話している時の間(ま)の取り方のコツ【大阪/マンツーマン話し方教室】

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ビジネスパーソンのための「声と話し方の教室」講師の砂川顕子です。

 

皆さんは、人前で話す時に、

間(ま)を意識されているでしょうか?

 

話の間(ま)を適切に取れていないことによって、

単調な話し方になったり、

内容が伝わりづらかったり
することがあります。

 

 

話の間(ま)は、単に取ればいい、というものでもありません。

 

話の内容や構成に合わせて、

適切な場所で、適切な長さで
取る必要があります。

 

 

また、自分の感覚としての間(ま)の長さと、

聞いている人にとって最適な間(ま)の長さは、

違うことがよくあります。

 

皆さんが思っていらっしゃる以上に、

話の間(ま)は、伝わる話し方をするために重要な要素なのです。

 

ここで言う、話の間(ま)とは、

息継ぎをする場所という訳ではありません

 

長めの間(ま)では息継ぎが出来ますが、

息継ぎしないほどの短い間(ま)もあります。

 

話の中で、主に間(ま)を取るべき場所は、以下です。

  1. 一文の中で、区切りとなるところ

  2. 一文の中で、強調したいところ

  3. 一文が終わった後、次の文が始まるまで

1.一文の中で、区切りとなるところ

これは、文章でいうところの、読点「、」の場所です。

『また、忘れがちですが、汗をかいた時には、塩分の補給も大切です。』


上記の例文のように、文字を見て読むと、

全ての読点「、」のところで、しっかりと同じように間(ま)を取りたくなるのですが、

それでは一文がプツプツと途切れて、棒読みになってしまいます。

 

<良くない例>話の間(ま):「、」ごとに途切れる

※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください

 

原稿を読む場合には、

ついつい読点「、」ごとに間(ま)を取りがちになる
ので、

注意しましょう。

 

もし、上記の例文の内容を、自分の言葉で話すとしたら、

読点「、」で毎回同じような間(ま)は取らないと思います。



上記の例文で言うと、

冒頭の『また忘れがちですが』までは、

間(ま)を入れずに、つなげて言っても良いですし、


『また、』の後で間(ま)をしっかり取るなら、

それ以降の読点「、」部分では、

軽く短めの間(ま)にとどめておく

など、工夫が必要です。

 

 

ちなみに、『また、』の後でしっかりと間(ま)を取ると、

聞き手に対して

「これまで話した内容に、さらに情報を追加しますよ」

というニュアンスを与えられます。

 

「また、」の後に間(ま)を取った場合

※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください

 

対して、

『また忘れがちですが、』までつなげて言ってから、

その後でしっかりと間と取ると、

「忘れがちなことって何だろう?」

と聞き手の興味を引く効果もあります。

「また忘れがちですが、」の後に間(ま)を取った場合

※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください

 

このように、一文の中で、

話の間(ま)を取る場所や、

間(ま)の長さによって、

聞き手に与える「話の印象・ニュアンス」を変えることもできるのです。

 

 

2.一文の中で、強調したいところ

『また、忘れがちですが、汗をかいた時には、塩分の補給も大切です。』


上記の例文で、強調して伝えたい言葉といえば、

「塩分」もしくは「塩分の補給」

だと思います。


そこで、強調したい言葉の後ろに、ごく短い間(ま)を入れると、

言葉を際立たせる効果が生まれます。


 

『塩分()の補給も大切です。』→「塩分」が引き立つ

『塩分の補給()も大切です。』→「塩分の補給」が引き立つ

()の部分で、ごく短い間(ま)を入れます。

息継ぎはしない間(ま)です。

 

 

これは、前述の

1.一文の中で、区切りとなるところ

で使う間(ま)よりもかなり短く

話の流れを止めないようにする必要があります。

 

「塩分」の後にごく短い間(ま)を取った場合

※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください


    

「塩分の補給」の後にごく短い間(ま)を取った場合

※ミュートに設定していますので、小さめの音量からお聞きください



また、「塩分」という単語の前にも、ごく短い間(ま)を入れることで、

より一層言葉が引き立つ効果があります。

 

 

強調したい言葉の前後に間(ま)を入れて、表現する時には、

読点「、」で入れる間(ま)を少なくしないと、

間(ま)が多すぎて途切れがちな話し方になってしまうので、注意が必要です。

 

 

3.一文が終わった後、次の文が始まるまで

一文を言い終わった後、

文章で言うところの句点「。」の後には、

大抵、息継ぎのために間(ま)を入れると思います。

 

ただ、この時の間(ま)が、毎回同じ長さだと、

淡々とした単調な話になってしまいます。

 

 

また、聞き手からしても、

どこで話題が変わったのか

どう話がつながっているのか

が分かりづらく、伝わりにくい話になります。


  • 次の話と内容がつながっているところは、
    短めの間(ま)で、次の話に入る

  • 話題を変えたい
    聞き手にしっかりと頭を整理してほしいところでは、
    長めの間(ま)を取る

という工夫をしてみましょう。

 

長めの間(ま)を取るのは、慣れていないと結構難しいのです。

なぜなら、話している途中に、

無言の時間が出来てしまうのを怖く感じてしまうからです。

自分では長めの間(ま)を取ったつもりでも、

聞き手からすると、そうでもないことが多々あります。

 

これは、自分の話を録音するなどして、

間(ま)を客観的に聞いて、感覚を掴むしかありません。

 

 


 

話の間(ま)は、

自分が取りやすい・喋りやすいところで取るのではなく、

聞き手により分かりやすく伝えるために取るものです。

 

 

ついつい、自分の話しやすいリズムや、

息継ぎのために間(ま)を取りがちですから、

その意識を変えるところから始めましょう。