がよく出会うのは、次のようなタイプの方です。
- 声が固くて、感情が乗ってこない
- 声が弱々しくて、性格と一致しない
1.声が固くて、感情が乗ってこない
このタイプの方は、結構多いように思います。
また、普段の会話ではそこまで気にならないけれど、
人前で話すと、より一層”固い声”になってしまう方もいらっしゃいます。
このような人は、知らず知らずのうちに
- 「ちょっと、取っつきにくそうな人だな」
- 「聞きたいことがあるけど、質問しづらい空気だな」
- 「人柄が見えないから、あまり深く付き合いたいと思わないな」
というような印象を持たれがちです。
たくさん会話をして、人柄を分かってもらえるなら良いのですが、
ビジネスなどでの第一印象としては、もったいないですよね。
このタイプの方は、顔の表情も固いことが多いのです。
話す時も、口があまり動いてなかったり、
動いていても口先だけで、表情筋が動いてなかったりします。
それは、笑顔で話していても、同じです。
笑顔のまま、特に口の周りの筋肉が固まってしまっているんですね。
人前で緊張すると、それが余計に顕著になってしまいます。
声を柔らかく響かせ、感情を乗せやすくするために、
まず顔、特に口周りの力を抜きましょう。
力が抜けているからこそ、口角~頬の表情筋がよく動くように、
リラックスすることが大切です。
普段から表情が動いていない人は、
笑顔を作ってもあまり頬が上がりませんので、
鏡をみながらやるのをお勧めします。
そして、声が口から出て、鼻の先っぽに当たるようなイメージで、
「まー」と声を出してみましょう。
鼻先に声を当てる時に、より一層、表情筋を使って、
頬と上顎を、上のほうへ引き上げ、
目と眉も、上へ引き上げる感覚で行います。
この感覚が掴めるようになったら、
笑顔のまま鼻先の方に声を当てながら、
『こんにちは』
『ありがとうございます』
など、短い挨拶の言葉を、気持ちを込めて言ってみましょう。
鼻腔から頭蓋骨の方へ声を響かせることで、
柔らかい声になります。
表情筋をリラックスさせて、
普段から表情豊かになるようにするだけでも、
随分変わってくると思います。
2.声が弱々しくて、性格と一致しない
本当は、とてもしっかりして、仕事も出来るのに、
声が弱々しいために、頼りなさそうな印象に見えてしまう方も、
よくお見かけします。
また、すごく体力があって芯が強い性格なのに、
そうは見えずに誤解されることもあるでしょう。
このようなタイプの方は、
人前で話しても説得力が出なかったり、
聞いている人を不安にさせたりしがちです。
これも、本人のせいではなく、
声だけの印象でそうなってしまうので、本当にもったいないです。
声が弱々しい人には、
なんと言っても腹式発声をお勧めします。
腹式発声については、
上記リンクもご覧ください。
リラックスしながら、お腹が膨らむように息を吸って、
声を出す時に、腹筋で息を押し出す感覚で、発声します。
そうすると、安定した太い声が出るようになります。
また、声が上ずって軽い声になっている場合も多いので、
普段より少しだけ低いトーンの声で、胸に響かせるようなイメージで
「はー」と声を出す練習をしてみましょう。
話す練習をする時は、心持ちゆっくりと落ち着いて話すようにします。
丹田辺りに”気”を下ろして(丹田を意識して)
どっしりとしたイメージを自分で持つのも効果的です。
上記に挙げた以外にも、声の印象で損をしている人はいらっしゃると思います。
ですが、発声の仕方や響かせ方を変えていくことで、
声の印象、ひいてはご自身の第一印象を変えることができます。
印象が変わることで、仕事のやりやすさや、人間関係が
これまでとはガラっと変わることもあるはずです。