話に抑揚がないと言われたことありませんか?効果的な抑揚のつけ方のコツ【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

 

今日は、抑揚のお話です。

 

抑揚とは、簡単に言うと、

話している時に、声が部分的に高くなったり低くなったりすることです。

 

併せて、

話す内容に合わせて、声の強さ・スピード・声色なども変化すると、

抑揚(緩急)のある話し方になります。

 

 

抑揚がついている人の話は、生き生きとした印象で、

感情や意思が伝わって来やすいですね。

 

 

簡単な日常会話を例に挙げてみましょう。

 

『行くの』

という言葉で、抑揚をつけてみます。

 

  • 『行くの!』と、自分の意思を表明する時

  • 『行くの?』と、相手に質問する時

  • 『行くの…』と、相手が行ってしまうことにがっかりする時

  • 『行くの!?』と、相手が行くことに驚いた

  • 『行くのぉ?』と、相手に行ってほしくなくて甘える

たった3文字の「い・く・の」ですが、

その時の気持ちや、伝えたいニュアンスによって、

「い」から「の」にかけて、

色んなパターンで声が上がったり下がったりすると思います。

 

また、声の強弱や、速さも変わりますよね。

 

 

こんな風に、同じ言葉・同じ文でも、

抑揚のつけ方によって、相手に与えるニュアンスが変わってしまいます

 

 

さて、

「抑揚がないって言われるんです」

という方がよくいらっしゃいます。

 

仕事などで話した時に、上司や同僚から言われるようです。

 

原稿をそのまま棒読みしてしまうタイプの人や、

淡々と話すタイプの人は、

「話に抑揚がない」という指摘を受けるようですが、

じゃあどうやって抑揚を付けるのか

を教えてくれる人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

 

また、私は関西に住んでいるのでよく感じることですが、

関西人の特有の抑揚があります。

 

それはある意味、地域ごとの「味」でもあるのですが、

その無意識な独特の抑揚によって、

話の中で、おかしなところが強調されてしまったり、

意図とは違うニュアンスで伝わってしまったり

するデメリットもあります。

 

そこで、人前やビジネスで話す時にも、効果的に抑揚をつけて、

こちらの意図が伝わりやすくなるコツをご紹介します。

 

  1. 日本語の文の基本的な抑揚を知る

  2. 強調したいキーワードは少し高く・ハッキリ

  3. 聞き手に問いかける時の抑揚を工夫

1.日本語の文の基本的な抑揚を知る

日本語の文には、基本的な抑揚(イントネーション)があります。

 

皆さん、子供の頃から学校で教科書を読まされることも多々あったと思うのですが、

この基本的な抑揚についてご存知の方は、少ないんですよね。

 

 

私も学校で習ったのは、

疑問形「?」の時は、文末が上がる↑

「。」と断定で終わる時は、文末は下がる↓

ぐらいでしょうか。

 

日本語の文は、

文頭は声が高く始まって、

文末低く終わります。



途中で区切りがある場合は、

区切り後の始まりが少し高くなります。

 

例文で説明しましょう。

 

()日本の人口の30%ほどが()()65歳以上という統計結果が出ています。()

…文頭
…区切り
…区切り後の始まり
…文末

ここで、へ向かって、

声が「」→「」と少しずつ流れていきます。

 

③は、②より少し高く始まり、

へ向かって、

また「」→「」と流れて話が収束していきます。

 

全体的には、へ向かって、

」→「」と流れて、

文頭が①が最も高く始まり、

文末④が最も低く終わって、話が収束するのが基本です。

 

※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください

 

ちなみに、関西の人は、

①の文頭を低く話し始める傾向があります。

 

そして、2つ目のワード辺り、例文では「人口の」辺りから声が高くなる、

というようなイントネーションになりがちですね。

 

そうすると、話がダラダラと始まる印象になってしまいます。

 

2.強調したいキーワードは少し高く・ハッキリ

話の中には、

強調したい言葉や、

ここが大事!というキーワードがあるでしょう。

 

例えば、

『日本の人口の30%ほどが、65歳以上という統計結果が出ています。』

と話すとき、

「30%」「65歳以上」

というワードは、強調して伝えたいところです。

 

そこで、この強調して伝えるワードを

少し「高く」「ハッキリ」「ゆっくり」発音します。

 

そうすると、先述の

1.日本語の文の基本的な抑揚を知る

と矛盾してきますが、それで大丈夫です。

 

 

イントネーションとして、声の高低の流れ(波)がある中で、

ピンポイントに声が高くなる強調ワードがある

ということです。

 

 

これが出来ると、

こちらが是非とも伝えたいキーワードが、聞き手にすんなり届きます。

 

聞き手は、1から10まですべての言葉を集中して聞いていなくても、

この強調ワードが適切に頭に入ってくるだけで、

話の意図を理解することができます。

 

話の中で、何が大切かというポイントを、難なく理解できるのです。

 

 

逆に言うと、

間違った部分に抑揚がついて強調されてしまうと、

聞き手に誤解されて受け取られる可能性があるので、

強調するための抑揚は大切です。

 

※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください。

  

  

3.疑問形の抑揚を工夫

話をしていて、疑問形を使うこともよくありますね。

 

例えば、

  1. 『資料は揃っていますか?』と純粋に質問する


  2. 『皆さん、お疲れではないでしょうか?』と問いかける


などでしょうか。(←ちなみに、これも一見疑問形ですが、話す時には文末の声が上がりませんね。)

 

まず、①の『〇〇ですか?』と、

純粋に質問をして、明確に答えを得たい場合です。

 

この時は、文末の「か↑」を、しっかりと声を高く上げて、

相手が答えやすいようにします。

 

この文末の声の上がり方が曖昧だと、

聞き手は反応しづらくなってしまいます。

 

 

次に、②の問いかけです。

 

話をしている中で、

『△△なのではないでしょうか?』

と、問いかけを入れる場面がありますよね。

 

この問いかけは、

聞き手に明確な回答や発言をして欲しいのではなく、

聞き手の反応を見たり、

注目をさせたりしたい時に使うと効果的です。

 

この時は、話している中で、

共感して頷いてもらったり、

「うーん」と首を傾げてもらったり、

表情を変えてもらったりしたいわけです。

 

 

この場合は、文末の「か」は、高く上げすぎないようにします。

 

場合によっては、「か→」とほとんど上げる必要がありません。

 

その代わり、しっかりと聞き手を見て問いかけている姿勢を示しましょう。

 


 

人前やビジネスで話す時の抑揚は、

ただ単に自分の感情やテンションを乗せて話すのではなく、

伝えたい意図を持って表現しましょう。



話が生き生きするだけでなく、

こちらの意図やニュアンスを誤解なく伝えることができますので、

ぜひ取り入れてみてください。

 

抑揚については、以下の記事もぜひお読みください。

プレゼンやセミナーで抑揚をつけて話すことは、感情的に話すこととは違う

話の抑揚ひとつで、説得力が出たり、嘘っぽくなったりする

話の抑揚とは?抑揚のない話は、なぜ伝わらないのか

 

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